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肉じゃがのお返しにクッキーを渡したら? 可愛い絵柄とシュールなオチのギャップに沼る人続出【書評】

  • 2026.8.28

【漫画】本編を読む

キュートな絵柄で独特な笑いのツボを突いてくる『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』。そんな中毒性の高い作品を生み出すのは、漫画家・イラストレーターの雪のヤドカリさん(@yukinohotel)である。

本稿では「食」の理不尽をテーマにしたエピソードを紹介したい。まずは、「肉じゃが作りすぎちゃったんでよければ」と、隣人がおすそ分けに持ってきたところから始まるお話。エプロンをした家庭的そうな女性が手にする肉じゃがは、見るからに美味しそうだ。

「えーっ、ありがとうございます!」「あ、じゃあ私も」「さっきクッキーたくさん作ったんでよければ!」と、肉じゃがのお返しにクッキーを渡そうとする。お隣さん同士のステキな交流である。

しかし、肉じゃがを持ってきた女性は、ここから思いもよらぬ「理不尽な返答」を突きつけるのであった。

ところかわってレストランでは、ひとりの女性がメニューを見ながら何を食べるか決めかねているようだ。ウェイターは「『おまかせ』もできますよ」と提案。女性はそれを注文するが、ウェイターは厨房のシェフに「なんでもいいらしいです」とオーダーを通す。

姿は見えないシェフだが、「も~! 『なんでもいい』が一番困るのに!!」と、日々の献立に悩むお母さんのような返答。女性が「シェフめっちゃ怒ってませんでしたか?」と不安になって聞くも、ウェイターは「ちょっとした冗談ですよ」。

しかし実際に提供された料理は……。やはりシェフ、「なんでもいい」に怒っていたようだ。

思わず「あるある」とうなずいてしまう日常のワンシーンから、予想もつかない斜め上のオチへと鮮やかに着地する雪のヤドカリさんの作品たち。可愛いイラストとシュールな世界観のギャップに、一度ハマると抜け出せなくなること間違いなしだ。

文=雨野裾

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