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スイング改造からたった2週間で優勝!山下美夢有の″ライバル”プロ

  • 2026.9.2

ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を現地からレポートします!

迷いを越えて選んだ一手、結果が導いた新境地

キム・アリムは、2年連続で1勝ずつあげている。ひと括りに優勝といっても、一昨年と昨年ではゴルフの内容が異なる。球筋をドローからフェードに変えたのだ。思いきった決断をしてからわずか2週、
25年1月の「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」をフェードヒッターとして勝利した。

まるで特効薬が効いたかのように最高の結果が出たものの「ゴルフをはじめたときからずっとドローヒッターだったので」と、当初は不安がぬぐいきれなかったようだ。

キムは270ヤード超えのパワーヒッターで、飛距離が長所だが「私にとって大事なことは、気持ちよく振れるかどうか。そして、思いどおりにコントロールできるかどうか」というように、ショットの正確性がつねに課題だった。いろいろ修正を試みるもうまくいかず。そこで、キムは思いきってスイング改造に着手した。継続して励んでいるうちに、スイングが馴染んで、自信をもって試合に臨めるようになった。

24年と25年のスタッツを比較すると「ドライバーの正確性66・18%/131位 →71・37%/72位」「パーオン率70・91%/44位→74・21%/15位」と、ショットの安定性が向上している。昨年のAIG女子オープンは、それが象徴的だった。

ショットが冴え、自己最高位となる4位タイに。大会3日目を終えた時点でトップの山下美夢有と1打差。最終日は同組で栄冠を競った。

「スピン量が多く、高く飛ぶボールが私の特徴ですが、それだとイギリスでは戦えなかった。ここ数年でリンクスコースの強風に負けない低い弾道でスピン量の少ないボールを打てるようになったことが結果につながったのかな。最終日は優勝できるかも、と自分に期待したのですが、何度もバンカーに入るわ、ミスも多いわで、ちょっと恥ずかしかったです。同組の山下美夢有は素晴らしいプレーでした。本当にうまいですね。メジャー優勝できるよう、私もまたガンバります!」。

キムのスイング完成度は、これからも上がっていくだろう。

25年「AIG女子オープン」最終日の1コマ。後方の黄色いウエアの選手が、最終日最終組で同組だった山下美夢有

いかがでしたか? ぜひ、海外で活躍する選手に注目してみてください。

キム・アリム
●1995 年生まれ、韓国出身。「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」の優勝からスタートした25年は、5試合でトップ10入り。安定感あるプレーで今季も躍進が期待される。

写真・文=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「Sports Illustrated」などスポーツ誌に写真を提供。

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