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【女子バスケW杯】WNBA界のバービー。米代表エンジェル・リースって何者?

  • 2026.9.2
Getty Images

サッカーのFIFAワールドカップが終わり、今世界のスポーツファンが注目しているのは女子バスケットボール。9月4日(金)には、4年に1度開催される女子バスケットボール界の祭典「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026」が開幕する。ドイツ・ベルリンで開催、世界トップクラスの選手たちが熾烈なバトルを繰り広げる今大会には、世界ランキング1位のアメリカ、後を追うフランスやオーストラリアに加え、世界ランキング10位の日本も参戦。そして9月27日(日)からは、アメリカの女子バスケットボールのプロリーグ、WNBAのプレーオフがスタート! ここでも熱い闘いが展開される。

そこで今回はW杯でもWNBAでも最も注目を集める選手の1人、アメリカのエンジェル・リース選手にクローズアップ。2002年生まれの24歳ながら、アスリートにとどまらない幅広い活躍と強烈な魅力を紹介する。

Icon Sportswire / Getty Images

24歳の若きスター

エンジェル・リース選手は2002年生まれで現在24歳。母親もプレーしていたことからバスケットボールを始め、幼い頃から自宅で母の指導を受けながら、兄のジュリアンと練習していた。そのうちに母も所属していたボルチモアのレクリエーションチームに参加、地元でも1、2を争うトップ選手として注目を集めていく。自分の年齢よりも上の女子チームや男子チームに加わってプレーしていたほど、最初からその才能と身体能力は際立っていたという。ちなみに彼女と一緒に練習していた兄のジュリアンも今はNBA選手。デンバー・ナゲッツで活躍している。

G Fiume / Getty Images

人も羨む抜群の運動神経

幼い頃はバレエや体操、水泳、陸上競技など他のスポーツにも才能を見せていたリース。WNBAのワシントン・ミスティークの試合に度々足を運び、プロ選手であるキャンディス・パーカー選手のプレーに刺激を受け、バスケットボールの道を進むことを決意。男子、女子ともにバスケの名門校として知られるメリーランド州ボルチモアのセント・フランシス・アカデミーに進む。優秀な選手たちが揃う中、1年生から主力選手として活躍していたというからさすが。高校の全国大会のオールトーナメントチーム、つまり各ポジションの優れた選手で構成されるベストメンバーにも選ばれている。

Ethan Miller / Getty Images

大学時代も次世代スターとして大活躍!

メリーランド大学に進学後も1年生からレギュラーとして大活躍、タイトル獲得に大きく貢献したリース。その後はルイジアナ州立大学(LSU)に転入した。リースはLSUを選んだ理由として同校のヘッドコーチを務めていた元五輪金メダリストのキム・マルキーへの信頼、同校の「勝ちの文化」に惹かれたことを挙げている。そして大きなポイントだったのが、大学が女子チームに関心を持ち、力を注いでいること。当時はまだまだバスケといえば男子チームを優先する大学もあったこと、リースがそんなスポーツ界のあり方に違和感や疑問を抱いていたことがうかがえる。

Andy Lyons / Getty Images

ぶっちゃけ発言で問題も

2024年のWNBAドラフトでシカゴ・スカイへ入団。2024年5月にプロデビューを果たすと、1年目ながら次々と記録を樹立する大活躍を見せた。

しかし、背中のケガとテクニカルファウルによる出場停止処分に泣いたシカゴ・スカイでの2年目は、リースらしい歯に衣着せぬ物言いが物議を醸すことに。新聞「シカゴ・トリビューン」のインタビューで「シカゴ・スカイは優秀な選手を獲得する必要がある」と発言。そうしないと自分はチームを離れるかも、と語ったことが問題に。また同チームのポイントガードの選手がケガをしていることについて「彼女がケガから復帰できる年齢だとは思えない」と発言。一部のファンは率直な発言と評価したが、チーム側はこれらの発言を「不適切」と判断。リースをハーフゲームの出場停止処分にした。

これらが影響したのかは明らかにされていないが、2026年にリースはアトランタ・ドリームに移籍。新チームで活躍を見せている。

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運動能力だけでなく、市場価値もトップ

大学時代から抜群の人気と知名度を誇っていたリース。NIL契約(名前、画像、肖像権契約)で最も稼いでいる大学アスリート、つまり商業的市場価値が最も高い1人としてニュースを賑わせるように。大学3年生のシーズン終了時のNIL評価額は100万ドル(約1.6億円)で、大学の女子バスケットボール選手の中でトップだった。

さらに2023年には「リーボック」とエンドースメント契約を締結、大きな注目を集める。ちなみにこのとき、同社のバスケットボール部門のトップはバスケ界のレジェンド、シャキール・オニール。彼がそのポジションに就任して初めて選んだ契約相手がリースだった。ちなみにリースも、オニールの存在が同社に惹かれた理由だと説明している。

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2022-23のシーズンは17のブランドと契約を結び、その契約金額は総額約170万ドル(約2.7億円)と推定されているリース。

2023年には、大学時代に同じLSUに所属する体操選手だったリヴィー・ダンと一緒に雑誌『スポーツ・イラストレイテッド』のマネー特集号の表紙に登場。ちなみに特集のタイトルは「ジェネレーションNIL」。まさにリースとダンは、NIL契約を通してインフルエンサーとして人気と知名度を獲得、その影響でさらに企業からのオファーが殺到するというポジティブなサイクルの恩恵を受けた第1世代。表紙を飾ったことでリースはバスケットボールにはそこまで詳しくない人からも注目の存在に。ちなみにダンは一足先に選手を引退、今はインフルエンサーとして大活躍している。

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今の総資産額は推定11億円!

大学卒業、プロ入り後も契約は増加。WNBAからの報酬とエンドースメントの契約金などを合計した、現在の総資産額は推定700万ドル(約11億円)。

2025年2月には「マクドナルド」が彼女とコラボ、“エンジェル・リース・スペシャル”というメニューを発表した。ちなみにチーズ&ベーコン、バーベキューソースを挟んだクォーターパウンダーに、Mサイズのポテトとソフトドリンクがついたもの。「マクドナルド」のメニューに名前がついた女性アスリートは彼女が初、まさに女性アスリートのトップに輝いた瞬間といえそう。

一方で、彼女の名前そのものを生かそうと思ったのがチョコレートで知られるハーシー社。同社の人気ブランドで中にピーナッツバターが入ったキャンディ、“リーシーズ(Reese's)”は2024年に彼女のスポンサーになった。

Paras Griffin / Getty Images

バービードールのモデルに

LSUに転入したときから「バイユー・バービー」と呼ばれていたリース。バイユーとはルイジアナなどのアメリカ南部で見られる湿地帯のこと。試合に出るときも、まつ毛のエクステやピンクのネイルなどキュートなメイクを欠かさなかったことから、この名がついた。リースによると名付けたのはチームのファンたちだったが、本人も気に入っていたよう。商標として登録しようとトライしたが却下されてしまった。とはいえ、2026年にはバービードールを出している「マテル」とのコラボが実現。彼女をモデルにしたドールが発売された。バービーになったWNBA選手はスー・バードに続いて2人目である。

Courtesy of Instagram @angel.reese

インスタのフォロワー数はWNBA現役選手トップ

そんなリースのインスタグラムのフォロワー数は現在520万を超え、WNBAの現役選手の中で現在フォロワー数1位。またTikTokで650万、Xでも75万のフォロワーを持つ。インスタグラムではトップアスリートとしての顔だけではなく、多くの企業との契約を抱える売れっ子セレブの顔を披露。191センチという抜群のスタイルでドレスやビキニを着こなし、モデル顔負けショットも見せてくれている。

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SNSを沸かせる“トンネルランウェイ”

米バスケ界で近年“トンネルランウェイ”と言われる、試合会場入りの私服スタイルも毎回気合十分。本人が度々インスタグラムにアップする、おしゃれすぎるファッションも注目の的だ。

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今年の「WNBAオールスターウィークエンド」には、コートサイドにこのバービー風ルックで登場。ショッキングピンクの「エルメス」“バーキン”を携え、見事な着こなしを披露した。

Gilbert Flores / Getty Images

「ヴィクシー」のショーに出演、モデルとしても本格始動

大学時代から授賞式に華やかなドレスで出席し、レッドカーペットでも注目を集めていたリース。雑誌『スポーツ・イラストレイテッド』の人気企画・水着特集号に2年連続で出演したり、2024年にはMETガラに出席。2025年1月に雑誌『Vogue』の表紙を飾り、ファッション界でも存在感を見せていた。

2025年10月には、「ヴィクトリアズ・シークレット」のファッションショーに出演。同ブランドのショーに出演した初のプロアスリートに。来月に開催される今年のショーにも出演するのか、ファンの期待が高まっている。

Gilbert Flores / Getty Images

ちなみにリースは多くの女子と同じように、ティーンネイジャーの頃から「ヴィクシー」の大ファン。ショーの前日のインタビューでは「若い頃の私が『ヴィクシー』のスウェットパンツとフーディを着て踊っているビデオが残っている」「だからショーへの出演は、私にとって原点に回帰するような体験」と嬉しそうに話していた。

エンタメ界にも積極進出

リースはプロになる前からエンタメ界にも積極的に関わってきた。まだ大学生だった2023年にラッパーのラトーとカーディ・Bの「Put It on da Floor Again」のMVにカメオ出演を果たす。スーパーマーケットのシーンで短丈のフーディー&サングラス姿で登場している。

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次は本格女優デビュー!

そして今年の秋には女優としても本格始動。Netflixの心理サスペンスドラマ「ハンティング・ワイブス」のシーズン2に出演している。リースはこのドラマのシーズン1の大ファン。すっかりハマって「めちゃくちゃだけれど、すごく面白い!」とXに投稿したところ、これがドラマのクリエイターの目に止まり、出演する運びとなった。

シーズン2の詳しいストーリーや、リースがどんなキャラクターを演じたのかはまだ明らかになっていない。配信は11月26日から。それまでにシーズン1を見て備えておきたいところ。

Dia Dipasupil / Getty Images

「次世代の100人」に選出、チャリティ財団を設立

プロ選手として活躍しつつ、タレントとしてファッション界&ビジネス界でも存在感を発揮。きちんと自分の価値をマネージメント、お金回りの問題もしっかり管理しているリース。その姿は次世代のアスリートのあり方として高く評価されている。2023年には新たなリーダーたちを選出する雑誌『タイム』の「次世代の100人」に選出された。また雑誌『ハーパーズ・バザー』が変革を牽引する14人の女性たちを特集した『ハーパーズ・バザー・アイコンズ」にもエントリー。2024年には雑誌『フォーブス』が選ぶ30歳以下の30人のリーダー「30アンダー30」のスポーツ部門の顔ぶれにも選ばれた。

Dimitrios Kambouris / Getty Images

得たものを社会に還元することも怠らない。故郷とLSUの地元であるバトンルージュに恩返ししたいという思いから、2023年に「エンジェル・リース財団」を立ち上げた。財団の目的は「若い女性や社会的に不利な立場にある人々のための平等を後押しすること」「スポーツや教育、お金に関するリテラシーなど、これまで若い女性たちが見過ごされてきた分野において、すべての若い女性に平等な機会を作ること」を目的としている。

Julio Aguilar / Getty Images

恋人はNBAのスター選手

表舞台に積極的に姿を見せ、SNSも活用しているリースだけれど、プライベートはあまり見せびらかさない主義。NBAのオーランド・マジックに所属しているプロバスケ選手、ウェンデル・カーター・ジュニアと交際しているが、彼との関係についてはあまり語っていない。

2人の交際が噂されるようになったのは昨年春。カーターがリースの23歳の誕生日パーティーに出席していたことがきっかけだった。

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その後カーターはテレビ番組でリースを「マイガール」と呼び、交際を公に。カーターがリースの顔写真がプリントされたTシャツを着て試合の応援に現れたり、リースがカーターの所属するオーランド・マジックの試合に駆けつけたりと順調に愛を育んでいる。ちなみにカーターも高校時代からスター選手として活躍、男子バスケのアメリカ代表に選ばれているスター選手。バスケ界、そしてスポーツ界のパワーカップルとして、どんな展開を見せるのかにも注目したい!

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