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ヨーロッパ王室「若き未来の女王」4人|家族や学歴、ファッションまで、魅力や共通点を分析

  • 2026.8.21
Getty Images

ヨーロッパ各国では将来、女性君主たちが続々と誕生予定。なかでもスペインのレオノール王女、ノルウェーのイングリッド・アレクサンドラ王女、オランダのカタリナ・アマリア王女、ベルギーのエリザベート王女という4人の「未来の女王」たちは同世代ということもあり、注目を浴びることもしばしば。2025年10月には、最年少のレオノール王女が20歳を迎え、全員が20代となりました。

はつらつとした魅力で、欧州王室の新世代を切り拓く4人のZ世代プリンセスたち。ここではそれぞれの共通点や生い立ち、そして愛される理由を深掘りします。

※年齢や称号は、2026年8月現在のものです

王女たちのプロフィールと家族

レオノール王女(スペイン)

家族写真:左からレティシア王妃、ソフィア王女、レオノール王女、フェリペ6世国王 Getty Images

生年月日:2005年10月31日(20歳)
家族構成
:フェリペ6世国王(父)、レティシア王妃(母)、ソフィア王女(妹)
王位継承順位
:第1位。スペインでは王位継承において男子優先と規定されていますが、レオノール王女は男性のきょうだいがいません。18歳で成人した際に憲法へ忠誠を誓い、王女が正式な王位継承者となりました。

幼少期から英才教育を受け、スペイン語のほか、カタルーニャ語、英語、アラビア語、フランス語、中国語などを操るといわれる才色兼備なレオノール王女。即位した暁には、スペインにとって約2世紀ぶりの女王となる予定です。スペイン国営放送などで活躍した元キャスターの母・レティシア王妃と、現在19歳の妹・ソフィア王女と3人で魅せる華やかな母娘ファッションも、国内外のメディアで頻繁に話題を集めています。

イングリッド・アレクサンドラ王女(ノルウェー)

家族写真:左からスヴェレ・マグヌス王子、メッテ=マリット王太子妃、イングリッド・アレクサンドラ王女、ホーコン王太子 Getty Images

生年月日:2004年1月21日(22歳)
家族構成
:ホーコン王太子(父)、メッテ=マリット王太子妃(母)、スヴェレ・マグヌス王子(弟)、マリウス・ボルグ・ホイビー(異父兄)
王位継承順位:第2位(現在は父のホーコン王太子が第1位)。ノルウェーでは1990年に憲法が改正され、王位継承は性別関係なく長子が優先となりました。

イングリッド・アレクサンドラ王女は、次期国王のホーコン王太子と、元シングルマザーという異例の経歴で知られるメッテ=マリット王太子妃の第1子として生まれました。14世紀のカルマル同盟の女王、マルグレーテ1世を除けば、ノルウェー史上初の女王となる予定です。異父兄マリウスが性的暴行で有罪判決を受けるなど、波乱の多いノルウェー王室において、好感度回復のカギを握る存在ともいわれています。王女自身は環境問題に関心があるそうで、18歳の成人祝賀会パーティでは新しいドレスではなく、母のドレスを着回したことでも話題になりました。

カタリナ・アマリア王女(オランダ)

家族写真:左からウィレム・アレクサンダー国王、カタリナ・アマリア王女、アレクシア王女、アリアーネ王女、マキシマ王妃 Getty Images

生年月日:2003年12月7日(22歳)
家族構成
:ウィレム・アレクサンダー国王(父)、マキシマ王妃(母)、アレクシア王女(妹)、アリアーネ王女(妹)
王位継承順位:第1位。オランダは歴史的に女王が多い国ですが、王位継承において長子優先制が採用されたのは、1983年の法改正以降のことです。

アルゼンチン出身の母・マキシマ王妃譲りの明るい存在感でファンを魅了するカタリナ・アマリア王女。妹のアレクシア王女(21歳)、アリアーネ王女(19歳)とともに、「トリプルA」の愛称で親しまれる3姉妹の長女です。公の場では笑顔の絶えないアマリア王女ですが、2021年、18歳のときに出版した王室公認の伝記では、「君主になる心の準備はできていない」と率直な思いを明かしたことも。一方で、成人したロイヤルに与えられる手当については、コロナ禍で困難に直面する学生たちに思いを寄せ、「正式な公務についてから受け取りたい」と辞退。将来の君主として国民を思う姿が共感を集めました。

エリザベート王女(ベルギー)

家族写真:左からエレオノール王女、ガブリエル王子、マティルド王妃、フィリップ国王、エリザベート王女、エマニュエル王子 Getty Images

生年月日:2001年10月25日(24歳)
家族構成
:フィリップ国王(父)、マティルド王妃(母)、エレオノール王女(妹)、ガブリエル王子(弟)、エマニュエル王子(弟)
王位継承順位:第1位。ベルギーでは王位継承における男子優先を定めていた「サリカ法」を1991年に廃止。性別に関係なく、長子優先となりました。

愛子さまと同い年のエリザベート王女は、ベルギー史上初の女性君主となる予定です。誕生の瞬間から王位を継ぐことが決まっていた王女は、公用語であるオランダ語、フランス語、ドイツ語、そして英語を習得。また幼いころから公務に参加し、自身の名前を冠した小児病院開設の際は、弱冠9歳で初スピーチを披露しています。2026年5月に大学院を卒業したのちは1年間のギャップイヤーを取得。その期間を利用してヨットで大西洋横断に挑戦すると報道され、国民を驚かせました。

愛らしさあふれる幼少期。教育方針もさまざま

左からレオノール王女(2010)、イングリッド・アレクサンドラ王女(2010)、カタリナ・アマリア王女(2015)、エリザベート王女(2009) Getty Images

まさに天使のような愛らしさでロイヤルファンの心を鷲掴みにしていた、幼少期の王女たち。王室によって教育方針も異なり、幼いころから徹底した“ロイヤルレディ教育”を受けたプリンセスから、地元の公立校に通い普通の子どもたちと変わらない学生生活を送ったプリンセスまで、さまざまでした。

レオノール王女は2008年、マドリード郊外にある小中高一貫教育の私立学校、サンタ・マリア・デ・ロス・ロサレスに入学。父・フェリペ6世国王の母校としても知られる同校は、マナー教育などに重きを置いた、厳格な校風で知られています。

一方、イングリッド・アレクサンドラ王女は2010年にオスロ近郊の公立校に入学。平等を重んじるノルウェーらしい選択とされていましたが、2014年に「より良い英語教育のため」、高額な学費がかかるインターナショナルスクールに転校。国民から反感を買ってしまうという出来事がありました。

カタリナ・アマリア王女も公立小学校に通ったプリンセスのひとり。2007年にオランダ・ワッセナーにある学校に入学し、一般の子どもたちと一緒に学びました。その後、2015年に私立のクリスティック・ギムナジウム・ソルフリートという中高等学校に入学。自転車で通学する王女の写真が公開されると、庶民的な姿が大きな話題を呼びました。

エリザベート王女は、2004年にオランダ語を教育言語とするブリュッセルのカトリック校、シント・ヤン・ベルヒマンス・コレッジに入学。それまでベルギー王室の子女は、フランス語系の学校に通うのが長きにわたる慣例でした。未来の君主として初めてオランダ語系の学校に通うことは、王室の教育方針の大きな変化としてとらえられました。

自国の名門からハーバードまで。大学はどこに?

左からレオノール王女(2026)、カタリナ・アマリア王女(2022) Getty Images

公務と両立しながら、学業に励む王女たち。レオノール王女は、2023年にイギリス・ウェールズの寄宿学校、UWCアトランティック・カレッジを卒業。その後、スペインの君主は軍の最高司令官の役割を担うことから、その準備として士官学校で計3年間に及ぶ軍事訓練を行っていました。2026年夏にすべての訓練を修了した王女は、秋から大学生に。マドリードにある公立大学のひとつ、カルロス3世大学に進学し、政治学を専攻する予定だそうです。

カタリナ・アマリア王女も、自国オランダの大学を選択しました。2021年に高校を卒業後、すぐには進学せず1年間のギャップイヤーを取得。2022年9月に名門アムステルダム大学に入学し、政治学、心理学、法学、経済学を専攻しました。2025年7月に卒業したことが発表されますが、直後の2025年9月から、再びアムステルダム大学でオランダ法の学士課程をスタート。同時に、国防大学で予備役兵になるための2年間の訓練プログラムも開始しました。オランダ王室で女性として予備役兵になる訓練を受けたのは、アマリア王女が初めてなのだそうです。

左からイングリッド・アレクサンドラ王女(2025)、エリザベート王女(2024) Getty Images

自国以外を学びの場として選択するケースも。イングリッド・アレクサンドラ王女は高校卒業後、2025年4月までノルウェー王室の義務である兵役に従事。同年夏からオーストラリアのシドニー大学に留学し、社会学を学びはじめました。しかし、肺線維症を患う母メッテ=マリット王太子妃の健康状態が悪化したため、2026年6月に途中帰国。その後はノルウェーの名門オスロ大学で学業を再開し、家族のそばにとどまることが伝えられています。

才媛として知られるエリザベート王女は、レオノール王女と同じくウェールズのUWCアトランティック・カレッジを卒業。難関といわれる王立陸軍士官学校に進学し、1年間の軍事教育や訓練を受けました。その後は再び留学することを選び、2021年にオックスフォード大学リンカーン・カレッジに入学し学士号を取得。そして2024年9月からはハーバード大学ケネディ・スクールの修士課程で公共政策を学び、2026年に卒業しています。

揃ってスポーツ万能

左からレオノール王女(2023)、イングリッド・アレクサンドラ王女(2023)、カタリナ・アマリア王女(2026)、エリザベート王女(2022) Getty Images

4人の王女たちの共通点のひとつが、体を動かすことが大好きだということ。欧州のロイヤルファミリーにとって雪山でのスノーバカンスは恒例行事とあって、スキーは4人ともお得意の様子ですが、それ以外にも情熱を注ぐ種目があるようです。

レオノール王女は、幼いころから乗馬やバレエに親しんできたといい、運動神経の良さは先の軍事訓練でも発揮。士官学校間で行われたスポーツ競技会にて、所属するチームがフェンシングで銀メダルを獲得しています。

イングリッド・アレクサンドラ王女は、サッカーやサーフィンが得意。特にサーフィンは熱心に取り組んでおり、2020年、16歳のときにはジュニア大会で優勝したこともあるほどの実力者です。

18歳のときに出版した本のなかで、「王女でなければ歌手か馬術の選手になりたかった」と明かしたのは、カタリナ・アマリア王女。王室の公式ホームページには、モヒートという名前の愛馬を乗りこなす王女の写真が掲載されています。

多趣味なエリザベート王女は、ボート、セーリング、ハイキング、サイクリング、水泳などがお得意。オックスフォード大学時代はボート部に、ハーバード大学院時代はランニング部に所属していたと報じられてます。

公務ファッションは、パンツスタイルがお好き?

左からレオノール王女(2026)、イングリッド・アレクサンドラ王女(2022)、カタリナ・アマリア王女(2026)、エリザベート王女(2023) Getty Images

かつてロイヤル女性の公務ファッションといえば、クラシカルなワンピースやスカートスーツが主流でした。しかし、Z世代のプリンセスたちが好むのは、ハンサムなパンツルック。優美なだけでなく、活動的なオーラを放つ王女たちの魅力を引き立てています。

レオノール王女はザラやマンゴといった自国スペイン発のブランドを愛用。2026年7月にアンプリアス考古学遺跡を訪れた際に着用していたのも、スペインのブランド、ミルトのピンクのジャケットです。

現在学業を優先するイングリッド・アレクサンドラ王女は、公務ファッションを披露する機会は少ないものの、シンプルな装いがお好きな様子。18歳の成人を迎えた2022年1月、カメラの前に立った王女がまとっていたのは、洗練された印象の白と黒のパンツスタイルでした。

一方カラフルなファッションを得意とするのは、カタリナ・アマリア王女です。母・マキシマ王妃も多彩な色づかいで知られ、しっかりとそのセンスを受け継いでいるよう。2026年4月の国王誕生日には、鮮やかな赤のスーツで視線を集めました。

エリザベート王女は2022年、グリーンのパンツスーツで訪問先の小児病院へお出ましに。今年大学院を卒業したばかりの王女は、今後公務も本格化していくとみられ、その装いもロイヤルファンの楽しみのひとつとなっています。

ティアラデビューを果たしていないのは、ひとり

左からイングリッド・アレクサンドラ王女(2022)、カタリナ・アマリア王女(2026)、エリザベート王女(2026) Getty Images

成人したロイヤル女性にとって、ひとつの大きな節目とされるのがティアラデビュー。国王や女王が戴く王冠と違い、ティアラは誰でも着用することができますが、通常はドレスコードが最もフォーマルな「ホワイトタイ」が求められる晩餐会や宮中行事、そしてロイヤルウエディングなどでの着用に限られています。

4人のプリンセスのうち、イングリッド・アレクサンドラ王女、カタリナ・アマリア王女、エリザベート王女の3人は、ティアラデビューを果たしています。そのお披露目の場となったのは、ノルウェーで行われたイングリッド・アレクサンドラ王女の18歳を祝う成人祝賀会。3人の王女たちは、ここで同時にティアラ姿を初披露しました。

写真中央のイングリッド・アレクサンドラ王女が着用したのは、かつて高祖母が所有していた、ブシュロンのダイヤモンドとパールのティアラです。そのうしろ、ピンクのドレスをまとったカタリナ・アマリア王女が着用したのは、母・マキシマ王妃がロイヤルウエディングで使用したダッチ・スター・ティアラ。ラベンダーのドレスをまとったエリザベート王女が着用したのは、自身の18歳の誕生日に両親から贈られたというアンティークのダイヤモンドのティアラでした。

4人のうち最年少であり、いまだティアラ姿を公開していないスペインのレオノール王女。そのお披露目の瞬間はいつ訪れるのか、王室コレクションからどのティアラが選ばれるのか——世界中のロイヤルファンが、その日を心待ちにしています。

日本の皇室との交流

左から愛子さまとカタリナ・アマリア王女(2006)、天皇皇后両陛下とエリザベート王女(2026) Aflo

皇室とのゆかりも深い、オランダ王室とベルギー王室。2026年には天皇皇后両陛下が両国を公式訪問され、カタリナ・アマリア王女とエリザベート王女にも面会されました。

時はさかのぼり2006年、カタリナ・アマリア王女は、静養のためオランダに滞在されていた天皇ご一家と対面を果たしています。当時4歳の愛子さまと2歳のアマリア王女が交流される様子は、多くの人々の心を和ませました。このとき、隣国のベルギーからフィリップ国王ファミリーやルクセンブルクのアンリ大公夫妻も招いた夕食会が開かれ、幼いエリザベート王女も同席していたそうです。

そして2026年6月、両陛下がベルギーの空港に到着された際、エリザベート王女は自身初となる単独外交公務として両陛下をお出迎えに。20年ぶりとなる再会で、優雅なカーテシーを披露しました。

時折見せる、等身大の素顔

左から、レオノール王女(2024)、スヴェレ・マグヌス王子とイングリッド・アレクサンドラ王女(2026) Getty Images, Aflo

文武両道で、絵に描いたような気品を持ち合わせる完璧なプリンセスたちですが、時に見せる自然体で親しみやすい素顔もまた、愛される理由のひとつです。

レオノール王女は2024年、バカンス先のマヨルカ島で自らハンドルを握り、車を運転する姿がとらえられています。助手席には妹のソフィア王女、後部座席には母のレティシア王妃と祖母のソフィア王妃を乗せた、“女子ドライブ”も話題となりました。

イングリッド・アレクサンドラ王女は2026年のFIFAワールドカップで、ノルウェー対ブラジルの試合を弟王子と観戦。ノルウェー代表は見事勝利を収めました。その後注目を浴びたのは、ロッカールームで王女が選手たちの健闘を称える下記の動画です。

ノルウェー代表のエース、ハーランド選手が上半身裸であったにもかかわらず、気にするそぶりも見せずにハグを交わす王女の姿が大きな話題を集めました。

また、一般の人に混ざって働いた経験がある王女もいます。カタリナ・アマリア王女は自身の伝記で、学生時代に海辺のカフェでウェイターとしてアルバイトした経験を明かしています。カクテルづくりが得意だったことから、「カクテルクイーン」と呼ばれていたのだとか。

エリザベート王女はハーバード在学中、独立系シンクタンクの「ブリューゲル」で、無給のサマーインターンを経験。これは公共政策の修士課程の一環として行われたものでした。

全員が20代を迎え、いよいよ「未来の女王」としての本格的な歩みを踏み出した4人のプリンセス。気品と親しみやすさをあわせ持つ彼女たちは、次世代のロイヤルとして今後いっそうの存在感を放っていくに違いありません。

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