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「せっかくだから、座席回しちゃいましょう」新幹線で知らない男性まで向かい合わせに。だが、気まずくならなかったワケ

  • 2026.8.25
「せっかくだから、座席回しちゃいましょう」新幹線で知らない男性まで向かい合わせに。だが、気まずくならなかったワケ

三人の席は、前後の二列に分かれていた

新幹線に乗り、窓の外を眺めていたときのことです。

途中から、明るく話しながら三人連れの女性たちが乗ってきました。

どうやら三人の席は前後二列に分かれていたようで、二人が前の二人掛けに、もう一人がその後ろの通路側に座りました。

ただ、その女性の隣の窓側には、すでに会社員風の男性が一人で座っています。

荷物を置き終えたところで、前の席に座った女性が振り返りました。

「せっかくだから、座席回しちゃいましょう」

そう言うと、二人が座っていた座席をくるりと回し、後ろの席と向かい合わせにしたのです。

これで三人は顔を見ながら話せます。ただし、後ろの窓側に座っていた男性まで、三人と向かい合わせになってしまいました。

私は少し驚きました。知らない三人に囲まれるような形になれば、居心地が悪くならないだろうかと思ったからです。

ところが男性は特に気にした様子もなく、手元の端末を見たり、窓の外へ目を向けたりしています。

差し出された枝豆に、男性が笑った

三人は男性に無理に話しかけることもなく、自分たちの会話を楽しんでいました。

しばらくして話がひと区切りしたころ、一人の女性がテーブルに置いていた枝豆を男性のほうへ少し寄せました。

「お兄さんも、いかがですか」

男性は枝豆を見てから三人の顔を見ました。一瞬断るのかと思いましたが、ふっと口元をゆるめます。

「じゃあ、いただきます」

その言葉に三人が笑い、私も思わず口元がゆるみました。

それから男性が三人の会話にずっと加わったわけではありません。

ときどき短く相槌を打ち、また窓の外を眺める。三人も必要以上に話しかけず、その距離感のまま過ごしていました。

降りる駅が近づくと、三人は座席を元に戻しました。男性も立ち上がると、女性たちと軽く会釈を交わしてデッキへ向かっていきます。

最初は気まずい空気になるのではと勝手に心配していましたが、最後まで不思議なくらい穏やかな四人でした。知らない人同士でも、こんなふうに自然に同じ時間を過ごせることがあるのだと、少し印象に残った出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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