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1,000万超だったのに...異常なほど買えなかった40系アルファード、3年後の中古車市場を見てみると…?

  • 2026.9.16
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

発売直後は新車以上の価格がつき、買いたくても買えない状態だった40系アルファード。あれから約3年が経過した現在、中古車市場では500万円台で選べる車両が登場するなど、状況が大きく変化しています。

新車供給の改善により、異常だったプレミア相場がなぜここまで落ち着いたのか、最新の中古車事情とあわせて紐解いていきます。

あれほど買えなかった40系アルファード

2023年6月の発売当時、40系アルファードの熱狂ぶりを覚えている方も多いのではないでしょうか。洗練された堂々たるデザインや、まるで高級ホテルのような進化した快適装備により、先代モデルからの乗り換え需要だけでなく、新規のユーザーからも非常に高い人気を集めました。

しかしその一方で、当時は半導体不足などの影響もあり、メーカーからの供給量が大きく不足していました。その結果、新車を注文しても納期が1年以上先になったり、一部グレードでは受注そのものが長期間停止してしまったりと、多くの方が欲しくても手に入らないという、もどかしい状況に直面していたといえます。

新車が買えないとなれば、すぐに乗ることができる中古車へ需要が集中するのは自然な流れです。当時の市場では、中古だから安いという従来の常識が通用せず、新車価格を大きく上回るプレミア価格が形成されていました。条件の良い個体になると1,000万円を超える価格で取引されるケースも見受けられ、まさに異常なまでの熱狂に包まれていたのです。

3年後の中古車市場を見てみると…

実は、発売から約3年が経過した2026年9月現在、中古車市場の景色はすっかり様変わりしています。最新の中古車検索結果を確認してみると、かつての異常なプレミア価格が落ち着き、現実的に検討できる価格帯の車両が多数掲載されていることに気がつきます。

特に目を引くのは、2023年から2024年式で、走行距離が1万から3万km程度の比較的新しい車両です。今回確認した情報では、主に上級グレードであるアルファードハイブリッドZなどが、支払総額540万円台後半から570万円台の価格帯で複数見つかりました。たとえば、2024年式で走行距離2.7万kmの車両が支払総額約550万円、2023年式で走行距離1.3万kmの車両が支払総額約570万円といった実例が存在します。

新車のハイブリッドZの車両本体価格が639万円からであることを考慮すると、諸費用やオプション費用を含めた総額と比較すると、500万円台という数字は十分に割安感があると言えるでしょう。つまり、500万円台で比較的新しい40系アルファードを選ぶことが、今では決して珍しいことではなくなっているといえるのではないでしょうか。

なぜ相場はここまで落ち着いたのか

では、なぜこれほどまでに価格が下がってきたのでしょうか。それは決して、アルファードの魅力が色褪せて人気が急落し、価値が下がってしまったというわけではありません。価格が落ち着いた背景には、発売直後と現在とで、車を取り巻く需給のバランスが大きく変化したことが挙げられます。

現在、半導体不足の問題が落ち着いてきたこともあり、新車の供給環境は以前と比べて大幅に改善しています。かつては数年待ちともいわれた納期が、今では数ヶ月程度まで改善され、受注も再開されています。新車が現実的な期間で手に入るようになれば、どうしてもすぐに乗れる車が欲しいからと、プレミア価格を支払ってまで中古車を求める必要性は薄れていくものです。

さらに、発売から3年という時間が経過したことで、初期に購入された車両が初回車検や乗り換えのタイミングを迎え、中古車市場へ流入し始めています。市場に存在する40系アルファードそのものの台数が増加したことで需要と供給のバランスが適正化され、現在の現実的な価格帯へと落ち着いてきたと見るのが自然でしょう。

今なら中古アルファードは「アリ」なのか

このように価格が落ち着いてきた現在、中古の40系アルファードを検討するのは、とても賢明な選択肢になり得るといえます。中古車価格が新車価格を上回っていたような時期であれば、新車以上の価格を払ってまで中古車を買うことには、抵抗を感じてしまう方も多かったのではないでしょうか。しかし今は、新車と中古車をフラットな目線で比較できる状況が整ってきています。

少しでも購入の初期費用を抑えたい方や、数ヶ月の納車待ちを短縮して早く手元に欲しいという方にとって、走行距離が少なく状態の良い中古車はとても魅力的です。初回車検をまだ迎えていないような良質な車両を、新車以下の予算で狙える点は、中古車ならではの大きなメリットといえるでしょう。

一方で、中古車選びには特有の注意点もあります。それは、車両ごとに装着されているメーカーオプション(たとえば後席のフリップダウンモニターやムーンルーフの有無)、ボディカラー、内装の状態などがすべて異なるためです。そのため、単に支払総額が安いからといってすぐに決断するのではなく、ご自身の希望する条件を満たしているか、1台ずつ丁寧に比較検討することが大切になってきます。

本来の選べるクルマに戻ってきた

ここまでの市場の変化を振り返ると、現在の状況はアルファードの価値が下がってしまったというネガティブなものではないことがわかります。むしろ、欲しくても買えず、中古車に新車以上のお金を払わなければならなかった3年前の状況こそが、特殊な事態だったのです。

現在は、走行距離1万から2万km台の良質な車両が500万円台で並び始めています。これは、40系アルファードが一部の人しか手を出せないプレミア商品から、予算や年式を比較しながらじっくりと選べる一般的な中古車へと移行している証拠です。

家族での旅行や、週末の特別なドライブなど、日常を豊かにしてくれるポテンシャルはそのままに、少しだけ手が届きやすくなった40系アルファード。憧れの車を現実的な選択肢として検討できるようになった今こそ、改めてその魅力を探しに、中古車市場を覗いてみてはいかがでしょうか。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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