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プレミアリーグで「最も走っている選手」TOP10!鎌田大地もランクイン、トップ2は「19歳と35歳」

  • 2026.10.2

選手の運動量は、走った距離だけで語れるものではない。しかしそれでも、90分をどれだけ動き続けているかは、その選手の役割や能力を知る手がかりになるともいえる。

『Football365』は、データ企業『Gradient Sports』の集計をもとに、2026-27シーズンのプレミアリーグで走行距離が長い選手TOP10を紹介している。

10位:鎌田大地

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

所属:クリスタル・パレス

走行距離:54.18km

日本代表MF鎌田大地が、プレミアリーグ屈指の働き者としてTOP10に入った。54.18kmは、同じパレスで中盤を組むアダム・ウォートンの54.07kmをわずかに上回る数字だ。

中央でビルドアップに関わった直後には前線へ進出し、失えば素早く帰陣してパスコースを消す。ボールのある場所ではなく、次に来そうなエリアへと動き続ける役割を果たしている。

相手の背後を突くランニング、味方を助けるための位置修正、守備時のスライド。小さな移動は得点やアシストには残らないが、味方にスペースを作り、相手の選択肢を減らすには欠かせない。

9位:キーナン・デューズバリー=ホール

所属:エヴァートン

走行距離:54.35km

エヴァートンのキーナン・デューズバリー=ホールが9位にランクインした。今季はリーグ開幕から中盤の主力として最初の5試合すべてに先発し、パレスとの開幕戦ではゴールも決めている。

低い位置へ降りてビルドアップを助けたと思えば、一気に前線まで駆け上がってエリア付近へ入る。レスター時代から見せてきた、ボールを運ぶ力と持っていない時のランニングを両立できるMFだと評価されている。

エヴァートンというチーム全体の数字でいえば、1試合平均の走行距離はリーグ12位と低い。つまり、彼を含めた一部の中盤選手が非常に広い範囲を走り回る役割を背負っているといえる。

8位:イーサン・アンパドゥ

所属:リーズ・ユナイテッド

走行距離:54.68km

リーズのキャプテン、イーサン・アンパドゥが8位。もっとも、この顔ぶれに入るのは意外ではない。昨季もシーズンを通じて396.24kmを走り、リーグ全体で5番目の距離を記録した。

今季も開幕から5試合すべてに先発し、全て90分間プレー。相手が持てば最終ラインの前を埋め、サイドへ振られれば横へスライド。奪えばパスコースを作りに動き、時にはセンターバックの間まで落ちる。

得点やアシストを量産するタイプではなく、今季もリーグ戦ではゼロ。それでも毎試合90分を任される理由は、この仕事を途切れさせないところにある。チームの形を保つために走り続ける選手だ。

7位:グラニト・ジャカ

所属:サンダーランド

走行距離:54.87km

33歳になっても、グラニト・ジャカの運動量は落ちていないようだ。『Football365』によれば、90分あたりの走行距離は昨季の9.86kmをわずかに上回っているという。

ベテランになれば距離を減らし、ポジショニングと経験で試合をコントロールする選手も多いが、ジャカは逆だ。自ら動き続けながら中盤を支配する。今季はサンダーランドのキャプテンとして、4-2-3-1の中盤で開幕からチームを統率している。

味方DFが持てばパスコースを作りに下がり、サイドへ渡れば中央を埋める。攻撃が進めば押し上げ、失えばカウンターを止めに戻る。アーセナルやレヴァークーゼンでも単なるパサーではなく、必要な場所へ先回りし続けてチームを支えていた。

6位:リーガン・スレイター

所属:ハル・シティ

走行距離:54.89km

ジャカをわずか0.02km上回って6位に入ったのが、ハル・シティのリーガン・スレイターだ。今季昇格したハル・シティは序盤戦でしぶとさを示しており、スレイターは中盤でその戦いを支えている。

Gradient Sportsによると、プレミアリーグで最も「ジョギング」による距離が長い選手なのだそう。ここでいうジョギングは時速7〜15kmのこと。スレイターの場合、全走行距離のおよそ半分がこの速度帯だったという。

実際の試合では常に全速力で走っているわけではなく、中強度以下の動きを絶えず続けることも重要だ。昇格組が強豪を相手に陣形を保つには、全員が正しい場所へ動き直し続けるしかないのだから。

5位:アレックス・スコット

所属:ボーンマス

走行距離:55.96km

TOP5に入ったのは23歳のアレックス・スコット。しかも距離が長いだけではない。Gradient Sportsによれば、時速20〜25kmの高速ランニングの本数でもリーグTOP3に入っているそうだ。

広範囲をゆっくり移動して数字を伸ばしたのではなく、高い強度で何度も往復しているということだ。今季はボーンマスのリーグ5試合すべてに先発し、主に守備的MFとして起用されながらエヴァートン戦ではゴールも記録した。

ブリストル・シティ時代には「ガーンジーのグリリッシュ」と呼ばれ、技術を高く評価されてきた。いまは「走れるテクニシャン」と言ったほうが正確なのかもしれない。

4位:アントン・シュタッハ

所属:リーズ・ユナイテッド

走行距離:56.19km

4位はリーズから2人目、アントン・シュタッハ。同僚アンパドゥが8位に入っていることを考えても、今季のリーズの中盤に課されている運動量の大きさが分かる。

193cmの大型MFでまず目につくのはフィジカルと空中戦の強さであるが、それでいて機動力もある。『Football365』によれば、90分あたりの走行距離は昨季の10.41kmをわずかに上回っているという。

また、8月のノッティンガム・フォレスト戦では鮮やかなフリーキックを決め、クラブの月間最優秀ゴールにも選ばれた。投票では74%の支持を集めている。

アンパドゥとのコンビは二人ともTOP10に入るほど走りながら、中盤のバランスを崩さない。片方がボールへ出ていけば、もう一人が背後をカバーする。この連続した移動で、リーズは中央に大きな穴を作らないようにしているようだ。

3位:ヴィタリー・ヤネルト

所属:ブレントフォード

走行距離:56.39km

3位はブレントフォードのヴィタリー・ヤネルト。開幕5試合すべてに先発してフル出場を続け、守備的な仕事だけでなくリーグ戦2得点と、チーム内でも上位の得点数を残している。

相手のビルドアップに圧力を掛け、こぼれ球を回収し、自陣まで戻ってボックス前を守り、奪った瞬間には前線を追い越していく。ヤネルトはそれを淡々と繰り返している選手だ。

派手なドリブルで沸かせるタイプではない。誰かがやらなければならない仕事を大量に引き受けながら、得点まで奪っているのが素晴らしいところ。

2位:パスカル・グロス

所属:ブライトン

走行距離:56.96km

驚異的なのは、この2位かもしれない。ブライトンのパスカル・グロスは35歳にして56.96kmを記録した。彼より走っている選手は、リーグにただ一人しかいない。Gradient Sportsによれば、時速15〜20kmの速度帯での距離はリーグ最多だという。

9月19日の王者アーセナル戦では先制点を決め、コーナーキックからも得点を演出。ブライトンは3-0で快勝した。

ブライトンでは全員が圧力を掛け、セカンドボールを拾い、局面に連続して関わることが求められる。そのなかでグロスは若い選手について走っているのではなく、流れを読んで最も効きそうな場所へ動いている。2026年ワールドカップ後にドイツ代表からの引退を決めたが、クラブでの存在感はむしろ増している。

1位:ハリソン・アームストロング

所属:エヴァートン

走行距離:57.54km

そのグロスを抑えて1位に立ったのは、19歳のハリソン・アームストロングだった。TOP10で唯一の10代である。

エヴァートンの育成組織出身で、今季は開幕から一気にトップチームの中心へ。クリスタル・パレスとの開幕戦で90分プレーしてアシストを記録すると、ボーンマス、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム戦と続けて先発。最初の4試合で355分に出場した。

守備的MFの試合もあれば、中央MF、さらに前の位置で使われることもある。デイヴィッド・モイーズのチームで中盤の複数のポジションを行き来しながら、広大なスペースをカバーしている。57.54kmという数字は、そのぶん動いた結果だろう。

今夏にはノッティンガム・フォレストからの関心も伝えられた。『Football365』は、売却されればファンが暴動を起こしかねないと表現するほど支持されていたと紹介している。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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