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「もう使わないし」実家の指輪やバッグを売却した50代娘→「13万円になった」と喜ぶが…翌朝、母の一言に“立ち尽くしたワケ”

  • 2026.10.1
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出典元:PIXTA(※画像はイメージです)

こんにちは、マネーシップス代表 ファイナンシャルプランナー/IFAの石坂です。

実家の片付けで出てきた指輪やブランドバッグ。「もう使わないし、まとめて買い取ってもらえば家も片付く」。そう考えて訪問買取を利用する人もいるかもしれません。

しかし、その場では納得して売ったつもりでも、翌日になって「やっぱり残しておけばよかった」と後悔する場合があります。

一度契約して品物まで渡したら、もう取り戻せないのでしょうか。

実は、事業者が自宅などを訪れて品物を買い取る「訪問購入」では、一定の条件を満たせば、法律で定められた書面を受け取った日から8日以内にクーリング・オフできます。

「13万円なら」とその場で売却、翌朝になって後悔

56歳女性のAさんは、母が施設へ入居したことをきっかけに、長年暮らしていた実家の整理を進めていました。母から以前譲り受けていた指輪やネックレス、ブランドバッグなども残っていましたが、Aさん自身は使う予定がありません。

「このまま置いておくより、値段だけでも聞いてみよう」と考え、まずは査定額を知るために訪問買取の事業者へ査定を依頼しました。

見てもらったのは、指輪2点、ネックレス1点、ブランドバッグ2点など。提示された買取額は合計約13万円でした。予想より高かったため、Aさんは「この金額なら売ろう」とその場で決め、契約書に署名。品物もまとめて事業者へ渡しました。

その日は「片付けも進んだし、13万円にもなった」と安心していました。

ところが翌朝、古いアルバムを整理していると、母が何度も同じ指輪を身につけている写真が目に入ります。家族旅行やAさんの入学式など、大切な場面でいつもつけていた指輪でした。

気になったAさんが母に「昨日、あの指輪も売ったよ」と話すと、「あの指輪だけは、できれば残しておいてほしかった」と言われます。

Aさんは立ち尽くしました。「もう持っていかれてしまった」「なぜ昨日、確認しなかったんだろう」

前日は13万円になったことを喜んでいたのに、その気持ちはすっかり消え、「すでに誰かに売られていたら戻らないのでは」と落ち込みました。

一度自分で売ると決めて契約した以上、もうどうにもならないのではないか。そう思って調べる中で、Aさんが初めて知ったのが、訪問購入に設けられている「8日間」のルールでした。

「渡したら終わり」ではない?知っておきたい8日間

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出典元:PIXTA(※画像はイメージです)

特定商取引法の対象となる訪問購入では、法定事項が記載された書面を受け取った日から8日以内であれば、原則として書面やメールなどの電磁的記録でクーリング・オフできます。

単純に「契約した日から8日」ではなく、法律で定められた書面を受け取った日が基準になる点がポイントです。

また、この期間中は、契約後でも品物の引き渡しを拒むことができます。

すでに品物を渡していても、それだけでクーリング・オフができなくなるわけではありません。対象となる取引なら、事業者の負担で返却を受けるのが原則です。買取代金を受け取っている場合は、その代金を返す必要があります。

ただし、品物がすでに第三者へ渡っている場合は、状況によって同じ品物を取り戻せないこともあります。また、訪問買取ならすべて同じルールが使えるわけではありません。

自動車や家具、持ち運びが容易ではない一部の家電、書籍、CD・DVDなどは、訪問購入の規制対象から除かれています。

さらに、最初から「この品を売るので自宅に来てほしい」と売買契約の意思を明確に示して事業者を呼んだ場合は、クーリング・オフを含む特定商取引法の一部の規定が適用されません。

一方、Aさんのように「まず査定額を知りたい」と依頼した場合は、この扱いとは異なります。

FP視点では「売れる物」と「売ってよい物」を分ける

実家整理では、買取価格だけでは判断しにくい品があります。おすすめなのは、査定を依頼する前に「売ってよい物」と「まだ迷っている物」を分けておくことです。

自分が譲り受けた品でも、指輪や時計、家族写真に何度も写っている物などは、一度売ると同じ品を取り戻せるとは限りません。

また、契約時は買取金額だけでなく、事業者名や売却した品物、クーリング・オフについて記載された書面も確認しておきたいところです。実家整理では、「早く片付けたい」という気持ちから、その場でまとめて売ってしまいたくなる場合もあります。

ただ、13万円という買取額と、家族の思い出が残る品の価値は同じ基準では比べられません。

少しでも迷いがある品は、その日に決めず一度手元に残す。契約後に後悔した場合は、クーリング・オフが使える取引か早めに確認することが大切です。

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