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「若いんだから立てるだろ」優先席の小学生に向けられた言葉。だが、近くの女性が気づいた違和感とは

  • 2026.8.25
「若いんだから立てるだろ」優先席の小学生に向けられた言葉。だが、近くの女性が気づいた違和感とは

混んだバスの優先席に座っていた男の子

平日の夕方、用事を済ませた帰りに路線バスへ乗りました。

車内はかなり混んでいて、座席はほぼ埋まり、通路にも多くの人が立っています。私は優先席の近くで手すりにつかまっていました。

目の前の優先席には、小学生くらいの男の子が一人で座っていました。かばんを膝に抱え、なるべく場所を取らないようにしているようです。

ふと足元を見ると、男の子の片方の足首にはサポーターが巻かれていました。車体が揺れるたび、その足をかばうように少し位置を変えています。

次の停留所で、年配の男性が乗ってきました。

男性は混雑した車内を見回したあと、優先席にいる男の子へ目を向けます。そして、近くにいた私にも聞こえる声で言いました。

「若いんだから立てるだろ。ここ、優先席だぞ」

男の子は驚いたように男性を見上げましたが、何も言い返しません。うつむいてかばんを抱え直すと、席を立とうとしました。

隣の女性が気づいた足元

そのとき、男の子のそばに立っていた女性が声をかけました。

「その足、大丈夫?無理して立たなくていいよ」

女性の視線の先にあったのは、男の子の足首のサポーターでした。

男の子は少し迷ったあと、もう一度座席に腰を下ろします。

男性もそこで初めて足元に気づいたようでした。一瞬黙り込み、それ以上席を譲るよう求めることはありませんでした。

女性も男性を責めませんでした。ただ男の子に、「揺れるから気をつけてね」と一言だけ声をかけます。

しばらくすると、男の子が降りる停留所に着きました。

男の子は立ち上がると、足をかばいながらゆっくり出口へ向かいます。その途中で女性を振り返り、小さく頭を下げました。

「ありがとうございました」

「うん、気をつけてね」

扉が閉まってからも、私はしばらくその光景が頭に残っていました。

優先席に座っている理由は、外から見ただけでは分からないことがあります。最初から決めつけるのではなく、ほんの少し相手の様子を見るだけでも違ったのかもしれない。そんなことを考えた帰り道でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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