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【虎ノ門】大倉集古館 企画展「祈りと救いの美―国宝 普賢菩薩騎象像との出会い」

  • 2026.8.28

東京都内で2点しかない国宝のうちの1点《普賢菩薩騎象像》に出会える

東京都内に国宝が2点あることはご存知でしょうか。

1点は《国宝 銅造釈迦如来倚像》(飛鳥時代(白鳳期後期) 深大寺蔵)です。
もう1点が大倉集古館所蔵国宝《普賢菩薩騎象像(ふげんぼさつきぞうぞう)》です。

その国宝の仏像の1つに出会える企画展「祈りと救いの美―国宝 普賢菩薩騎象像との出会い」[2026年7月28日(火)~9月27日(日)]が大倉集古館で開催中です。

本展は、同館設立者で大実業家の大倉喜八郎(おおくらきはちろう)が収集した仏教美術作品仏教美術の流れとともに紹介する展覧会です。
早速足を運んで来ました。

※本展では1階、2階とも個人利用に限りすべての作品が撮影可能です(フラッシュ、連写、占有撮影、動画、三脚、自撮り棒などは禁止です)。撮影には周りのお客様へのご配慮をお願いします。

企画展「祈りと救いの美―国宝 普賢菩薩騎象像との出会い」 大倉集古館

日本の仏教美術の流れを分かりやすく展示

大倉集古館は、明治期以降、日本の産業発展のために尽くした大実業家・大倉喜八郎と跡を継いだ嫡子の大倉喜七郎(おおくらきしちろう)が蒐集したコレクションをもとに設立された現存する日本最古の私立美術館だそうです。

日本の近代絵画を中心に国宝3件、重要文化財13件、重要美術品44件を含む美術品約2500件が収蔵されています。本展にも前期・後期あわせて国宝1件、重要文化財4件、重要美術品9件を含む仏教美術の名品が展示されていました。

展示は、1章「経典と仏教伝来」、2章「釈迦とその弟子」、3章「極楽浄土と地獄」、4章「法華経信仰と普賢菩薩」、5章「密教」、6章「神仏習合」の6つで構成され仏教美術の流れが分かりやすく展示されています。

企画展「祈りと救いの美―国宝 普賢菩薩騎象像との出会い」展示風景 大倉集古館
注目!国宝《普賢菩薩騎象像》の祈りの美

平安時代後期を代表する優美で繊細なお姿をした国宝《普賢菩薩騎象像》4章「法華経信仰と普賢菩薩」で展示されている本展で最も注目の仏像です!

普賢菩薩釈迦如来の脇侍として文殊菩薩とともに三尊像であらわされることが多い仏像ですが、平安時代中期・後期にかけて『法華経』の信仰が盛んになるに従い単独像として信仰の対象とされるように。

『法華経』の女人成仏を説く場面に登場することから平安時代の貴族の女性たちの篤い信仰を集め、仏像や仏画にも優れた作品が作られたそうです。
東京都内で2点しかない国宝の仏像の1つですが、東京23区では本像が唯一の国宝だそうです。

胸の前で手を合わせ、なで肩で背中をやや丸めた姿勢は平安時代後期に完成した和様彫刻の定朝様(じょうちょうよう)に共通しているそうです。穏やかで静かな瞑想しているような眼差しの面貌は、京都・安楽寿院阿弥陀如来坐像に似ているとされ、院政期の円派仏師(えんぱぶっし)が造立に関わりがあったのではないかと推定されているとのことです。
静かな眼差し衆生済度を瞑想し、祈り続けるお姿心が癒され鎮まる感じがします。尊像に施された彩色の華やかさや、截金の緻密な表現も見どころです。

国宝 普賢菩薩騎象像 平安時代・12世紀 大倉集古館蔵
仏教伝来の時代の息吹を感じる《百萬塔陀羅尼 付属 百萬塔》、《古経貼交屏風》、重要美術品《聖徳太子勝鬘経講讃図》

紀元前5世紀から4世紀、インドの釈迦(しゃか)(ゴータマ・シッダールダ)菩提樹下で降魔成道の後、中道の悟りを得て仏陀となり、初めての説法、初転法輪から始まった仏教シルクロードを経由して中国・朝鮮半島を経て、百済(くだら)の聖明王(せいめいおう)から538年(あるいは552年)に日本へ伝来したとされています。

1章「経典と仏教伝来」の展示では、奈良時代、8世紀頃の《百萬塔陀羅尼 付属 百萬塔(ひゃくまんとうだらに ふぞく ひゃくまんとう)》や、《古経貼交屏風(こきょうはりまぜびょうぶ)》、重要美術品《聖徳太子勝鬘経講讃図(しょうとくたいししょうまんぎょうこうさんず)》などを見ることが出来ました。

《百萬塔陀羅尼 付属 百萬塔》「百萬塔陀羅尼」は、宝亀元年(770)制作とされる世界最古の印刷物だそうです。
日本に仏教が伝来した頃の信仰の息吹が伝わってくるようです。

右から、百萬塔陀羅尼 付属 百萬塔 奈良時代・8世紀 特種東海製紙蔵、古経貼交屏風 6曲1双の内 奈良~鎌倉時代・8~13世紀 特種東海製紙蔵※前期・後期で入替有

日本で本格的に仏教を受入れ広めた聖徳太子(しょうとくたいし)推古天皇のために勝鬘経を講説したとされる重要美術品《聖徳太子勝鬘経講讃図》。聖徳太子の姿が周りの人物より一回り大きく描かれているように見えます。

右、重要美術品 聖徳太子勝鬘経講讃図 1幅 鎌倉~南北朝時代・14世紀、左、釈迦三尊十大弟子像 1幅 南北朝時代・14世紀 どちらも大倉集古館蔵
信仰の対象、釈迦如来とその弟子

菩薩像は、釈迦の修行中の期間のお姿をあらわしているそうです。悟りを開いて仏陀となると仏、如来となります。やがて観音菩薩や、阿弥陀如来など多くの菩薩や如来への信仰が生まれました。2章「釈迦如来とその弟子」では信仰対象としての釈迦如来とその弟子たちの姿が描かれた作品を見ることが出来ました。

手前、観音菩薩坐像 1躯 中国・金~元時代・13~14世紀、奥、重要美術品 仏涅槃図 1幅 鎌倉時代・14世紀ほか展示風景 すべて大倉集古館蔵

釈迦涅槃の後、釈迦の仏法を護持し、遺された仏言を守り託された16人の高僧修行を完成した聖者、阿羅漢(あらかん)としやがて信仰の対象となり、16人の羅漢図や像などの絵画や彫刻にあらわされるようになります。
重要美術品《十六羅漢像》羅漢像1人1人の表情や僧衣、ポーズに特徴があり生き生きと描き分けられています。

重要美術品 十六羅漢像(前期:第1~第8尊者)(後期:第9~第16尊者) 16幅の内 鎌倉時代・14世紀 大倉集古館蔵
極楽浄土、阿弥陀信仰、パワフルな密教の仏たち、神仏習合の仏と神々

3章「極楽浄土と地獄」《空也上人絵伝》には説法する空也上人の口から阿弥陀仏が出てくる様子が描かれています。六波羅蜜寺の空也上人立像(康勝作 鎌倉時代 六波羅蜜寺蔵)も口から阿弥陀仏が出て来る姿です。鎌倉時代の空也上人立像をもとに描かれた絵伝なのでしょうか。会場でぜひ探してみてください。

左、空也上人絵伝 1幅 室町時代・16世紀ほか展示風景 すべて大倉集古館蔵
密教の仏像《金胎両界大日如来像》

多面多臂の姿超越した仏法の霊威を感じさせる密教の諸尊の姿です。

金胎両界大日如来像 2幅対 室町時代・15世紀 大倉集古館蔵
神仏習合をあらわす《春日鹿曼荼羅図》
右、《春日鹿曼荼羅図》室町時代・15世紀 大倉集古館蔵※前期展示、ほか企画展「祈りと救いの美―国宝 普賢菩薩騎象像との出会い」展示風景 大倉集古館

日本に根付いた様々な仏への祈りと救いの美

仏教伝来から神仏習合まで、無明の衆生の苦しみに寄り添う仏の姿をあらわした仏画や仏像に人々の祈りと救いの美が感じられて、展示室では心が鎮まり穏やかな気持ちになれる展覧会でした。

大倉集古館で開催中の企画展「祈りと救いの美―国宝 普賢菩薩騎象像との出会い」は9月27日(日)までです。 是非お出かけください。

ミュージアムショップ

ミュージアムグッズは、仏下・ぶつしたソックス(1,760円)、はいばらの蛇腹便箋 花あそびレターセット(660円)を購入。
仏下は、仁王像の柄がユニークなソックスです。

ミュージアムショップ 大倉集古館

オークラ東京 オールデイダイニング オーキッドでティータイム

観覧の後は、大倉集古館の向かい側のオークラ東京 プレステージタワー5階にあるオールデイダイニング オーキッドでティータイム。

大倉集古館の展覧会オークラ東京のオールデイダイニング オーキッドのメニューの両方が楽しめるオークラ東京セット鑑賞券を利用して茶菓セット「桃のヴェリーヌ」とコーヒーを頂きました。
大倉集古館の国宝の展示をイメージして、フルーツやゼリーでキラキラした宝石を思わせる宝物のような一品をチョイス。

桃のゼリーの中に山梨県産の白桃の果肉がみずみずしく、上にかかった桃のコンポートのゼリーとの間の柔らかなムースがバランスよく、ラズベリーの酸味がアクセントになっています。のど越しもよく夏のスイーツにおススメです。

〇オークラ東京セット鑑賞券
ランチセット6,000円
茶菓セット 3,100円
販売:大倉集古館受付、またはオーキッド受付にて
使用期限:購入日から半年間
※価格は全て税込です。
※レストランの営業時間、メニューなど最新の情報はホームページをご覧ください。

オークラ東京 オーキッド 茶菓セット 「桃のヴェリーヌ」※数に限りがあります。

〇大倉集古館 
URL:https://www.shukokan.org/
〒105-0001東京都港区虎ノ門2-10-3(オークラ東京前)
TEL:03-5575-5711

交通:東京メトロ南北線 六本木一丁目駅 中央改札口(泉ガーデン方面)より5分
東京メトロ日比谷線 神谷町駅 4b出口より7分
東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 A2a出口より8分
東京メトロ銀座線・南北線 溜池山王駅 13番出口より10分
東京メトロ銀座線 虎ノ門駅 3番出口より10分
※大倉集古館に専用の駐車場はありません。

〇企画展「祈りと救いの美―国宝 普賢菩薩騎象像との出会い」 
会期:2026年7月28日(火)~9月27日(日)※会期中展示替えがあります
*前期:7月28日(火)~8月30日(日)
*後期:9月1日(火)~9月27日(日)
*展示期間の表記がないものは通期展示
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
※19時までの夜間開館はなし
休館日:毎週月曜日(休日の場合は翌平日)
入館料:一般:1,000円、大学生・高校生:800円  ※学生証要提示 中学生以下:無料
※同会期中のリピーターは500円引き
※20名様以上の団体は500円引き
※障がい者手帳、被爆者手帳をご提示の方とその同伴者1名は無料
※和装300円引き
※ミュージアムパスポート 5,500円
※オークラ東京とのセット鑑賞券(ランチセット 6,000 円、茶菓セット 3,100円)
※割引併用不可
※ミュージアムショップ:大倉集古館の営業時間に準ずる

○オールデイダイニング オーキッド 
住所:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目10-4 オークラ東京 プレステージタワー 5階(正面玄関を入って奥)
TEL:03-3505-6069
営業時間:6:30~22:00(ラストオーダー21:30)
座席数 ホール:162席、テラス:46席
交通:大倉集古館と同様です。同じ敷地内にそれぞれホテルと大倉集古館の建物があります
【朝食について】
※土・日・祝日は宿泊者専用
※平日は宿泊者以外の利用時間は60分まで

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