1. トップ
  2. 追い詰めたのは誰だったのか!?正義と狂気の境界線が崩壊する衝撃を体感!胸をえぐる心理サスペンスが読者に問いかける「善と悪」【作者に聞く】

追い詰めたのは誰だったのか!?正義と狂気の境界線が崩壊する衝撃を体感!胸をえぐる心理サスペンスが読者に問いかける「善と悪」【作者に聞く】

  • 2026.8.21
 殺人犯を追い詰めた警部補だったが、追い詰められているのはどっちだ? 三堂マツリ(@mido_mads)
殺人犯を追い詰めた警部補だったが、追い詰められているのはどっちだ? 三堂マツリ(@mido_mads)

「お前がやったことは全て分かってる」。高層ビル群のネオンを見下ろす屋上で、ひとりの警部補が殺人犯の正体を暴き、銃を突きつけていた。この連続殺人鬼の名前は「アンブラ(影の男)」。警部補はアンブラをずっと追いかけ続けていた。しかし追いつめられた殺人鬼・アンブラはこの期に及んで言うのだった、「詰めが甘い」と…!!その意味とは一体…?

この話を描いたのは、2017年に読切漫画「ハッピー・モーニング」が「月刊コミックゼノン」(コアミックス)に掲載され、商業デビューを果たした漫画家・三堂マツリ(@mido_mads)さん。「ブラック・テラー」や「ブラッディ・シュガーは夜わらう」(全3巻)も単行本として刊行されている、今注目の作家だ。三堂マツリさんに、今回の作品「追いつめられた殺人犯」について話を聞いてみた。

会話と表情に隠された、警部補と殺人鬼の「倫理観の違い」とは?

慌てる様子もない殺人犯だが、もう逃げる場所はない 三堂マツリ(@mido_mads)
慌てる様子もない殺人犯だが、もう逃げる場所はない 三堂マツリ(@mido_mads)
追いつめられた殺人犯_P002 三堂マツリ(@mido_mads)
追いつめられた殺人犯_P002 三堂マツリ(@mido_mads)
「詰めが甘い」と不気味に笑う 三堂マツリ(@mido_mads)
「詰めが甘い」と不気味に笑う 三堂マツリ(@mido_mads)

長年追い続けてきた宿敵、正体不明の無差別連続殺人鬼「アンブラ」を警部補がついに追い詰め、その銃口を向けた!しかし、そんな絶体絶命の状況でも、アンブラは不気味なほど落ち着き払い「撃たないのか?」と静かに問いかけてくる。今作「追いつめられた殺人犯」はそんな異様な緊張感と共に始まる作品だ。

そのあと、現場に突入した警官たちが銃を向けたのは、なんと追う側の警部補のほうだったのだ。彼は激しく動揺し、「俺は何もしていない」と必死に記憶の断片をかき集める。作中で警部補が放った「どうして人を殺す?」という問いは、単に殺人鬼の心理を暴こうとしたものだったのか。それとも、彼自身の内側に潜む何かに対する自問自答だったのか――。今作は、自分が信じていた現実が足元から崩れ去るような、独特の心地悪さがクセになる心理サスペンスだ。

「短いページ数でサスペンス性のある物語を描きたい」という思いから、この衝撃的な幕開けを選んだと作者の三堂マツリさんは話す。事件のラストシーンから始まるという、大胆な構成に挑戦し、「設定としては王道ですが、警部補と殺人鬼の倫理観の違いを会話と表情から受け取っていただければと思います」と語る。

物語の締めくくり、暗闇に2発の銃声が響く。その1コマに込めた思いを、マツリさんは「余韻と心情です」と明かす。「あのシーンでは街の明かりも息を潜めてしまっています。物語の先が明るいものではないという意味を含め、暗闇にしました」と、こだわりを話してくれた。

マツリさんは読者の心に鋭く問いかけてくるような、ダークサスペンスの作品を多く描いている。気になる人はぜひチェックしてみて。

取材協力:三堂マツリ(@mido_mads)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ