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陣痛に耐える私のそばで眠る夫と義母。出産後「かわいいねえ」と声をかける義母に感じた本音

  • 2026.9.4

電話を切ってから、朝までがとても長く感じた

娘を産んだのは、ずいぶん前のことです。

遠方の実家には帰らず、こちらで出産することにしていました。夫には、ひとつだけ頼んでいました。

「義実家には、生まれてから連絡してね」

陣痛が始まっているときに人が来ると、私自身が気を遣ってしまうと思ったからです。

ところが、陣痛が始まったと夫に伝えると、夫はすぐ義実家へ連絡してしまいました。

心配になった義母は、その日のうちに家へ来ました。

「じっとしていられなくて。何かできることがあるかと思って」

義母が心配してくれていることは分かりました。それでも私は、座布団に寄りかかりながら陣痛の間隔を数えるだけで精いっぱいでした。

病院へ電話をして状況を伝えると、看護師さんから言われました。

「もう少し様子を見ましょう」

電話を切ると、夫と義母は居間に敷いた布団へ入りました。しばらくすると、二人のいびきが交互に聞こえてきます。

私は時計を見ながら、痛みが来るたびに時間を確認しました。

義母が夜中に目を覚まして「大丈夫?」と声をかけてくれることもありましたが、またすぐ静かになりました。

眠れないことより、自分だけが起きて陣痛を待っていることが、妙に心細かったのを覚えています。

夜中の3時ごろになると、痛みの間隔がそれまでより短くなりました。もう一度病院へ電話すると、今度は来るように言われ、夫に起きてもらって病院へ向かいました。

その後、無事に娘を出産しました。

母に言われた「今日はもうやらなくていい」

退院の日、夫は以前から誘われていた試合を見に行く予定を入れていました。

私は娘を抱き、義母と一緒に家へ戻りました。

義母は娘の顔を何度ものぞき込み、「かわいいねえ」とうれしそうにしていました。悪気がないことは分かっています。それでも、出産を終えたばかりの私は、少しだけ置いていかれたような気持ちになっていました。

数日後、仕事をしていた実家の母が手伝いに来てくれました。

私は娘の世話の合間に洗濯をし、布おむつを干し、次にやることを考えていました。

母はそんな私をしばらく見てから言いました。

「もういいから、今日は寝なさい」

「でも、まだ洗濯物があるし」

そう言うと、母はあっさり返しました。

「明日できることは、明日でいいよ」

そして母は、残っていた家事を黙って引き受けてくれました。

義母のことも、夫のことも悪く言いませんでした。ただ、私が横になれるように布団を整え、娘が泣けば「見てるから大丈夫」と言ってくれました。

その言葉を聞いて横になったとき、ようやく肩の力が抜けた気がしました。

ちょうどそのころ、義母から電話がかかってきました。

「ちゃんと眠れてる?無理してない?」

あの夜は、そばにいる義母の存在さえ負担に感じていました。でも少し時間がたつと、義母もただ心配で来てくれたのだと思えるようになりました。

娘はもう大人です。今では、陣痛の横で夫と義母がそろって眠っていた話も、家族の笑い話になっています。

あのころの私に必要だったのは、何でも代わりにやってくれる人ではありませんでした。

「今日はもうやらなくていい」と言ってくれる人だったのだと思います。

今は、娘が忙しそうにしていると、母が私に言ってくれたのと同じように、「明日できることは明日でいいよ」と声をかけることがあります。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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