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山形『ペンギン文庫』の店主が、20代のときに写真にのめり込むきっかけとなった写真集『砂箱遊び』を。

  • 2026.9.10

This Week Theme20代のときに、私の生き方を変えた本。

Book of the Week『砂箱遊び』樋口徹 著(スクラップ舎)

出典 andpremium.jp

ずいぶん前になるが、仙台の街の外れに『カフェ マティス』というギャラリーカフェがあった。20代の私は、終わりのない焦りを感じ、心が満たされないモヤモヤを抱えていた。そんな日々の中で喫茶店に行き、マスターと話すことで問題が解決できたような満足感を得られた。店内には初めて知るさまざまなアートが散りばめられ、飢えていた私には刺激的だった。ギャラリーに展示されていた写真は、言葉には言い表せないほど鮮烈で衝撃を受けた。仙台在住の写真家・樋口徹さんと知り、私は写真にのめり込んでいった。東北の持つ独特の色合いが、樋口さん特有の濁った藍色の強さや血生臭さが色濃く映し出され、無数の忘却を潜んでいるような強烈な印象。こんな写真が撮ってみたい! と写真にのめり込んだ私は、メキシコという国を被写体に、踏み出すようになった。

edit:Seika Yajima

BOOKSHOP ペンギン文庫

2015年に仙台を拠点に店主自らトラックを運転する移動式本屋を開き、本屋の持つ新たな可能性を探っている。2024年に山形市に固定の店を構える。本のラインナップは、写真、美術、文芸、詩などの新刊が中心。 住所:山形県山形市本町1-5-19 やまがたクリエイティブシティセンターQ1-1階 営業時間・定休日: 11:00~18:00 月火水休

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