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井口裕香エッセイ連載「ヒップ・ステップ・ジャンプ!」/エピソード11:崖はティラミスで、砂漠はきな粉!? 写真集ロケの思い出 in はじめてのベトナム

  • 2026.8.24

エピソード1:負けず嫌い(性格の変遷)

みなさん、こんにちは! 井口裕香です。

前回は、写真集『cappuccino』ができるまでの経緯やタイトルの由来についてお話しさせていただきました。今回はその続きとして、撮影で訪れたベトナムでの印象深いエピソードや裏話をお届けします!

今回の写真集で、まず最初の撮影地となったのがベトナムでした。タイには去年カレンダーの撮影で行かせていただいたのですが、ベトナムは人生で初。

ホーチミンは知っていたけれど、今回は泊まっただけで撮影はせず。ダナンなどの有名なベトナム定番スポットとも違う、あえて王道を外した絶妙なロケーションを中心に巡りました。

タイともまた違った、アジアならではのゆるっとした空気感がすごーく楽しかったです! 移動もみんなで車に何時間も揺られながら、ビーチやムイネーの砂漠など色々なところへ行きました。

撮影では、漁港のような場所でザル舟に乗って撮影したり、ビーチリゾートっぽいロケーションで撮影したり。

 井口裕香『cappuccino』(集英社) (C)三宮幹史/集英社
井口裕香『cappuccino』(集英社) (C)三宮幹史/集英社

日程は4泊5日ほど。声優のお仕事はなかなか海外に行く機会がなく、プライベートでも海外旅行経験が1回もない私にとって、今回の撮影は今までで一番長い海外滞在になりました。移動や時差があって夜に着いて寝るだけの日もあり、がっつり撮影! 普段行けないような場所に仕事で行かせていただけて、本当にありがたくて幸せな経験でした。

今回珍しかったのが、スケジュールの後半に1日半ほどのオフの時間があったことです。

でも、私って海外に限らず、オフの時間をうまく有効活用できないタイプで……。「観光に行ってきます!」と出かけていくスタッフさんたちについて行っても金魚のフンみたいになっちゃうなと思って、「私はホテルにいます!」と宣言(笑)。

撮影で使った水着を借りて、ホテルのビーチやプールでボーッと過ごしていました。知らない街に繰り出していける人って本当にすごいなぁと思います。でも、ホテルを満喫し尽くせたので、海外旅行に行ったら絶対にホテルの元は取れるタイプだなと確信しました。

そんなベトナムらしい体験を一切しない私を見かねて、マネージャーちゃんがベトナムっぽいしおり(すごい可愛い!)をお土産に買ってきてくれたのは嬉しかったです!

行動的ではない私ですが、一回だけみんなでお昼ご飯に美味しいフォーを食べに行きました!

ベトナム料理はパクチーなどの香草やお出汁の癖が強いので、得意不得意が分かれますよね。マネージャーちゃんとカメラマンのアシスタントさんは、「あ、いた!」なんて言いながら器の中からパクチーを探し出すのに苦戦していました。

でも、ベトナム現地のお料理に入っているパクチーは日本のものよりもミント感が強くて、すごく爽やかでフレッシュ! 変な癖がなくて食べやすくて、私はすっかりハマっちゃいました。バインミーなどのパンも美味しかったです。

ただ驚いたのが、有名なフォーのお店に行ったら、机の上にいろんな葉っぱがドーンと置かれていて「自由に食べてね」というスタイルだったこと。子供の頃に道の端に生えていた雑草をブチッと抜いた時のような懐かしい草の匂いがしていて、「これって本当に食べられる草……?」とチャレンジできませんでした(笑)。暑さで虫がふわっと止まったりもしていたけれど、「あるよね(ウンウン)」と心を強く持って乗り切りました。

ベトナムでの撮影の中で一番お気に入り&印象的だったのが、崖でのロケです。

そこに行くまでの道のりが、「どこに行くの?」状態で、気分はまるで探検隊!

自然あふれるオープンな施設(一部で子供たちが運動会をやっていたり、動物園か植物園みたいな場所)を抜けて、みんなで川をどんどん下り、ロープを掴みながら進むという、普段じゃ絶対にできない冒険を経て辿り着きました。

そこに現れたのは、綺麗な青い空と茶色いグラデーションになった大きな土の崖!

朝から移動していてお腹が空いていた私たちは、その崖を見て「ティラミスみたい!」、その前に行った砂漠の砂を触りながら「きな粉みたい!」と、みんな全部食べ物に例えていました。

その砂と岩でできた崖にカメラマンさんとヘアメイクさんと一緒に登って、ガッツリ撮影。運動が得意でよかったなと思いながら、水着のまま「足元気をつけてくださいね」と声を掛け合って登りました。

日本じゃなかなか撮れない壮大でダイナミックなロケーション。途中で急に曇って印象が変わったりもしたのですが、セットみたいな不思議な空間で、空の高さが感じられる素敵な写真になりました。

その空気感も含めて、みなさんにページをめくりながら楽しんでいただけたら嬉しいです!

それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いいたします!

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