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「夜遅くに歌うのはやめてください」管理会社に二度伝えた騒音。私の部屋に、静けさが戻ってきた瞬間

  • 2026.8.23

夜になると、壁の向こうの音が近くなる

私が住んでいるのは、少し生活音の響きやすい集合住宅だ。

入居したばかりのころは、隣の部屋の電子レンジが鳴る音まで聞こえてきて驚いた。

夜になると、料理をする音や水を流す音、足音なども聞こえる。

最初は気になったものの、普通に暮らしていれば出る音だと思い、次第に受け流せるようになった。

ところが、しばらくして別の音に悩まされるようになった。

23時を過ぎ、そろそろ寝ようと布団に入ったころ、床のほうから歌声が響いてくるのだ。

毎晩ではない。それでも始まるとしばらく続き、声が低く響くせいか、耳を塞いでも気になった。

「また始まった…」

時計を見ると、23時半を回っていることもあった。

どの部屋の人が歌っているのか、私には分からない。音は建物の中で響くため、聞こえてくる方向だけで決めつけるのも怖かった。

そこで直接注意しに行くことはせず、管理会社へ相談することにした。

「夜遅くに歌うのはやめてください、と注意してもらうことはできますか」

担当者は時間帯や聞こえ方を確認し、「状況を確認します」と答えた。

けれど、その後も歌声は続いた。数日は静かなこともあったが、忘れたころにまた夜遅く聞こえてくる。

二度目に伝えると、全戸にお知らせが入った

しばらく我慢したものの、眠れない夜が続き、私はもう一度管理会社へ電話をかけた。

今度は、歌声が聞こえた時間帯や、どのくらい続いていたのかをできるだけ具体的に伝えた。

「生活音までなくしてほしいわけではないんです。ただ、夜遅い時間の歌声で眠れないことがあって……」

担当者は話を聞いたあと、「では、建物全体に夜間の生活音についてお知らせを出します」と言った。

その日の夕方、ポストを見ると一枚の紙が入っていた。夜間は話し声や音量に配慮してほしい、という内容だった。

特定の部屋を名指ししたものではない。それでも、管理会社に困っている状況が伝わったことに少しほっとした。

その夜も、遅い時間に歌声が聞こえてきた。

「やっぱり変わらないのかな」

そう思った直後、歌声は途中で止まった。それから、その夜はもう聞こえてこなかった。

翌日も、その次の日も、深夜の歌声はなかった。

数日後、ごみ置き場で顔を合わせた住人の方が、何気なく言った。

「最近、夜が少し静かになりましたね」

私だけが気にしていたわけではなかったのだと、そのとき初めて分かった。

そしてある朝、私は目覚まし時計の音で目を覚ました。

隣の部屋から小さな生活音は聞こえる。それでも、夜中に歌声を気にして何度も時計を見ることはなかった。久しぶりに朝まで眠れたのだと気づき、それだけでずいぶん気持ちが軽くなった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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