1. トップ
  2. 「田舎暮らしは本当に安い?」大阪→黒部へ移住した60代ひとり暮らし、生活費16万6000円の家計簿

「田舎暮らしは本当に安い?」大阪→黒部へ移住した60代ひとり暮らし、生活費16万6000円の家計簿

  • 2026.9.1

「田舎暮らしは本当に安い?」大阪→黒部へ移住した60代ひとり暮らし、生活費16万6000円の家計簿

年金だけでは暮らせそうにない……それなら毎月10万円の収入を生み出す仕組みをつくる! そして住み慣れた大阪を離れ、自然豊かな黒部へ移住。60代ひとり暮らしの中道あんさんは、自分らしい暮らしを楽しみながら、新しいことに挑戦中。お金との向き合い方と、新しい土地での暮らしをつづる今回のテーマは、特別支給の年金の請求と、生活費の内訳公開。

特別支給の老齢厚生年金を請求

8月に誕生日を迎えて63歳になりました。誕生日の前日に、年金事務所を訪れて、説明を聞きながら特別支給の老齢厚生年金の請求が完了。

年金請求書は5月に届いていたのですが、大阪から富山に引越しすることになり、落ち着いてからネットで手続きしようと考えていました。いざとりかかってみると、別居中の夫の基礎年金番号が必要となり、オンライン申請ができなくなりました。ほんとうに面倒くさい。ということで、年金事務所で手続きしました。

なんだろな。思い過ごしかもしれませんが、微妙に「訳アリなんですよね」みたいな気まずい空気が流れているのを感じます。個人が積み立てた自分の年金を受け取るのに、小さなストレスを感じる。理由は、老齢年金には本人の加入記録だけでは決まらず配偶者の年金記録が関係する制度があるから。代表的なのが加給年金と振替加算。

正直、よく分からなかったので、そこで思考は停止しました。まだまだ働くつもりなので、係の人から受けた説明では、私にはメリットのない制度だということだけを理解しました。

最後に試算結果をプリントアウトしたものをもらったときのこと。毎年送られてくる年金定期便に記されていた金額より年間で10万円近く少なかったので、「少ない気がしますが……」と遠慮がちに質問してみました。すると、「年金定期便には、企業年金(確定給付企業年金・厚生年金基金)を込みで記載されています。だから数字が少ないと感じるんですよね」と。「ええ!いままで別に貰えるものだと思っていたのに……合算だったとは」なんだか損した気分。

年金の仕組みは、難しすぎる。私の特別支給の老齢年金の額は、年額35.8万程度。年金を受給しても働いているので、厚生年金保険料は引き続き払うことに。この「貰って払う」というのは、今の高齢者を支えながら、自分の将来の年金を少し増やしている状態ですね。

まぁ、何はともあれ誕生日の翌月分から支給されるそうで、問題なく処理が進めば9月分を11月に。10、11月分を12月に支給されそうです。ほんとうに僅かですけれどね。

50歳の会社員だったころ、「早く年金がもらえないかな~」って、働かない暮らしに憧れていました。それは、働くことが嫌いというよりも仕事の内容や働き方が自分には合っていなかったからです。たとえ、少ない年金でもあれば少しは働かなくて済むんじゃないかという淡い憧れがあったんだと思います。

「どうせ自分はこの程度」だと思っていたときには、「現実」と「空想」の狭間で生きていたんでしょうね。

それが、意を決して起業したことで、人生の舵を大きく変えてしまいました。自分の時間をお金に換える人生から、自分でお金を作っていく人生へ。今度はお金を作る大変さを経験することになったのです。

だからこそ、「年金が少ない」とぼやく気持ちよりも、働かなくても貰えるんだという喜びの方が大きいです。

直近1か月の家計簿を集計してみました

さて、「年金プラス10万円あったら、ゆとりのある暮らしができる」と思っていました。そのために、不労所得での収入も確保しました。でも、ここで問題が……。2025年からひとり暮らしをはじめて「家賃」を支払うようになったのです。今は働いていますからまだ大丈夫ですが、65歳になったときに、今の家賃を払い続けていくことができるのか、心配しています。

ここ1年の間に、少しずつ支出を見直して、手放せる費用は手放しました。おかげで、家計のスリム化に成功。そして、黒部移住。「田舎暮らしは生活コストがかからない」とよく言われていますが、ほんとうにそうなのか、直近1か月の家計簿を集計してみました。

私は、ほとんどをクレジットカード決済かQRコード決済にしています。たまに払うわずかな現金での支出は管理できていません。

2026年夏の1か月の生活(単位:万円)
食材・スーパー 3.7
外食・カフェ 1.5
日用品 0.9
犬 1.8
交通費 0.2
美容・衣類 2.0
本・雑誌 0.2
娯楽・遊び 2.8
オール電化 1.0
水道 請求なし
携帯・サブスク 1.8
保険 0.7
家賃 非公開

合計16.6万円+家賃

改めて集計してみると、「大阪は食い倒れの街だったなぁ」ということです。カフェやレストラン、デパ地下だってすぐ手の届くところにありました。ピラティストレーニングの帰りは、必ずカフェか回転すしで、お腹を満たして帰っていました。「美味しいもの」を求めてわざわざ買いに出かけることもしばしば。以前は、食費や交通費を無意識で使っていたことが分かりました。

お付き合いで、外食することも少ないとはいえありましたが、それもなくなりました。黒部にはレストランが本当に少ないことと、夜は街灯も少なく、真っ暗で一人歩きは心細くて出かけられません。それで自然と自炊するようになったのです。お米は、大阪で買うより安く、野菜は自分の畑で採れたものや頂き物で随分助かっています。

交通費も殆どかかっていません。富山市内まで電車で30分ですが、夏の暑さもあって市内観光はお預けのままです。秋になり活動範囲が広がれば、交通費や娯楽費も増えそうですが、冬は雪に覆われるので熊じゃないけれど、家から出ない冬眠生活になりそうです。

ふだんは、家計簿を一切つけずに、月末に口座残高を調べるだけです。改めて、プレシニアのひとり暮らしで「どれだけお金がかかるのか」を見える化した結果は……。

生活費だけ見ても65歳から支給される年金だけでは到底足りず、不労所得で賄うことになりますが、家賃が生活費に占める割合がやはり大きいです。ハリウッド映画の世界でも一見華やかそうな業界で働く主人公たちが「家賃の為に今の理不尽な仕事をやめられない」と愚痴をこぼすシーンが描かれたりしています。

改めて、65歳になったら「どこに住む?」ことよりも「どうやって住む?」のかを今から考えておかなきゃ。と思いました。


元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ