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「人生は予定通りにいかない」産後うつを経験した著者が、仕事と出産・育児の両立の壁を描く【著者インタビュー】

  • 2026.8.28

【漫画】本編を読む

5年にわたる不妊治療でも子どもを授からなかったため、仕事に専念することを決意したちはる。しかし大きなプロジェクトの責任者に抜擢された矢先、妊娠が発覚する。「タイミング最悪」と思ってしまったことに罪悪感を覚えつつも、育児と仕事の両立を決意。しかし、つわりも重く、うまくいかないことの連続で……。

自身も経験した“産後うつ”をテーマに『もう3年、産後うつ。 消えたい衝動から抜け出せない』(青柳ちか/KADOKAWA)を描いた著者・青柳ちかさん。自身が経験した産後うつや、本作に込めた想いについて話を伺った。

※個人の体験をもとにインタビューを行っています。症状など、詳細は医療機関等にご確認ください。

――本作を描くにあたって調べたこと、取材したことがありましたら教えてください。

青柳ちかさん(以下、青柳):取材ではないのですが、以前、産後うつの自助グループのお手伝いをしていたことがあり、そこで当事者の方々から体験を聞かせていただきました。私自身の経験と伺ったお話が作品の土台になっています。また私が出産した当時と今では支援体制も変わってきているので、現在、自治体が産前産後にどのようなケアやサポートを行っているのか改めて調べました。

――主人公・ちはるは長い不妊治療を経て、子どものいない人生を受け入れた矢先に妊娠します。この設定にはどのような思いがあったのでしょうか?

青柳:「人生は予定通りにいかない」ということですね。自分で選んだ道でも、思いもよらない出来事が起こることがある。出産・育児はまさにその最たるものです。自分に自信があり責任感も強く、何事も計画的に進めてきた主人公がそんな想定外の状況に置かれたらどう感じるだろうか、それを描きたいと思いました。

――ちはるは自分のやりたい仕事に就き、充実した毎日を送っています。この設定にした理由も教えてください。

青柳:私も自分がやりたい仕事ができていて、「仮に子どもができても同じように仕事を続けられるだろう」と、なんとなく思っていました。でも、現実はそんなに甘くはなかった(笑)。やりたいことが明確にある人ほど「できない」という現実に向き合うのが辛い。そういうジレンマを表現したいと思いました。

取材・文=原智香

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