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ロンドンの人気ギャラリーが提案する、”ラグジュアリーなベッドルーム”とは?

  • 2026.8.28
Ben Anders

ローラ・フルミンが、その後、ザ・ハウス・バイ・M.A.H(The House by M.A.H.、ギャラリー兼コンセプトストア)となるイーストロンドンの脇道に佇む物件を初めて訪れたときに抱いた印象は「悲しく、寂しい場所」というものだった。けれど、M.A.Hギャラリーのオーナーであるフルミンは「おかしなピンク色のタイルとみすぼらしく小さなキッチン」の存在には目もくれず、この空間の高い天井と大きな開口部、それからヴィクトリア・パークやブロードウェイ・マーケットにほど近い運河沿いという立地に、可能性を見出したのだった。 UK版「エル・デコ」より

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この物件を手に入れたフルミンが彼女のチームとともに最初に行ったのは、奥に収納エリアをつくるためのパーテーションの設置。その後、「ブリティッシュ・スタンダード・カップボード」の協力を得て「ディア・ドムス」のハンドメイドタイルを使い、キッチンをリノベーションした。続けて「シンクレア・ティル」でフローリングタイルをカスタマイズし、「ベンジャミンムーア」の濃色で壁面を彩った。

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こうした一連の綿密な作業によって、柔軟性の高い明るい空間が誕生。フルミンがお気に入りのアーティストやデザイナーによる作品を展示するのに完璧な舞台が整ったというわけだ。レイアウトは年に1度変える方針で、前回はギャラリー内にリビングとダイニングを設えた。

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新たに生まれた展示空間の中心にあるのは、ラグジュアリーなベッドルームと書斎。主役を務めるのは、きわめて特別なベッド、アフラ&トビア・スカルパによる“ヴァネッサ”だ。

フルミンは、このアイコニックなデザインを迎え入れるため、壁面に強い色を使い、ドラマチックでありながらコージーな雰囲気を演出した。「あたたかく、すべてを包み込むような空間をつくりたいという自覚が大いにありました」と彼女は言う。

「リッチな赤は空間を狭く見せる難しい色と考える人は多いと思いますが、そんなことはありません。実は、反対の効果を発揮する。天井も同じ色に仕上げると、空間の境目がわからなくなるのですよ」

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赤とブラウンに真鍮のような素材を添えると、イタリアのパラッツォを思わせる空間に。壁面の一部は、金色に輝く「フロメンタル」の壁紙に。これにより、その印象はさらに強まる。ローラはそこから、同じくらい濃密なカラーパレットのアート作品をディスプレイ。彼女が長年コラボレーションを望んだ相手によるものだ。

レオ・カスパーやアレクサンドリア・コー、スタジオ・アール、アントニオ・ベロッティらによるヴィンテージの名品を、個人の家を思わせる空間に飾ることで、訪れる人々に「自分の部屋に置いたらどうなるか」と想像させる。

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新たな姿に生まれ変わったザ・ハウス・バイ・M.A.Hで、最も気に入っている点は? こう聞くと彼女は迷いながらも、その空間がもたらす感覚に深い満足感と誇りを感じていると答えた。

「香り、光、色、そして美しいアート作品がすべて調和して、ロンドンではなかなか味わえないような、忘れがたい体験を生み出しています」と彼女は笑う。

Original Text: PHOEBE FRANGOUL Translation : CHISATO YAMASHITA

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