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産むも堕すも地獄。12歳で妊娠した娘に突きつけられた残酷な現実【著者インタビュー】

  • 2026.8.20

【漫画】本編を読む

ネットやテレビから流れてくる若年層の妊娠のニュース。まさか自分の子が当事者になるとは思っていないだろう。というより、思いたくない。しかし、親が考えもしないところで悪夢は生まれてしまうようだ。

漫画『娘が12歳で妊娠しました 逃げた男を絶対に許さない』(KADOKAWA)では、中学生になったばかりの娘のりこが性被害によって妊娠。母親の麗美は必死に相手の男を探そうとする。ところが、娘は事の顛末をかたくなに話そうとせず…。若年層の妊娠の過酷さに迫りながら、「自分には関係ない」とのたまう周囲の人間たちから理不尽な現実を突きつけられる娘と母の姿に、心を強く動かされてしまうこと必至だ。制作に向けた想いを作者のゆっぺさんに聞いた。

※この記事は若年妊娠など、センシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

——娘・のりこの様子から、母親の麗美はのりこが性加害を受けたことを確信します。そのうえで、お腹の子を産むのか、中絶するのか。麗美が「娘に残酷な命の選択をさせてしまうなんて…」と悩むシーンでどんなことを伝えたいと思いましたか?

ゆっぺさん(以下、ゆっぺ):麗美はのりこをこれ以上苦しめたくない気持ちでいっぱいだと思いますが、妊娠してしまった以上、「産むか中絶するか」という苦しい選択を迫らなければなりません。残酷な事実ですよね。娘を思えば思うほどつらさが増す麗美の気持ちに共感してもらえたら、と思いました。

——「産むか中絶するか」で苦悩するのりこの決断をどのように描くのか、難しさもあったのではないでしょうか。

ゆっぺ:難しかったです。のりこはどちらを選んだとしても、「自分の選択は正しかったのだろうか」とその後もずっと自分を責め続けるんじゃないでしょうか。そんな当事者の苦しみをどのように描けば誠実に伝えられるのかと悩みました。同じ悩みを持つ人にとっては、さまざまな事情や背景があって中絶を選択せざるを得ないこともあると思います。なので「産むことが正しい」「中絶が正しい」と答えを示すような選択にはしたくないなと考えていました。

文=吉田あき

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