1. トップ
  2. スポーツ
  3. 女子ルーキー3人のスイングを徹底解説!ドライバーで飛ばすコツは…

女子ルーキー3人のスイングを徹底解説!ドライバーで飛ばすコツは…

  • 2026.8.30

注目ルーキー3選手をピックアップ。それぞれが異なる体の使い方で自分の武器をフル活用した魅力的なスイングをもつ。

若手らしい躍動感とすでにトップツアーで通用する強さ、その両面を掘り下げる。

軸から末端へパワーを伝達する美しいナチュラルスイング

アドレス~テークバック

とてもオーソドックスな構えです。グリップはややストロングで、慣性の大きなヘッドでフェースを返さずに打つうえでは相性がいい。強いていえば、ボール位置がややスタンス中央寄りなのが特徴的なところ。

テークバックでは体が全体的に右足方向へ動くので、体重移動をきっかけに始動していることがわかります。初動でリキみがちな人にオススメの動き方です。

バックスイング~トップ

女子ルーキー3人のスイングを徹底解説!ドライバーで飛ばすコツは…
Point:腰の右側がすでにターゲット方向へ動いている(画像左)Point:左肩がとても深く入る(画像右)

ハーフウェイバックからトップ直前にかけて、右ヒザが内側に動きはじめます。つまり、この時点ですでに左足へのウェイトシフト(切り返し)がはじまっているということ。

上半身、とくに肩まわりの柔軟性が非常に高く、トップでは肩が深く入っています。逆にいえば、深く入りすぎてしまうこともあるため、あえて下半身を早い段階で逆方向へ動かし、オーバースイングを抑制しているのでしょう。

ダウンスイング

女子ルーキー3人のスイングを徹底解説!ドライバーで飛ばすコツは…
Point:左足が内側へ傾いている

クラブがもっとも高いポジションに到達する前から左足へ徐々に加重しているため、トップの時点でターゲット方向への体のスライドはすでに完了。左足が体の中心へ向かって斜めの角度を保ったまま地面を蹴れているので、かなり大きな反力を生み出せています。

この地面を蹴る力がクラブのリリースにつながり、手首のタメが解放されて、ヘッドがゆるやかな角度でボールへとコンタクトしていくのです。

インパクト~フォロースルー

インパクトでは左腕とクラブの関係が、アドレスの再現のようになっています。最近の女子ツアーはパワフルな選手が増えましたが、鳥居選手はクラブの動きを止めず、力を効率的に使うタイプ。

フォローでは両腕が真っすぐな状態ですが、前腕部はローテーションされています。これも無理に手首を返しているのではなく、ヘッドの慣性で自然に発生している動き。体の大きな部分だけを使い、できるだけクラブに仕事をさせるナチュラルなスイングです。

神ワザPoint

つねに体の大きなパーツから先に動き、上半身や腕に余計な力が入っていません。切り返しでは骨盤が先にターゲット方向へ動き出す「バンプ」が見られますが、しっかりと体重を左足で受け止めることができています。必要以上に動くと力が流れてしまいますが、鳥居選手の場合は股関節の可動域の広さと脚力の強さがそれを防いでいます。

コンパクトな動きで大きなスイング絶対的安定のフェースコントロール

アドレス~テークバック

女子ルーキー3人のスイングを徹底解説!ドライバーで飛ばすコツは…
Point:積極的にコックを使う(右)

少し前傾の深いアドレスです。骨格の特性上、ナチュラルに構えるとヒザが内側を向いてしまうので、両ツマ先を開くことで調整しています。普通に立つと内股になってしまい動きづらい人は、ぜひ参考にしてください。

テークバックでは腕とシャフトの角度がしっかりとついている、いわゆる「アーリーコック」。早い段階でコックを入れるとトップをコンパクトにできるため、振り遅れを防ぐ効果もあります。

バックスイング~トップ

女子ルーキー3人のスイングを徹底解説!ドライバーで飛ばすコツは…
Point:シャフトが地面と平行な位置で止まる(右)

左腕が地面と平行になったタイミングでは、腕とクラブが作る角度がちょうど90度。体幹部もちょうど90度右を向いています。

トップではシャフトが地面とちょうど平行。手の高さだけでオーバースイングを修正するのではなく、体幹部分の動きすぎを抑えて調整しているのでスイングの再現性が高くなります。

切り返し~インパクト

切り返しでは体の回転と体重移動が同時にはじまり、腕の振り、クラブのリリースもこのタイミングで開始される。

リリースのタイミングが早いとヘッドが手元を追い越し、フェースが閉じることがあります。しかし、彼女の場合は切り返しからのタメがきつくないため、リリース中のヘッドの加速も比較的おだやか。体さえ回り続ければ、ボールがつかまりすぎることはありません。

フォロースルー

女子ルーキー3人のスイングを徹底解説!ドライバーで飛ばすコツは…
Point:右腕にまだゆとりがありフェースが返らない(左)

フォローでは、まったくといっていいほどヘッドがローテーションしておらず、フェースがスクエアのまま動いている時間が長い。ダウンスイング中にクラブがずっと自分のうしろからついてくる関係であるため、インパクト以降もスイングの円が大きくなり、このような動きが可能になります。

おだやかなタメと、小さな円から大きな円へ広がっていくこのスイングが、彼女の安定したドライバーショットを支えているのでしょう。

神ワザPoint

なんといってもリリースの“おだやかさ”が素晴らしい。インパクト直前、普通ならこのあとヘッドが手元を追い越してしまいそうですが、そうならないのはリリースしていくペースがとてもゆっくりだから。このクラブ使いは、藤本選手ならではの神ワザといっていいでしょう。

洗練された力強さビューティー&パワースイング

アドレス~テークバック

長身のため、大きく足を広げなくてもワイドスタンスに見えます。テークバック中に骨盤がその場からいっさい動かないのも、特徴のひとつですね。

もちろん、右足に体重はかかっていますが、体を揺らしてクラブを動かすというより、体幹部分の回転のみで始動していくタイプ。トップにいくまでに体重移動をすると、ダウンスイング以降もそのまま右足に体重が残ってしまう人の参考になります。

バックスイング~トップ

女子ルーキー3人のスイングを徹底解説!ドライバーで飛ばすコツは…
Point:右サイドがいっさいスエーしない(左)

地面と左腕が平行になったポジションでも、両腕はほぼ真っすぐな状態です。これは体の正面に両腕が収まっていることを意味します。つまり、上体をしっかり右に回していることになりますが、かなりの柔軟性が必要な動作です。

トップではさらに肩が深く入りますが、これだけ深く回転しても右太モモがバックスイング方向に流れません。股関節の柔軟性と強さの両方がなければ、このしっかりとしたトップは作れないでしょう。

切り返し~ダウンスイング

女子ルーキー3人のスイングを徹底解説!ドライバーで飛ばすコツは…
Point:抜重による一瞬の踏み替え(左)

切り返しでは左ヒザが一瞬で外を向きます。これは切り返す瞬間、わずかに下半身全体が落下するような「抜重」があるからできる動きです。これにより、踏み込む足が左足へ切り替わる。

左足が内側へ傾くきれいな形を作れているので、ここからは地面を踏み込んで地面反力を存分に発揮できるフェーズに入ります。左足を蹴る力が肩に伝わり(矢印①)、その反作用として左腕が振り下ろされています(矢印②)。

フォロースルー

女子ルーキー3人のスイングを徹底解説!ドライバーで飛ばすコツは…
Point:左カカトが内側へ入り込む(左)

インパクト直後、右ヒジと右手首にはまだ角度がついていて、フェースがスクエアのまま動くゆとりが残されています。

また、打ったあとのツマ先がターゲット方向を向いていますが、じつは動いたのはツマ先ではなくカカトです。インパクト直前から直後にかけて強く地面を蹴り込んでいますが、ツマ先側に加重しているため、カカトが内側へ回り込んでいる。これは、飛ばし屋に見られる足の使いの特徴のひとつです。

神ワザ Point

彼女の素晴らしいところは、骨盤の左右方向へのズレがかぎりなく少ないこと。「動きが小さい」は安定性の要素と思 われがちですが、じつはその逆。動かないほど体に負荷がかかり、大きな力を受け止めているということになる。彼女の飛び抜けた飛距離は、この体の強さから生み出されています。

いかがでしたか? 3人のスイングをぜひ参考に、スコアUPを目指しましょう!

鳥居さくら
●とりい・さくら/2007年生まれ、兵庫県出身。163cm。2024年「日本女子アマチュアゴルフ選手権」優勝。ルーキーイヤーの今季は「Sky RKBレディスクラシック」で8位タイに入るなど、早くも存在感を示している。Sky所属。

藤本愛菜
●ふじもと・あいな/2007年生まれ、福岡県出身。160cm。2025年のJLPGAプロテストを3位で合格し「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」では逆転で優勝を果たす。正確なアイアンショットと落ち着いた試合運びが持ち味。ヤマエグループHD所属。

ジ・ユアイ
●2004年生まれ、中国出身。172cm。2025年JLPGAプロテストをトップタイで突破。JLPGAのデビューシーズンとなる今季はドライビングディスタンスで上位につけるなど、長身を生かしたダイナミックなショットで注目を集める。

解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。理論的なレッスンで支持を集め、千葉県を拠点にジュニア育成や競技者指導を行なう。日本体育大学女子ゴルフ部では、テクニカルコーチとして選手強化に携わる。Canvath Golf代表。

写真=圓岡紀夫、渡辺義孝、小林 司
撮影トーナメント=Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント
※選手の成績やデータは2026年6月13日現在

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ