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競技中に“便失禁”のまま完走し優勝。コース大惨事で他選手が転倒…世界的レースで起きた前代未聞のハプニングと結末とは

  • 2026.10.2
VCG / Getty Images

世界各地で開催され、今注目を集めているフィットネスレース「ハイロックス」。先日、中国・北京で行われたハイロックスの大会で、ある出場者がレース中に下痢に見舞われるハプニングが発生。それでも競技を続けた姿が話題となり、ネット上ではその行動をめぐって議論が広がっている。

下痢に見舞われながらも完走

2017年にドイツ・ハンブルクで生まれ、1キロのランニングと1つのワークアウトを交互に計8回繰り返す、持久力と筋力が求められるフィットネスレース「ハイロックス」。日本でも話題となっており、2026年8月6日〜9日には幕張メッセでも開催された。

そんな世界的に人気を集めるハイロックスの大会で今、ある出場者の行動がネット上で注目を集めている──。

9月12日(現地時間)に中国・北京で開催されたハイロックスの大会に出場した、オーストラリアの選手ジョアンナ・ヴィエトシク(24歳)は、レース中に下痢に見舞われながらも、1時間1分23秒かけてそのまま競技を完走。ジョアンナは優勝したものの、下痢を漏らしたままレースを続けたことで、ネット上で激しい議論が広がっている。

SOPA Images / Getty Images

『South China Morning Post』によると、ある観客は地元メディアに対して、ジョアンナは午後2時40分にレースをスタートし、約30分後にはコース上に排泄物が確認できる状態になっていたと証言。これにより、複数のランナーが足を滑らせたという。翌日に同じ大会に出場した別の参加者からは、「どれだけ気持ち悪いことか考えてみて。私たちはまったく同じコースを使うんだから」と、困惑の声も上がっていたとのこと。

屋内で行われるうえ、同じコースを複数の選手が使用するが、今回の騒動では、コースやソリを使うエリア、ゴム製の床、各ステーションが排泄物で汚染されたという。観客によると、大会スタッフは後続の選手に汚れた場所を避けるよう呼びかけたものの、ジョアンナの競技を止めたり、大会自体を中断したりすることはなかったため、その後に出場した1,000人以上の選手が、汚染されたコースで競技することに。

ネット上では賛否両論

今回の大会で撮影された画像は瞬く間にSNSで拡散され、ネット上では「公共の安全を脅かす行為だ」として、怒りや嫌悪感を示す声が相次いでいる。

  • 「正直、彼女は失格にして、レースをやり直すべきだと思う。普通なら、ほかの人がいる場所で漏らすまで競技を続けずに、途中で止めるでしょ。ストレスがあったのは気の毒だけど、みんな同じように大変なんだから」
  • 「即刻、失格にするべき。ほかのランナーは、彼女の排泄物があるコースを実際に走らされ、滑ることにもなったんだから、かなり身勝手な行為だと思う」
  • 「こんな行為をどうやって正当化できるの? 彼女は称賛されるんじゃなくて、自分の行動に対してペナルティを受けるべきでしょ」
  • 「アスリートが競技中に失禁してしまうのは事故であって、笑いものにするべきではない。でも、その後も競技を続けてコースを汚し、後から走る選手たちがその上を通ることになったうえ、スタッフに片付けまでさせるなんて。これのどこが“スポーツマンシップ”なのか、私には到底理解できない」
  • 「彼女は自分が勝利したと思っているだろうけど、残念ながら世間の記憶には、勝者としてではなく“漏らした人”として永遠に残ることになるだろう」

一方で、ジョアンナの勝利を“最悪のレース”と捉えるのではなく、最後までやり抜いた根性の証として称える人も。

  • 「彼女は目標を達成して、ちゃんと勝った。失敗することだってあるし、わざとやったわけじゃないなら、責めるようなことじゃない。結局、私たちはみんな人間なんだから」
  • 「もう、彼女がズボンに漏らしちゃったってことでいいじゃん。みんなだってあることだし、そろそろ次に進もうよ」

「コースを離れるべきだったと後悔している」

ハイロックスのルールでは、床にごみを捨てたり、つばを吐いたり、鼻をかんだりした場合、2分間のペナルティが科される。また、ほかの選手が滑る危険を避けるため、体を冷やす目的で水を床にこぼす行為も禁止されているとのこと。そのため、今回の騒動を受け、ほかの出場者からは、大会側の対応について「ダブルスタンダードではないか」と疑問視する声も上がることに。

『South China Morning Post』によると、大会後、ハイロックス・ワールドは声明を発表し、今回の大会運営に不備があったことを認めながらも、ジョアンナを擁護。

「今回、エリート選手向けの競技と大規模な参加者を想定した運営プロトコルの境界が曖昧になり、ルールをどのように適用し、受け止めるべきかについて混乱が生じる、予期せぬ事態が起きました」

参加者やコミュニティから寄せられた懸念についても「正当なもの」と認めたうえで、選手の粘り強さを称賛。「困難に立ち向かう勇気や粘り強さ、そして決して諦めない姿勢こそが、エリートアスリートを特別な存在にしているのです」とコメントしている。

SOPA Images / Getty Images

また、同団体の共同創設者であるモーリッツ・フュルステ氏もその後、自身のInstagramで声明を発表。主催者側について、「レース中にすぐ対応しなかったのはミスだった」と認めたうえで、今後に向けて「大会運営のプロセスを見直し、ルールブックもすぐに変更するなど、すでに改善に取り組んでいる」と説明した。

一方でジョアンナは、レース直後、批判に動じていないような姿勢を見せており、現在は削除されているInstagramの投稿では、病院のベッドとみられる場所から「全力を出し切るか、家に帰るか…勝ちは勝ち」と投稿。自身にメッセージを寄せてくれた応援者たちにも感謝の言葉をつづっていた。

しかしその後インスタグラムを更新し、「北京でのレース中に起きたことについて、中国の皆さん、出場した選手の皆さん、観客の皆さん、そしてハイロックスの運営関係者の皆さんに、心からお詫び申し上げます」と謝罪文を投稿。

「レースを始めた時点では、私は体調も良く、健康な状態で、まさか体調を崩すとは思ってもいませんでした。今振り返ると、あの時点でコースを離れるべきだったと後悔しています。別の判断をするべきでした。競技を続けると決めたのは自分自身です。その結果、周囲に不快な思いをさせ、混乱を招いてしまったことを、深く反省しています」

これまで自身の優勝を喜んでいたジョアンナであるものの、今回のレースを「さかのぼって棄権扱いにする」ことを決め、大会で獲得した110ポイントも放棄するとも明らかにした。

競技中の体調不良は誰にでも起こり得る一方、その後の対応や大会側の判断については、さまざまな意見が寄せられている今回の一件。ジョアンナはインスタグラムの投稿の最後に、「しばらくは、周囲の騒ぎから離れて、回復し、自分自身を見つめ直し、家族とともに過ごす時間を大切にしたいと思います」とつづっており、今回の出来事を振り返りながら、しばらく競技から離れて過ごす意向を示している。

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