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宇宙人との戦争が終わり、普通の高校生活を期待していたのに…個性的な美少女たちと予期せぬバトルに振り回される元最強戦士。彼は青春を謳歌できるか?【書評】

  • 2026.8.24

【漫画】本編を読む

宇宙人との戦争を生き延び、ようやく帰ってきた故郷。待っているのは平和な高校生活……のはずだった。『戦地から帰ってきたタカシ君。普通に高校生活を送りたい』(紗和:漫画、安い芸:原作、千種みのり:キャラクター原案/主婦と生活社)は、元英雄が個性的な仲間たちに振り回されながら「普通」を目指す青春SFコメディだ。

宇宙人の侵略によって、中学生の頃から戦場へ送られていた四分咲タカシ。人体改造を受け、最強クラスの戦士として戦い続けた彼は、終戦を機に軍を引退し、北欧出身の戦友・ナタリーとともに故郷の日本へ帰ってくる。念願だった「普通の高校生活」を送れると胸を躍らせるタカシだったが、退役を認めたがらない総監との騒動を皮切りに、その願いは早くも揺らぎ始める。

帰宅すれば、弟のタカシを溺愛する姉や、一筋縄ではいかない幼なじみが。さらに、戦場で得た力を使いたくないと願っていても、次々とトラブルが舞い込んでくるために平穏な日常はなかなか訪れない。同棲することになったナタリーとの距離感もどこかもどかしく、ふたりのにぎやかな掛け合いが描かれており、そんなラブコメ展開も見どころだ。

美少女たちとのドタバタ劇だけでなく、物語の土台には戦争の記憶や帰還兵ならではの葛藤があり、単純な平和な世界でのコメディでは終わらない。コミカルな表情で笑わせながらも、ふとした瞬間に戦場の過酷さやタカシの心の傷をのぞかせる。このギャグとシリアスの場面の切り替えのテンポが良く、気が付くと物語に引き込まれているだろう。

ギャグ、ラブコメ、SF、戦争とさまざまな要素を盛り込みながら、それぞれが違和感なくまとまり、笑いながら読んでいたはずが、いつの間にかタカシの「普通」を応援したくなっている。果たしてタカシは希望する平穏を手にすることはできるのか。2026年8月7日発売の第3巻の展開に目が離せない。

文=ゆくり

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