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トップを変えるだけでFWが上手く打てる!すぐできる苦手克服法

  • 2026.9.11

苦手なクラブほど、スイングを工夫する練習が不可欠。そのキーワードのひとつが、強く速く振るよりも「ゆっくり、丁寧に振る」で、練習だけでなくラウンド中も苦手克服に効果絶大だ!

手打ちを改善!テークバックは「ゆっくり静かに」上げる

トップを変えるだけでFWが上手く打てる!すぐできる苦手克服法
ドライバーが苦手な人は始動をチェック!クラブをゆっくり、静かに上げると、手の余計な動きがなくなり、体が正しく動く

ドライバーはほかのクラブに比べて軽いので、始動で手先を使いがち。すると体が動かなくなり、回転不足の手打ちになる。これがミート率を低下させる大きな原因です。

そこで練習する際は、いつもよりゆっくり、静かにクラブを上げる。とくにヘッドが右足の前を通過するまでは、手を使わずに体の回転と体重移動でテークバックを行なう。クラブを丁寧に上げることで、体がしっかり動いて、手打ちのミスを改善できます。

ヘッドが右足の前を通過するまでは、手を使わず、体の回転でクラブを低く長く引く。

今どきの大型ヘッドを打ちこなす極意バックスイングの腰の高さでフェースを斜め下に向ける

トップを変えるだけでFWが上手く打てる!すぐできる苦手克服法
ヘッドの高さは人ぞれぞれでO K!フェースの向きの目安は前傾角度とほぼ同じくらいで、やや斜め下を向いた状態が理想(左)アドレス時の前傾角度をキープしたまま、体をしっかり回してトップを作る(右)

バックスイングでフェースが開くというのが、以前の私の悪いクセでした。大型ヘッドのドライバーは、フェースを開くと戻す(閉じる)のが難しく、そのタイミングが少しでもズレると打球が曲がってしまいます。

この対策として、バックスイングで手(グリップ)が腰の高さに上がったときに、フェースを斜め下に向ける。言いかえると、フェースが斜め下を向くように体と腕の動きを同調させながらクラブを上げていく。フェースの向きを確認したらアドレスに戻り、ふたたび腰の高さに上げるという反復動作の練習をすると、正しいバックスイングが身につきますよ。

トップを変えるだけでFWが上手く打てる!すぐできる苦手克服法
トップは高く大きく!

「高いトップをイメージしてクラブを上げるとフェースが開きにくくなります」(清本)

フェースを開くとインパクトまでに戻す作業が必要になり、誤作動が起こりやすい(写真左)
体が起き上がるとフラットなプレーンになり、フェースが開きやすくなるので注意しよう(写真右)

フェースの開閉を抑えて体の回転で打つ

今どきの大型ヘッドは、フェースの開閉を抑えたほうがミート率が高くなり、真っすぐ飛ばせる。

〝焦り〞は禁物!FW・UTは「リラックスしたトップ」で間を作る

トップを変えるだけでFWが上手く打てる!すぐできる苦手克服法
手や肩の余計な力を抜き、リラックスしたトップを作る。そして、ひと呼吸置き、間を作ってからクラブを振り下ろす

FWやUTがうまく打てない人は、飛ばそうとしてリキんだり、打ち急いだりする傾向があります。そこで「リラックスしたトップ」で間を作る、という練習法を試してみてください。

バックスイングで体を大きく回したら、手(腕)や肩の余計な力を抜く。そして、ひと呼吸置き、トップで間を作ってからクラブを振り下ろす。この際、右ワキが大きくあくとスイング軌道がブレてしまうので、右ワキを適度に締め、右ヒジを真下に向けます。俗にいう「そば屋の出前持ち」スタイルをイメージし、そこから大きなフォローを作ることがポイントです。

「飛ばそうとしてリキんだり焦ったりすると、捻転不足や打ち急ぎのミスが出るので注意しましょう」(林)

右ヒジを真下に向ける

右ワキを適度に締め、右ヒジを真下に向ける。出前持ちのスタイルをイメージし、右手は背屈(手首を甲側に折る動き)にする。

右ワキが大きくあくのはNG

右ワキが大きくあくと、オーバースイングになるだけでなく、スイング軌道がブレてしまい、ショットがバラつく。

トップはリラックス、フォローは大きく!

フォローに向けて出力を上げていき、クラブを最後まで振り切る。すると、スイングアークが大きくなり、効率よく飛ばせる。

振り方より「終わり方」から考える!

トップを変えるだけでFWが上手く打てる!すぐできる苦手克服法
フィニッシュは終着点ではなく出発点。理想とするフィニッシュにたどり着くには、どう振ってきたらいいかを逆再生で確認、修正していくのが手束流の苦手克服法。

FWやUTなど長いクラブは、地面の上のボールをクリーンヒットするのが難しい。そのため「うまく当てる」にフォーカスしがちですが、私は逆転の発想で上達しました。

長いクラブは振り切りにくい。うまくミートできないとその傾向は強まります。だったら、きれいなフィニッシュを作るにはどうしたらいいか。その完成系を作り出すには、どう振ってきたらいいかを〝スイングの逆再生〞で直していったのです。

取りたいフィニッシュにたどり着くには、どういうスイングをすればいいのか逆再生で整えていく。苦手克服にオススメですよ!

スムーズに振り戻せるかがカギ

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リラックスしながらゆっくり戻す(中央)

理想のフィニッシュを作ったらフォロー→ダウンスイング→バックスイング→トップの順に戻していく。スムーズに振れる動きや形でトップまで戻せれば、通常のスイングがよくなる。超スローなスピードの逆再生からはじめよう。

間違ったスイングをするとバランスが崩れる

通常のスイングでも逆再生でもスイング中に間違った動きをすると、バランスが崩れてしまう。「クラブや体の動きや向きも大事ですが、まずはバランスが崩れないように振る。ミートしにくい長いクラブでは、これが1番大切だと思います!」(手束)

軸ブレを防ぐ両足の筋肉が使える

「逆再生を繰り返したら、自然に両足の内側の筋肉を使いながらクラブを振れるようになりました」と手束。軸ブレやスエーを防ぐ下半身の使い方もマスターできて一石二鳥だ。

〝軸ブレ〞のカンタン防止法!両足にカゴを挟んで「内転筋の使い方」を覚える

トップを変えるだけでFWが上手く打てる!すぐできる苦手克服法
距離感、方向性ともに肝心なのはボールをミートすること。とくにターゲットが狭まるアイアンでは必須要素だが、武尾はカゴを使ったドリルをオススメする

アイアンショットを正確に打つには、コンパクトなスイングがコツになります。ただし、振り幅を小さくしても手打ちでは意味がない。そこでオススメなのが、練習場にあるカゴを両足に挟むドリルです。

両足の間の足元にカゴを置いて挟むだけ。カゴから足が離れない、足に当って痛くならないように振れば、上半身の回しすぎを防げるので、体の回転で振るコンパクトスイングがマスターできます。コンパクトスイングはフェース向きのコントロールもしやすいので、狙った目標へ正確に飛ばせるようにもなりますよ。

股関節から曲げて骨盤をきちんと前傾

正しいスイングに正しい構えは不可欠。前傾姿勢の作り方にも注意しよう。両手でクラブをヨコに持って股関節に当てたら、クラブを真うしろに押し込みながら股関節を折り曲げて前傾する。骨盤も前傾させたのが正しい前傾姿勢。1度チェックしてみてアドレスを正そう。

カゴの向きは逆「ハ」の字にする

トップを変えるだけでFWが上手く打てる!すぐできる苦手克服法
両足でカゴを軽く挟みます

両足の内側の筋肉「内転筋」の使い方を覚えてほしい、と武尾。両足を内側に締める感覚だが締めすぎもNG。これはカゴを上向き、逆「ハ」の字にすると足に当たりやすくなるため、締めすぎに気づける。

アマチュアに多いパターンが、バックスイングで左ヒザが内側に入りすぎてしまうエラー。右スエーや上半身が左へ傾く原因になる。

〝50ヤード以内が乗らない〞を解決!「3つの振り幅」で距離をコントロール

トップを変えるだけでFWが上手く打てる!すぐできる苦手克服法
「9時から3時」の振り幅からはじめましょう!スイングプレーンに沿ってクラブが立つようにコックを使い、「9時から3時」の振り幅を作る。鏡などを見て、正しい形になっているかを確認しよう。

50ヤード以内のアプローチが苦手な人は、3つの振り幅で距離を打ち分ける練習をしましょう。時計の文字盤を頭のなかに描き、クラブではなく、自分の腕を時計の針に見立てることがポイントです。

ひとつめは、腕が地面と平行になる「9時から3時」の振り幅。ウエッジのロフト角にもよりますが、飛距離は50ヤード前後が目安。ふたつめは、「8時から4時」の振り幅で30ヤード前後。3つめは、「7時から5時」の振り幅で10ヤード前後。

クラブを短く握ったうえで、行き(バックスイング)と帰り(ダウンスイング以降)のスピードをそろえて左右対称に振ると、距離のコントロールが簡単になります。

「9時から3時」に振っているつもりでも、実際は正しくできていない人が多い。

「8時から4時」の振り幅

クラブでなく、自分の腕を時計の針に見立てたほうが振り幅とスピードを調節しやすい。ただし、厳密にやろうとすると腕が硬くなってしまうので、腕の向きはおおよそ合っていればOK。

「7時から5時」の振り幅

「どの振り幅もバックスイングとダウンスイング以降のスピードをそろえて、左右対称に振ることが大切。あとはクラブ選択やボール位置で、細かい距離をコントロールします」(林)

いかがでしたか? 女子プロのレッスンを参考にしてください!

清本美波
●きよもと・みなみ/2005年生まれ、愛知県出身。153㎝。23年のプロテストにトップ合格。今季は男子ツアーの「前澤杯 MAEZAWA CUP」に出場し、話題に。ジェイテクト所属。

林菜乃子
●はやし・なのこ/1997年生まれ、神奈川県出身。154㎝。18年のステップアップツアー「京都レディースオープン」で初優勝。師匠の芹澤信雄にはプロ入り前から指導を受けており、師匠ゆずりの教え上手。

手束 雅
●てづか・みやび/2000年生まれ、徳島県出身。167cm。22年マイナビネクストヒロインPIMレディスで優勝。24年にプロテスト合格を果たし、今季がツアー参戦2年目。優勝争いやシード獲得が期待される若手のひとり。

武尾咲希
●たけお・さき/1994年生まれ、福島県出身。159cm。15年のプロテストに合格。17年シーズンにはシード権を獲得。安定した
ショットが持ち味のショットメーカー。GOLF5所属。

構成=小山俊正、岡田豪太、鈴木康介、石川大祐
写真=田中宏幸、相田克己、高木昭彦

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