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残火が明滅しているうちに

  • 2026.10.4

Michi Nakano

残火が明滅しているうちに

写真家 中野道による個展「めいめつ」が、SISON GALLERyにて10月9日(金)から22日(木)まで開催される。

写真家、映像作家、音楽家として、東京とニューヨークを拠点に活動する中野道。
個人的な記憶や身体、喪失を起点に、社会や価値観を形作る構造への批判と、その中で生きることの受容を主題として作品を発表している。

幼少期を過ごした長野・松本の野山、写真との出合い、身近な人との別れ。
中野は、自身の時間の中に現れては消えていった人や風景を、写真を通して眼差し続けてきた。
シャッターを切った瞬間、そこにあった瞬間はすでに過去となり、写真だけが残される。
しかしその1枚を見るたびに、写っていない前後の感情が立ち上がり、記憶は新たな形を帯びていく。

本展では、写真に残されたものとその周縁にある「残せなかったもの」を辿る。
記録と記憶の間を行き来しながら、中野はこれまでの時間にひとつの区切りをつけようとする。

歳をとること、自分が少しずつ別の人間になっていくことに対して、初めて恐れを抱いたという中野。
彼は本展を、自分の青春に別れを告げるものだと位置づける。

「僕が集めていたのは、自分がもう戻れなくなる時間だった。
灯りが少しずつ暗くなっていくように、僕らの残火も、そう長くは続かない。
だからせめて、まだ光っているあいだに、その明滅を眺めていたいと思った」

過ぎていく時の中で、写真によって残されたものと残せなかったもの。
まだそこにある明滅を、静かに見つめて。



SISON GALLERY
sison.tokyo/



【Michi Nakano “Meimetsu”】
DATE:10月9日(金)〜22日(木)
TIME:1:00pm〜6:00pm
※月曜、火曜休館
※最終日は5:00pmまで
PLACE:SISON GALLERy
ADDRESS:東京都渋谷区猿楽町3-18
ADDMISSION FREE
WEBSITE:sison.tokyo/info/6922159

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