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上田綺世はどうなる?「リールから超ビッグクラブに移籍した10名」

  • 2026.9.2

フェイエノールトでプレーしている日本代表FW上田綺世。彼がこの夏に移籍するのではないかと言われているのがフランス・リーグアンのリールだ。

隣町のカレーにはUKへと渡るユーロトンネルがあり、さらにベルギーとの国境にあるということで国際的な地域としても知られている。

今回はそのリールからビッグクラブへと羽ばたいていった10名の選手を厳選してご紹介する。

ニコラ・ペペ

画像1: (C)Getty Images
(C)Getty Images

移籍先:アーセナル(2019年)

移籍金:7900万ユーロ(およそ146億円)

フランスの小クラブであるアンジェで大ブレイクを果たしたニコラ・ペペ。その際はサイドのドリブラーとして知られていたが、2017年にリールへと移籍してからはウイングストライカーとして得点力が開花した。

2018-19シーズンに22ゴールという素晴らしい結果を残し、7900万ユーロという両クラブの最高額記録となる移籍金でアーセナルへ引き抜かれている。

ただ、プレミアリーグではリール時代ほど圧倒的な存在にはなれなかった。左足のキックや個人技で印象的なゴールを生み出し、FAカップ優勝にも貢献した一方、クラブ史上最高額という期待値を考えれば評価は厳しいものとなった。

リュカ・ディーニュ

画像2: (C)Getty Images
(C)Getty Images

移籍先:PSG

直近の移籍金:1500万ユーロ(およそ28億円)

リールの下部組織で育成され、17歳でトップチームの左サイドバックに抜擢されたリュカ・ディーニュ。その若さを感じさせない完成度と穴のないプレーですぐさま注目を集めた。

2013年には当時カタールの資金が注入され始めていたPSGに移籍することになったが、そこではベテランのマクスウェルがレギュラーだったため今ひとつ活躍できず。その後ローマへのローンを経てバルセロナへ移籍。さらにエヴァートン、アストン・ヴィラと欧州トップレベルを渡り歩いた。

そして2026年夏、33歳となったディーニュはアストン・ヴィラを離れ、実に11年ぶりにPSGへ復帰。最初にリールから加入したころとは比べ物にならないほど巨大化したクラブへ、今度は500試合以上のクラブ経験を持つベテランとして帰還している。

アユブ・ブアディ

移籍:リール → マンチェスター・シティ(2026年)

移籍金:9500万ユーロ(およそ176億円)

このリストで最も新しく、そして移籍金という意味で最も衝撃的な選手がブアディだ。2021年にリールの育成組織へ加入すると、すべてのカテゴリーを飛び級のように突破。15歳半でプロ契約を結び、2023年10月のカンファレンスリーグでは16歳3日にして欧州カップ戦デビューを飾った。

さらに17歳の誕生日だった2024年10月2日には、チャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦で先発し、歴史的な勝利に貢献した。さらに夏のワールドカップではモロッコ代表の中心選手として活躍し、
マンチェスター・シティが獲得に動いた。

その移籍金は固定約9500万ユーロ+ボーナス500万ユーロと報じられ、総額1億ユーロ規模。18歳のMFに対する投資として異例で、プレミアリーグ史上最高額の10代選手となった。

エドン・ジェグロヴァ

移籍:リール → ユヴェントス(2025年)

移籍金:1430万ユーロ(およそ26億円)

コソボ代表の技巧派ウインガー、エドン・ジェグロヴァにとって、リールはその才能を欧州トップレベルへと押し上げたクラブだった。

ヘンクでプロキャリアを始め、その後バーゼルへ移籍。左利き特有の細かなボールタッチとドリブル能力は早くから知られていたが、真に5大リーグで評価を確立したのは2022年1月にリールへ加入してからだった。

リーグアン参戦以降、リールで成功させたドリブルは181回でチーム最多。またリーグ戦で15得点12アシスト、計27得点に関与。「コソボのロッベン」とも呼ばれたドリブラーは、またたく間に欧州注目のウイングになった。

そして2025年9月、ユヴェントスが彼を完全移籍で獲得。基本移籍金1430万ユーロ、さらに最大300万ユーロのボーナスが設定され、2030年までの契約を結んだと伝えられている。

リュカ・シュヴァリエ

移籍:リール → パリ・サンジェルマン(2025年)

移籍金:4000万ユーロ(およそ74億円)

2014年にリールの育成組織へ加入したゴールキーパー。2021-22シーズンにはヴァランシエンヌへローンされ、2部で30試合に出場した。

この武者修行が転機となり、リール復帰後はトップチームの正GKへ。反射神経だけでなく、冷静なポジショニングや足元の技術にも優れ、現代型GKとして評価を高めていった。

そして、その評価を決定的にしたのが2024-25シーズンである。チャンピオンズリーグのリーグフェーズでリールが7位という驚きの成績を残すなか、最後尾からチームを支えた。シーズン終了後にはUNFPのリーグアン年間最優秀GKに選ばれ、ヤシン・トロフィーの候補にも史上最年少で名を連ねた。

そして2025年8月、PSGと2030年までの5年契約を締結。加入直後のUEFAスーパーカップではPK戦で存在感を発揮。さらに2025-26シーズンのチャンピオンズリーグでも勝ち進み、決勝アーセナル戦をPK戦の末に制して欧州王者となった。

レニー・ヨロ

移籍:リール → マンチェスター・ユナイテッド(2024年)

移籍金:6200万ユーロ(およそ115億円)

レニー・ヨロは、リールのアカデミーが生み出した“超高額10代選手”のひとりだ。12歳でリールの育成組織へ加入してから、年代別チームで飛び級を重ねると、16歳だった2022年にトップチームデビューを飾る。

対人守備、空中戦、カバーリングに加え、後方からボールを運べる冷静さも備えており、10代ながらリーグアン屈指のセンターバックへ急成長した。まだ18歳にもかかわらずレアル・マドリーをはじめとする欧州の巨大クラブが注目する存在となった。

その争奪戦を制したのがマンチェスター・ユナイテッド。2024年7月、リールとの合意が正式発表され、18歳のDFがオールド・トラッフォードへ向かった。

新天地でのスタートは怪我もあって厳しいものとなったが、徐々にポジションを確保し、ヨーロッパリーグ決勝進出にも貢献。2年目からはレギュラーとして最終ラインの貴重な役割を果たしている。

ティモシー・ウェア

移籍:リール → ユヴェントス(2023年)

移籍金:1030万ユーロ(およそ19億円)

ティモシー・ウェアは、1995年のバロンドール受賞者ジョージ・ウェアを父に持つアメリカ代表選手。PSGの育成組織で育ちトップチームにもデビューしたが、若手時代に継続的な出場機会を確保できず、セルティックへのローンを経て2019年にリールへ完全移籍した。

最初のシーズンは怪我でほとんどプレーできなかったが、復帰後は徐々に存在感を高め、2020-21シーズンにはPSGのリーグ4連覇を阻止する歴史的なリーグアン優勝を経験。

そして2023年夏、基本移籍金1030万ユーロに諸費用と最大210万ユーロのボーナスという条件でユヴェントスへと完全移籍。父ジョージがミランの英雄だったこともあり、「ウェアが再びセリエAへ」という点でも注目を集めた。

そしてイタリアでは初年度から公式戦35試合に出場。サイドの複数ポジションをこなせるユーティリティ性も評価された。2025-26シーズンにはマルセイユに貸し出され、その後完全移籍している。

マイク・メニャン

移籍:リール → ACミラン(2021年)

移籍金:1540万ユーロ(およそ28億円)

リールからビッグクラブへ移籍し、そのまま新天地でも世界最高峰の存在になった選手として、マイク・メニャンは大成功例のひとつだろう。

PSGの育成組織出身だが、トップチームで出番を得る前の2015年にリールへ移籍。そこで6年間を過ごし、無名に近かった若手GKからフランス代表クラスへと成長した。

2018-19シーズンにはリーグアン年間最優秀GKに選出。そして集大成となった2020-21シーズン、リールは資金力で圧倒するPSGを抑えて10年ぶりのリーグアン優勝を果たした。

そして、2021年にはACミランへ移籍。ジャンルイージ・ドンナルンマの後継者という大きな期待を受けてゴールを任され、加入初年度の2021-22シーズンにミランを11年ぶりのスクデットへ導き、自身もセリエA年間最優秀GKを受賞。

そこからさらにチームのリーダーへ成長し、キャプテンにも就任。フランス代表でもウーゴ・ロリスの後継者として中心的な存在となり、国際舞台でも活躍を続けている。

エデン・アザール

画像3: (C)Getty Images
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移籍:リール → チェルシー(2012年)

移籍金:4000万ユーロ(およそ74億円)

リールから世界的スターへの階段を駆け上がった選手として、エデン・アザール以上の成功例を探すのは難しい。

ベルギー出身だが14歳でリールの育成組織へ加入し、2007年にはわずか16歳でリーグアンデビュー。10代のうちから異次元のドリブルとボールコントロールを披露し、フランス最高峰の才能として扱われるようになった。

2010-11シーズンにはリールは57年ぶりとなるリーグアン優勝を果たし、さらにフランス杯も制して国内2冠を達成。アザールは攻撃の中心としてその快進撃を支えた。さらに翌2011-12シーズンには20得点15アシストという驚異的な数字を記録した。

そして、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティなども獲得を狙ったとされるなか、アザールが選んだのは直前にチャンピオンズリーグを制したチェルシーだった。

新天地では7年間でプレミアリーグを2度、ヨーロッパリーグを2度制覇。クラブ年間最優秀選手にも4度選ばれ、245試合のプレミアリーグで85ゴール54アシストを記録した。ドリブル成功数では同時期の選手を大きく上回り、文字通りチェルシーの攻撃を背負う存在となった。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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