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「え、今の…うち?」妹と会話のたびに壁を叩かれた部屋。だが、我慢出来ずに引っ越しを決めた結果

  • 2026.8.25
「え、今の…うち?」妹と会話のたびに壁を叩かれた部屋。だが、我慢出来ずに引っ越しを決めた結果

笑っていたら、壁が鳴った

妹と二人でマンションに暮らしていた頃のことです。

ある夜、リビングでテレビを見ながら話していると、隣の部屋との壁から「ドン」と音がしました。

「え、今の…うち?」

妹が驚いた顔で私を見ます。

「たまたまじゃない?何かぶつけたとか」

最初はそう思っていました。

ところが数日後、私たちが少し大きな声で笑ったときにも、また壁が鳴りました。

「まただ……そんなに響いてるのかな」

それからは、夜になると自然と声を落とすようになりました。テレビの音量も小さくして、遅い時間にはなるべく静かに過ごします。

それでも、ときどき壁を叩くような音が聞こえてきました。

「普通に話してるだけなんだけどね…」

妹が困ったように笑うたび、私も何とも言えない気持ちになりました。

匂いをきっかけに、初めて言葉を交わした

そんな生活が続いていたある日、部屋でお香を焚いているとインターホンが鳴りました。

応答すると、隣の住人でした。

「すみません。今、何か香りのするもの使ってますか?」

「はい、お香ですけど…何かありましたか?」

「こっちまで結構匂ってきてて。できれば少し控えてもらえると助かります」

思っていたより普通の口調だったので、私は少し拍子抜けしました。

ただ、これまで壁の音を気にしながら暮らしてきたこともあり、ついこちらも言葉を返してしまいました。

「わかりました。でも、壁を叩かれるのも正直かなり気になっていて…。夜はできるだけ静かにしてるつもりなんです」

少し間がありました。

「ああ……声が響く日があって。こっちも気になってたんです」

「そうだったんですね」

お互いに気になることがあったのだと、そのとき初めて分かりました。

けれど一度気になり始めると、簡単には元に戻れませんでした。

家にいるのに、落ち着けなくなっていた

それからも私たちは以前より静かに暮らしましたが、「また音がしたらどうしよう」と考える癖は抜けませんでした。

ある晩、妹がぽつりと言いました。

「家なのに、ずっと気を使ってるの疲れたね」

その一言に、私も同じことを感じていたのだと気づきました。

「うん。もう少し気楽に暮らせるところ、探してみようか」

すぐに出ていったわけではありません。その後しばらく物件を探し、条件の合う部屋が見つかったところで引っ越しました。

隣人が一方的に悪かったとは思っていません。建物によっては、思っている以上に生活音が響くこともあります。

ただ、毎日音を気にしながら暮らす状態が、私たちには少しつらくなっていました。

新しい部屋で妹と普通の声で話していたとき、「あ、今、壁のこと考えてなかった」と気づいた瞬間があります。

それだけで、引っ越してよかったと思えました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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