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災害時の正しい情報収集とは? 事前の準備とデマ対策も解説

  • 2026.8.20

もしも大規模な地震に遭ったら、どのように行動すればいいでしょうか? 自分や家族の身を守る行動を決めるためには、素早く正確な情報を入手することが重要です。しかし災害時は、停電や回線混雑によってスマホやインターネットが使えなくなることもありえます。だからこそ「何か起きてからどう調べるか」だけでなく、「起きる前に何を準備しておくか」もあわせて知っておく必要があります。
そこで今回は、事前の備えから地震発生後のシチュエーションにそったおすすめの検索ワードと調べるべき情報、その入手先をまとめました。大規模な災害のたびに問題になるデマ情報の見分け方も紹介します。

正しい情報が命を守る行動を左右する

災害時の情報収集は、単なる「状況把握」にとどまりません。避難するかどうか、いつ・どの経路で移動するか、自宅にとどまってよいかといった、命に直結する判断は、その時点で入手している情報の正確さに左右されます。一方で、災害時には正しい情報を入手するにあたって2つの懸念点が考えられます。

・通信障害
大規模災害では、基地局の被災や停電、アクセスの集中などにより、電話やインターネットがつながりにくくなることがあります。また、スマホの充電が切れてしまえば、そもそも情報を入手する手段がなくなってしまいます。「情報を探しに行けば必ず見つかる」とは限らないという前提を持っておくことが大切です。

・デマ、誤情報の拡散
SNSにより被害の実態とは異なる情報や過去の災害の映像、写真の使い回しが悪意の有無にかかわらず瞬時に広まってしまいます。不確かな情報をもとに動いてしまうと、かえって危険な状況に身を置くことにもなりかねません。

この2つの懸念があるからこそ、「どこで」「何を」調べればよいのかをあらかじめ知っておくこと、そして通信そのものが途絶えたときの代替手段を準備しておくことが重要になります。

災害が起きる前に今のうちにできる備え

地震はいつ起きるか予測できません。だからこそ平時のうちに済ませておきたい準備があります。特にスマホの通信環境に関する備えは、電波が届かない状況になってからでは対応できないため、必ず事前に済ませておきましょう。

・地図アプリのオフライン化
Google マップは、よく使うエリアの地図を事前にダウンロードしておけば、通信が途絶えてもオフラインのまま地図や経路を確認できます。Yahoo!マップには、災害時を想定してあらかじめ地図データを保存できる「防災モード」が用意されています。いずれも自宅・職場・通勤経路など、実際に被災しそうなエリアを対象に平時のうちに設定を済ませておくのがポイントです。

・ラジオ周波数の確認
停電時や通信規制がかかった状況でも情報を得られる数少ない手段がラジオです。NHK第一放送や地域のコミュニティFMなど、住んでいる地域で受信できる周波数を事前に調べてメモしておくと、いざというときに探す手間がなくなります。

・家族との安否確認方法の取り決め
災害用伝言ダイヤル(171)災害用伝言板(web171)は、毎月1日・15日や防災週間(8月30日から9月5日)、防災とボランティア週間(1月15日から21日)などに体験利用ができます。実際に家族で一度使ってみて、使い方と待ち合わせ場所のルールを決めておくと、発災時に慌てずに済みます。

・防災アプリ、自治体アプリの導入とプッシュ通知の設定
Yahoo!防災速報や各自治体の防災アプリは、インストールしただけでは十分ではありません。プッシュ通知をオンにしておくことで、緊急情報をリアルタイムで受け取れるようになります。

・衛星通信サービス導入の検討
携帯大手3社は2025〜26年にかけて衛星通信サービスを開始しました。災害時などに地上の基地局と通信ができなくなった場合でも人工衛星と通信することで、メッセージや地図アプリなど特定のアプリを利用することができます。2026年8月中旬時点では、大手3社のプランに契約していれば、無料かつ申し込み不要で利用できるので(衛星通信対応機種のみ)、設定方法を公式サイトで確認しておきましょう。また、iPhoneなど標準で衛星通信機能を搭載しているスマホもあります。対応機種を持っている場合は、事前に使い方を確認しておくことをおすすめします。

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地震発生直後の情報収集

強い揺れを感じたらまず身の安全を確保したうえで、何が起きているのかを正確に把握することが肝心です。この段階では情報が錯綜しやすいため、公式情報と速報メディアに絞って確認するようにしましょう。

<おすすめ検索ワード>

・「気象庁 地震情報」「気象庁 津波警報」
気象庁の「全国の防災情報」ページでは、地震発生直後から緊急地震速報、震度速報、津波警報・注意報という順番で情報が発表されていきます。これらの情報は気象庁ホームページだけではなく、テレビやラジオ、スマホの緊急速報メールでも同時に確認できるため、複数の手段で受け取れるようにしておくと安心です。

・「NHK 地震速報」
NHKは震度3以上の地震が発生すると全国放送に切り替わり、テレビではテロップ、ラジオでは通常放送に音声が上乗せされる形で速報が流れます。震度6以上になると、通常番組を中断して臨時ニュースに切り替わります。津波警報・大津波警報が発表された場合も同様に緊急警報放送が始まります。公式アプリ「NHK ONE ニュース・防災アプリ」や専用のWebサイトを使えば、特設ニュースの同時配信や現場のヘリコプター映像などをリアルタイムで確認することも可能です。

避難検討時の情報収集

差し迫った危険がひとまず過ぎたら、次に考えるべきは「このまま自宅にとどまるか、避難所へ移動するか」という判断です。この判断のためには、自分の住んでいる自治体からの情報を集めることが欠かせません。

<おすすめ検索ワード>

・「避難指示 〇〇市」「避難所 〇〇市」
まず確認したいのは各自治体の公式サイトです。避難所の開設状況や被害状況、道路の交通規制など、地域に特化した災害情報が発信されています。テレビが見られる環境ならNHKや各局のデータ放送も便利です。リモコンの「dボタン」を押すと、現在いる地域の避難指示や避難所開設状況を確認できます。停電や通信制限でテレビやスマホが使えない場合は、電池式のラジオがあると安心です。

自治体からの発表など、信頼できる複数の情報源を確認したうえで、行動を判断する材料にしましょう。次のいずれかに該当する場合は、迷わず避難所へ向かってください。

– 自治体・消防・警察などから避難指示が出ている
– 建物が倒壊する危険がある
– 近隣で火災が発生し、延焼の危険がある
– 危険物の爆発や流出のおそれがある

一方で、自宅の安全が確認できるのであれば、無理に避難所へ移動せず在宅避難を選ぶという判断も有効です。

ライフライン停止時の情報収集

電気・ガス・水道が止まってしまった場合、気になるのは「いつ復旧するのか」という見通しです。インフラに関する情報は、それぞれの事業者の公式発表が最も速く正確なので、地域名や会社名で直接検索するのが近道です。

<おすすめ検索ワード>

・「停電 復旧 〇〇市」「断水情報 〇〇市」「(都市ガス会社名)復旧マップ」
電気については、電気事業連合会の「各エリアの停電情報・電力需給関連情報」ページから各エリアの送配電事業者のホームページへまとめてアクセスできます。ガスは各ガス会社のホームページ、あるいは日本ガス協会のニュースリリースで大規模災害時の供給状況が集約されています。水道は各自治体の公式サイトや市町村・都道府県の水道局公式サイトで断水時の応急給水拠点や復旧情報が案内されます。まとめて確認したい場合は、国土交通省の防災ポータル「ライフライン情報」に全国の電気・水道・ガス・通信の状況がリンク集としてまとめられているので活用しましょう。

デマ・不安の拡散時は真偽を見分けて冷静な判断を

大規模災害が起きるたびに、SNSを中心にデマや不確かな情報が拡散します。中には善意から広められた情報が、結果として混乱を招いてしまうケースも少なくありません。ここでは、情報の真偽を見極めるための考え方を紹介します。

<おすすめ検索ワード>

・「〇〇 デマ」「〇〇 本当」「〇〇 ファクトチェック」
内閣府(防災情報)のページでは、災害状況や被害状況の公表に加え、防災対策の情報や政策も公開されています。総務省は、問題となっている偽情報・誤情報について注意喚起を行うことがあります。国土交通省の防災ポータルには、被害状況や気象状況、ライフライン情報など「災害時に見てほしい情報」がまとめられています。信頼できる報道としては、NHKのテレビ放送のほか、Webサイト「NHKニュース(気象・災害)」やアプリ「NHK ONE」が挙げられます。SNSを使う場合は、居住地域の自治体公式アカウント、首相官邸(災害・危機管理情報)内閣府防災など、公的機関のアカウントをあらかじめフォローしておくと、情報の真偽を確かめる際の手がかりになります。

デマを見分ける4つのチェックポイント

1. 発信元を確認する
個人の伝聞や匿名アカウントの投稿ではなく、自治体・気象庁・NHKなど公的機関の発表かどうかを確認しましょう。

2.一次情報にあたる
スクリーンショットや転載をそのまま信じるのではなく、元になった情報源(一次情報)を自分でたどってみましょう。

3.投稿日時を確認する
過去の災害の画像や情報が「今起きていること」として使い回されるケースは非常に多く見られます。投稿日時をチェックし、最新の情報かどうかを確認する習慣をつけましょう。

4.生成AIによるフェイク画像に注意
近年は生成AIによるフェイク画像・動画も多く出回っています。行動の判断基準にしたり、SNSで拡散したりする前に画像や動画に不自然な点がないか、落ち着いてチェックすることが重要です。

命を守るための情報収集力を身につける

災害時はパニックに陥りやすく、冷静な判断が難しいことも多いです。そんな時、いかに信頼できる情報を入手できるかが、命を守ることにつながります。事前の準備はもちろん、さまざまなケースにも対応できるよう情報収集力を高めておきましょう。

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<執筆者プロフィル>
那須 あさみ
フリーランスライター。小学生、中学生の4児の母。さまざまな年齢の子どもと一緒に家庭で備えられる防災を模索中。

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