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1通に3日かけていた僕が、彼女と会ったあと「了解」しか送れなくなった理由

  • 2026.8.22
ハウコレ

アプリの下書きに何日もかけていたことを、彼女に言うつもりはありませんでした。改札の前で、彼女が責めない声で理由を聞くまでは。

送信欄に打った文章を消して、僕は「了解」とだけ残しました。

1通に3日かけていたことは、言わないつもりだった

マッチングアプリで彼女とやりとりを始めてから、僕は1通に3日かけていました。書いては消し、順番を入れ替え、外した文を戻しました。アプリの下書きは送るまで誰にも見えません。その猶予に助けられていました。

「行きたい店を3軒くらい調べました。どこでも合わせます」

この1通も、3日分の書き直しの末に残ったものです。返事が届いてからは、次の書き出しを考えるのが日課になりました。

初めて会った日、彼女は僕が書いた文章の細かいところまで覚えていました。駅までの道で連絡先を交換したとき、練る場所がなくなると気づきました。

返事の早い彼女に、僕は追いつけなかった

チャットに移ってからは、開いた時点で読んだ形跡がつきます。考えている間、彼女の画面にはその印だけが残りました。それが耐えられませんでした。

彼女の返事は早く、内容もまっすぐでした。同じ量を書こうとして、残ったのは「ありがとう」でした。次の1通も「了解」で送りました。

今までも、文章のうちは続いて、会うと終わっていました。3度目です。長く書けば、会う前と同じ人ではないと知られてしまう。そう思うたびに、送る前の文章を短く削りました。

そのうち彼女の文章も短くなりました。離れていくのはわかっていて、それでも僕は短い返事を重ねました。嫌いになったわけではありません。逃げていただけです。

改札の前で、隠していた3日を話した

会って話したいと彼女から届いたときも、僕は「了解」と返しました。それでも約束の場所には早く着きました。

「会う前と、返事の感じが変わった気がして」

彼女は責める言い方をしませんでした。だから余計に、考えていた言い訳を全部やめました。

「文章を書くのに、3日かけてた」

「考えてる間に嫌われそうで、短く返してた」

隠していたと言われれば、そのとおりです。口に出すと、拍子抜けするほど短い話でした。3週間かけて彼女に伝わったのは、そっけなさだけだったわけです。

そして...

下書きを寝かせるのをやめました。思いついたことをそのまま送ったので、文面は前より短くなりました。この前は電話で店を3軒挙げて、彼女に選んでもらいました。彼女が決めた日付を、僕はカレンダーに入れました。怖さは今もあります。ただ、文章を消す時間を彼女に使うのはやめました。

(30代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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