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「もう、足を広げないでほしい」電車で足を広げた隣の席の男。距離を空けた私に男が取った行動とは

  • 2026.9.7
「もう、足を広げないでほしい」電車で足を広げた隣の席の男。距離を空けた私に男が取った行動とは

私はいつも、長い座席のいちばん端に座る

昼過ぎの電車は、そこそこ空いていた。

座席にはまだ隙間があり、立っている人も数人いるくらいだった。

私は、長い座席ならいちばん端を選ぶことが多い。端には手すりがあり、少し体を預けられるからだ。

この年になると、それだけでも電車の中でずいぶん楽に感じる。

その日も端に座り、荷物を膝にのせていた。

しばらくして、隣に一人の人が座った。

その人は少し足を開いていて、片方の膝がこちらへ向いていた。触れてはいない。ただ、じっと座っているには少し気になる距離だった。

私は膝をそろえ、手すりのほうへ少し体を寄せた。

これで楽になると思った。

寄った分だけ、また近くなった

ところが少しすると、また隣の膝が近くなっていることに気づいた。

私はもう少しだけ端へ寄った。

すると、その人も同じように少し広がった。

押されたわけではない。体をぶつけられたわけでもない。

それでも、こちらが空けた分だけ距離を詰められているように感じた。

(もう、足を広げないでほしい)

端に寄るたび、空けた分だけ隣の人が広がってくる。

そんな状態が何度か続き、とうとう肩が手すりに当たった。

もう寄れる場所はない。

一度は声をかけようと思った。けれど、知らない人に注意してどんな反応が返ってくるか分からない。

私は結局、何も言わずに窓の外を見ていた。

隣の人がわざとしていたのか、それとも自分が広がっていることに気づいていなかったのかは分からない。

ただ、私は早く降りる駅に着いてほしいと思っていた。

立ち上がったあと、振り返ってしまった

やがて降りる駅に着き、私は立ち上がった。

そのままドアの前まで歩き、発車を待っているとき、なんとなく座っていた場所を振り返った。

隣にいた人は、さっきまで私が座っていた側へ少し広がって座っていた。

それを見て、「やっぱり、私が寄った分だけ広がっていたんだな」と思った。

前には立っている人もいたが、私はそのまま電車を降りた。

家に帰って家族に話すと、「言えばよかったのに」と言われた。

「言えないよ」

そう返すと、「まあ、そうかもね」と言われた。

大きなトラブルになったわけではない。それでも、少しずつ居場所がなくなっていくあの感じは、今でも覚えている。

今も私は、電車では端の席を選ぶ。ただ、同じようなことがあったら、無理に何度も寄るのはやめようと思っている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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