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湿布やガーゼを貼ると肌がかゆい…それ、「テープかぶれ」かも。原因と防ぎ方を皮膚科医が解説

  • 2026.8.31

ガーゼや包帯、湿布を貼ったらかゆくなった。テープを貼ったあとの、こんな肌トラブルに心当たりはありませんか。

じつはこれ、「テープかぶれ」と呼ばれるれっきとした皮膚トラブル。とくに汗と蒸れにさらされるスポーツシーンでは起こりやすく、ランニング後に湿布を貼る人、擦り傷にガーゼを当ててテープで留める人は要注意です。

なぜかぶれるのか、どうすれば防げるのか。新百合ヶ丘総合病院(神奈川県川崎市)皮膚科部長の秋山真志先生に伺いました。

テープを貼ると赤くなる、かゆくなる…それ「テープかぶれ」かも

ガーゼや包帯、湿布などを留める医療用テープ(サージカルテープ)。貼るものは違っても、そのあとに起こる「赤くなる」「かゆくなる」「ヒリヒリする」というトラブルは共通しています。医学的には「接触性皮膚炎」に分類される、いわゆる「テープかぶれ」です。

やっかいなのは、「ちょっとかゆいだけ」では済まないことがある点。

「テープでのかぶれ(接触性皮膚炎)による痒みはストレスになり、睡眠を妨げたりすることもあるので、皮膚を注意深く観察してください」(秋山先生)

睡眠は回復の原動力。かゆみで眠りが浅くなれば、翌日のコンディションにも響きます。トレーニングを続けている人ほど、軽く見てはいけないトラブルです。

なぜかぶれる? 意外な原因

「粘着剤が肌に合わなかったのだろう」——そう思われがちですが、原因はそれだけではありません。医療の現場では、点滴の固定や採血後の止血綿を留めるなど、テープを使う場面が日常的にあります。多くの患者の皮膚を見てきた秋山先生に、かぶれが起きる原因を伺いました。

「原因は、粘着剤や素材による刺激、アレルギー反応、剥がすときの皮ふへの障害、汗の刺激や蒸れによる負担など。もともと肌が弱い人や、同じ場所に繰り返し貼る人ではかぶれが起こりやすいので注意が必要です」(秋山先生)

整理すると、原因は大きく4つ。

  • 粘着剤・素材による刺激:テープの粘着成分や素材そのものが肌に合わず、刺激になるケース
  • アレルギー反応:特定の成分に対して免疫が過剰に反応し、かぶれを引き起こすケース
  • 剥がすときの物理的ダメージ:意外と見落とされがちなのがこれ。テープを剥がす際に角質が一緒に剥がれ、肌のバリア機能が低下します。貼って剥がしてを繰り返すほど、肌は無防備な状態に近づいていきます
  • 汗・蒸れによる負担:テープの下に汗がたまり、蒸れた状態が続くことで肌が刺激を受けるケース

貼る前の“ひと手間”で差がつく! かぶれを防ぐ4つのステップ

テープかぶれは、貼る前のちょっとした準備で大きく軽減できます。秋山先生に教えていただいた4つのポイントを紹介します。

① 貼る部位に赤みや傷がないか確認する

炎症がある部位にテープを貼ると、状態が悪化する可能性があります。擦り傷の周囲にテープを貼る場合も、傷口そのものにテープが当たらないよう注意しましょう。

② 手指や貼る部位を清潔に洗う

汚れた状態でテープを貼ると、皮ふトラブルが起こりやすくなります。運動後は汗や砂ぼこりが付着しているため、まず水や石けんで清潔にしてから貼ることが大切です。

③ 濡れていたら水分を拭きとる

皮ふが濡れているとテープがつきにくくなり、何度も貼り直す原因に。タオルでしっかり水分を拭きとってから貼りましょう。

④ 乾燥していたら保湿を!

乾燥している皮ふにテープを貼ると、トラブルが起こりやすくなります。保湿クリームなどでケアした後、十分に乾いたことを確認してからテープを貼りましょう。

貼り方・剥がし方にもコツがあります。

「使うときは、まず皮ふを清潔にし、しっかり乾かしてから貼ることが大切です。貼るときにテープを強く引っ張ると皮ふに負担がかかるため、できるだけ自然に。剥がすときは、皮ふを押さえながらゆっくり剥がします」(秋山先生)

運動中は汗で剥がれやすくなるため、つい強く引っ張って貼りたくなりますが、それが肌への負担を増やす原因に。「やさしく貼って、ゆっくり剥がす」が鉄則です。

また、テープ選びもかゆみを引き起こさないためには重要。「テープ選びで迷ったときは、かかりつけの先生や看護師さんに相談を。ドラッグストアなどで探す場合は、テープは蒸れにくく、皮ふ刺激が少ないものを選びましょう」(秋山先生)

「蒸れにくさ」と「低刺激」がテープ選びのカギとなるようです。

監修者プロフィール
秋山真志(あきやま・まさし)先生
新百合ヶ丘総合病院(神奈川県川崎市)皮膚科部長/皮膚疾患研究所所長。慶應義塾大学医学部卒業。北海道大学を経て、2010年より名古屋大学大学院医学系研究科 皮膚科学分野 教授を15年半務め、2026年3月に退任。2026年4月より現職。専門は皮膚科一般、遺伝性皮膚疾患、とくに遺伝性角化症。

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  • かぶれにくさを重視した低刺激設計:肌への刺激を抑えた粘着剤を使用。
  • 蒸れにくい構造で角質を保護:高い透湿性で蒸れを防ぎ、剥がすときの痛みも軽減。汗をかきやすい夏場のスポーツシーンにも適しています。
  • 病院品質がドラッグストアで買える:医療現場で使われているクオリティのテープが、ドラッグストアの衛生用品コーナーで手軽に手に入ります。

」はテープを剥がした際の角質はく離(角質細胞の剥がれ)が少ないことが確認されています。

テーピングテープと一緒に、サージカルテープもスポーツバッグに入れておく。それだけで、ケガの手当てや湿布の固定がぐっとラクになるはずです。「テープを貼るとかぶれやすい」と感じている方は、ぜひ一度試してみてください。

<Edit:編集部>

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