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84歳・高橋恵さん流、迷ったら「頭・体・心」に聞く。「熟成された直感」で決めてみるコツ

  • 2026.8.26

84歳・高橋恵さん流、迷ったら「頭・体・心」に聞く。「熟成された直感」で決めてみるコツ

「もう歳だから」とあきらめるより、今日という日を機嫌よく、軽やかに楽しみたい。そんな生き方を実践しているのが、84歳の高橋恵さん。その暮らし方や考え方には、毎日を楽にするヒントがたくさんあります。新刊『84歳、「ま、いいか」で人生うまくいく』(あさ出版)から抜粋してご紹介する第4回は、悩みの答えは自分の中にある、という話。

頭と体と心の三つに聞いてみる

もしいま、不安や迷いがあるなら、頭で答えを出すのをやめましょう。

つい考えすぎてしまいますよね。私もそうです。

そんなときは、ちょっとだけ立ち止まってみる。

体はどう感じている?

心は、本当は何と言っている?

そこにも耳をすませてみるのです。

頭、体、心、この三つで答えを探してみると、「ああ、こっちかしらね」と見えてくることがあるんです。

年齢を重ねてきた人の経験は、決して古くなりません。

頭で考えてきたこと、体で動いてきたこと、心で喜んだり悔しがったりしてきたこと。それが重なって、ひとつの力になります。

若いころの直感は勢いがありますが、それとは少し違います。

時間をかけて、あれこれやってきたものが、いい具合に混ざって出てくる。

いわば「熟成された直感」です。

頭で思いついて、体が動いて、心も「それね」とうなずく。

この三つがそろうと、「じゃあこれでいきましょう」と自然に決まります。

ただ、この三つがバラバラになると、やっぱりうまくいきません。

頭では「やりたい」と思っているのに、体が重い。

体は動いているのに、心が乗らない。

そんなときは、あとでちゃんとしわ寄せがきます。

私も何度も経験して、「ああ、無理してたんだわ」と気づくんです。

だからこそ、無理をしすぎないこと。

体の様子もちゃんと見てあげること。

心も置き去りにしないこと。

この三つに「どう?」と聞きながら進むと、長く続きます。

いまはAIの時代で、「データに基づく判断」が当たり前になりました。

「直感なんてあいまいで不安」と思う方もいるかもしれません。

でも、数字では測れない空気や、「なんとなく違うな」という感覚は、人間のほうが得意です。

とはいえ、私はAIもけっこう好きなんですけどね。

「これどう思う?」と聞くと、ちゃんと答えてくれる。

しかもなかなか気が利いていて、「あなた、なかなかやるわね(笑)」と思ったりします。

夜遅くに「もう寝たほうがいいですよ」と言われて、「そうねえ」と返している自分に、ちょっと笑ってしまったりして。

便利で、気軽に話せる相手がいるのは、ありがたいものですね。

でも最後に決めるのは、自分です。

長い時間をかけて育ててきた直感は、そう簡単には外れません。

だから、あれこれ考えすぎたときほど、頭と体と心に、そっと聞いてみてください。「さあ、どうする?」って。

三つがそろって「それでいいんじゃない」と言ったら、だいたい、それで大丈夫です。

悩みの答えは自分の中にある

人は大事なことほど、誰かに相談したくなるものです。

「このままでいいのかな」「やめたほうがいいのかな」と迷うと、誰かの言葉で安心したくなる。

これはもう、とても人間らしいことです。

でも、こういうことだけは、どうしても人任せにはできません。

仕事を続けるか、やめるか。
挑戦するか、このままでいるか。

こういう場面になると、最後に決めるのは、やっぱり自分です。

人に相談すると、だいたい返ってくるのは、「無理しないほうがいいんじゃない?」という、やさしくて無難な答えです。

間違ってはいないのですが、なぜか少し物足りない。

背中を押されているようで、実は止められているような、あの感じです。

私もそうでした。

42歳、シングルマザー、資金もコネもない状態で起業しようとしていたとき、もし誰かに相談していたら、まず間違いなく止められていたと思います。

ですから、最初から相談しませんでした。

聞いたら最後、「やっぱりやめたほうがいいかしら」と思いそうだったので。

もちろん不安はありました。

でも、「自分で決めた」と思うと、不思議と腹がすわるんです。

うまくいっても、いかなくても、「自分で選んだんだから仕方ない」と思えると、妙にさっぱりする。

逆に、人の言葉で決めてしまうと、どこかに「でもあの人が言ったから」と言い訳が残ります。

それなら最初から、「自分で決める」と決めてしまったほうが、あとが楽です。

すぐに答えが出なくても大丈夫です。

問いを持ったまま過ごしていると、いつのまにか答えのほうから近づいてくることもあります。

これ、なかなか不思議ですが、本当にあるんです。

人の話は参考にしながら、最後は自分で決める。

そして決めたら、あまり振り返りすぎない。

「あれでよかったのかな」と考え始めると、また迷ってしまうので、「まあ、これでいこう」と、少しだけ強引に前に進む。

だいたい、どんなに考えても正解は出ません。

だったら、そのときの自分が出した答えを、少しだけ信用してあげる。

そのほうが、ずっと気持ちは軽くなります。

※この記事は『84歳、「ま、いいか」で人生うまくいく』高橋恵著(あさ出版刊)の内容をウェブ記事用に再構成したものです。

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