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【広尾】山種美術館【開館60周年記念特別展2】 奥村土牛 ―名作でたどる100年のあゆみ―

  • 2026.9.3

山種美術館所蔵の奥村土牛コレクションから《鳴門》《醍醐》など名品が一堂に

山種美術館で開催中の【開館60周年記念特別展2】 奥村土牛 ―名作でたどる100年のあゆみ―[2026年8月8日(土)~10月4日(日)]を見て来ました。

本展は、山種美術館開館60周年記念特別展の第2弾として同館とゆかりの深い画家・奥村土牛(おくむらとぎゅう)初期から晩年までの軌跡をたどる展覧会です。

山種美術館の創立者・山﨑種二は、早くから土牛の才能を見抜いて支援を続け、半世紀以上にわたって親交が続いたそうです。現在、山種美術館所蔵の奥村土牛コレクションは135点を数えるそうです。

展示会場では、瀬戸内海の鳴門の渦潮を描いた《鳴門》や、京都・醍醐寺のしだれ桜を描いた《醍醐》[1972(昭和47)年 紙本・彩色]など奥村土牛の名品約60点を見ることが出来ました。

奥村土牛 《鳴門》 1959(昭和34)年 紙本・彩色 山種美術館蔵

奥村土牛、100年の歩みを名品で辿る

本展は、第1章 土牛芸術の礎、第2章 土牛のまなざし、第3章 傘寿をこえて、の3つで奥村土牛100年の画業の歩みを辿ります。

《鳴門》第2章 土牛のまなざし、で展示されている作品です。写生した鉛筆のタッチが貴重な《鳴門 (画稿)》 [1959(昭和34)年 紙本・鉛筆]も見ることができました。
「鳴門」は、瀬戸内海の船上から渦潮を写生して制作されたそうです。波で船が揺れて立っていられず、写生する土牛の帯を夫人が後ろから掴みながら描き続けたそうです。

手前に描かれた渦潮白い渦巻が躍動感を感じさせ、対して画面上部に金色に霞む山並みが遥か遠く静かに連なります。
静と動の対比が見ごたえのある画面を作り出しています。

※本展では撮影許可のある本作品1点のみ個人利用に限りスマートフォン、タブレット、携帯電話で撮影が可能です(フラッシュ、三脚、自撮り棒は禁止。撮影には周りのお客様へのご配慮をお願いします)。

奥村土牛 《鳴門》 1959(昭和34)年 紙本・彩色 山種美術館蔵
奥村土牛 《鳴門》(部分) 1959(昭和34)年 紙本・彩色 山種美術館蔵
奥村土牛 《鳴門》 1959(昭和34)年 紙本・彩色 山種美術館蔵

雅号「土牛」、たゆまぬ精進の願いを込めて

「土牛」の雅号「土牛、石田を耕す」という中国・唐の詩句に由来する言葉で、父から授けられたそうです。土牛は、その名の意味を「石ころの多い荒れ地を根気よく耕し、やがては美田に変えるように」たゆまず精進することと受け止め、謙虚に画業に励み101歳で逝去するまで絵を描き続けました。

1Fロビーには《城》[奥村土牛 1955(昭和30)年 紙本・彩色]を模した背景のぬい&アクスタ撮影スポットがありました。

姫路城下から仰ぎ見る構図で描かれた《城》は、青空を背景にした天守閣の威容と、絵具を薄く塗り重ねた白壁の濃淡が、精進を重ねた土牛の画業と、城の歴史の重みを共に感じさせます。

山種美術館の【開館60周年記念特別展2】 奥村土牛 ―名作でたどる100年のあゆみ―は10月4日(日)まで。 是非お出かけください。

【開館60周年記念特別展2】 奥村土牛 ―名作でたどる100年のあゆみ― フォトスポット 山種美術館

ミュージアムグッズ

ミュージアムグッズは、クリアファイルA5《蓮》(350円)、山種美術館オリジナルパッケージ 京煎堂薄焼き煎餅(594円)を購入。
薄焼き煎餅は、胡麻味噌、ゆずのかなど6種類の味。軽くてサクッとしています。さくらはほんのり甘くさくらの葉の香りがしました。

クリアファイルA5《蓮》のデザインのもとになった《蓮》[1961(昭和36)年 紙本・彩色]は、第2章 土牛のまなざしで展示されている作品です。
極楽浄土蓮の花をイメージさせる清廉な美しさで描かれた名品です。
※在庫はご確認ください。

ミュージアムグッズ 山種美術館

Cafe椿 展覧会の作品にちなんだオリジナル和菓子

Cafe椿では、青山・菊家のオリジナル和菓子、《海》にちなんだ「しおさい」(710円)をいただきました。 打ち寄せる波が練切りで表現されていて、胡麻入りこしあんの豊かな風味が広がります。
お抹茶セットでいただくと(1,600円)です。

《海》[1981(昭和56)年 紙本・彩色]は、第3章 傘寿をこえて、に展示されている作品です。
土牛が92歳で描いた房総の海だそうです。青く遠く画面の上まで広がる海原が大らかな筆致で描かれている作品でした。

※文中の作品はすべて山種美術館所蔵です。※価格は税込価格です。

Cafe椿 オリジナル和菓子「しおさい」 山種美術館

〇山種美術館 
URL:https://www.yamatane-museum.jp/
住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
交通:JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅 2番出口より徒歩約10分
恵比寿駅西口1番乗り場より日赤医療センター前行都バス(学06番)に乗車、「広尾高校前」下車徒歩1分
渋谷駅東口ターミナル54番乗り場より日赤医療センター前行都バス(学03番)に乗車、「東4丁目」下車徒歩2分

〇Cafe椿 
住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36山種美術館1階
営業時間:10:30~17:00※展覧会により変更になる場合があります。
休業日:美術館の休館日に準ずる[毎週月曜日(祝日は開館、翌日火曜日は休館)、展示替え期間、年末年始]

〇【開館60周年記念特別展2】 奥村土牛 ―名作でたどる100年のあゆみ― 
会 期:2026年8月8日(土)~10月4日(日)
休館日:月曜日[9/21(月・祝)、9/22(火・祝)、9/23(水・祝)は開館、9/24(木)は休館]
入館料:一般1,500円、「夏の学割」大学生・高校生500円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は1,300円
※「きもの・ゆかた特典」きもの・ゆかた方は一般200円引き
※複数の割引・特典の併用はできません
※出品作品および展示期間は都合により変更される場合があります

※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください

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