1. トップ
  2. 橋本愛さんが装う、東京友禅と江戸刺繡の着物

橋本愛さんが装う、東京友禅と江戸刺繡の着物

  • 2026.8.28
Masashi Ikuta(hannah)

雑誌『美しいキモノ』2026年秋号では、「東京の染繡」と題して、東京友禅と江戸刺繡の着物を特集しております。

友禅作家が一貫作業で生み出す創造性の高い東京友禅と、緻密な職人技が光る江戸刺繡。華やかな京都に比して、洗練、モダン、シックなどと形容される東京の着物を、俳優・橋本愛さんがムードたっぷりに装ってくださいました。

若手友禅作家が描く、現代の器物模様

伊藤中さん作の東京手描友禅訪問着「拝啓」。着物/柴孫商事 制作/伊藤 中 帯/渡文 帯〆と帯あげ/渡敬 リング/ダミアーニ[ダミアーニ・ジャパン] バッグ/神田胡蝶 ぞうり/伊と忠 Masashi Ikuta(hannah)

こちらは、東京手描友禅の若手作家・伊藤中(いとう・なか)さん作の訪問着「拝啓」。かつて文箱や結び文が縁を結ぶ柄として描かれたように、現代のペンやインクを着物のデザインとしてシックモダンに表現しています。

朱鷺色に映える、江戸刺繍の古典美

江戸刺繡職人・猪上雅也さんによる訪問着。刺繡のみで構成することを素繡い(すぬい)というそうです。着物/染と呉服 京や 制作/猪上雅也 帯/岡文織物 帯〆/龍工房 帯あげ/渡敬 リング/ダミアーニ[ダミアーニ・ジャパン] バッグ/カドゥ京都 Masashi Ikuta(hannah)

こちらは江戸刺繡職人・猪上雅也(いのうえ・まさや)さん作の訪問着「朱鷺色の調べ」。江戸刺繡は東京友禅への加飾にも使われますが、こちらは刺繡のみで構成したデザイン。繊細でなめらかな、繡いの技が生きています。

橋本愛さん「伝統の技と現代の感覚が融合していますね!」

古典柄からモダン柄まで、作風も技法も幅広い東京友禅と江戸刺繡の着物。現代の東京を代表する作り手の作品を堪能された俳優・橋本愛さん。

「これまで時代劇の衣装や日本舞踊のお稽古で着物を着てきましたが、今日のような着物は初めてです。伝統の技と現代の感覚が融合していますね」と、東京好みの特徴を的確にくみ取られていました。

なかでも、「大のピンク好き」とのことで、心を捉えたのは江戸刺繡の訪問着。「手刺繡の表現が可憐ですね」とご満悦です。ほかも個性派揃いの作品をそれぞれのムードで装い、「素晴らしいものばかり着せていただき感激です」とほほ笑まれました。

「時代劇のお仕事の前には、その時代を勉強します。そのなかで、着ているものの生地や柄が、生活環境や人柄を暗示することを知りました。地に足のついた当時の生活ぶりを感じます」と、俳優ならではの視点を披露してくださった橋本さん。

「着物は装うと背筋が伸び、所作が整いますね。動きが乱れないぶん、気持ちも揺るがないと思います。今日は、現代の作家や職人の方々が、新たな着物を作られていることを知り、着物は未来あるものと実感できました」と、過去から未来へつながる、生きた着物シーンを体感されたご様子です。

はしもと・あい◉俳優。1996年、熊本県生まれ。10代よりモデルとして活動し、2009年、映画初主演。13年、日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」に出演し人気を博す。その後も数々の映画、ドラマに出演を続けている。

インスタグラム@ai__hashimoto

撮影=生田昌士(hannah) ヘア&メイク=千葉美智子(YAMANAKA MG) 着付け=奥泉智恵 撮影協力=自由学園 明日館 編集=村山亜沙美(美しいキモノ編集部)

〇『美しいキモノ』2026年秋号より

〇着物にまつわるお便りを毎月お届け。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ