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公開から2年【ノーカット初放送】に→「地上波大丈夫」がトレンド入りの“異例事態”…ロングヒットを記録した『名アニメ』

  • 2026.9.14
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

2025年7月12日、小学生には助言・指導が必要なレーティング“PG12”区分の大人気アニメ映画が、本編ノーカットで地上波初放送された。恐怖演出を含む本作の地上波放送にSNSでは驚きの声が続出し、「地上波大丈夫」がトレンド入りする事態に。一方で、本作の魅力は怖さだけではなかった。本稿では、なぜ本作がここまで話題を呼んだのかを紐解く。

“PG12”区分の地上波放送に相次いだ驚きの声

2023年11月17日に公開されたアニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。本作は、原作者・水木しげる先生の生誕100周年記念作品として制作された。「第47回日本アカデミー賞」で優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、高い評価を獲得している。

廃墟となったかつての哭倉村にやってきた鬼太郎(CV:沢城みゆき)目玉おやじ(CV:野沢雅子)。目玉おやじは70年前にこの村で起こったある出来事を思い出す。昭和31年、哭倉村は日本の政財界を裏で牛耳っている龍賀一族によって支配されていた。血液銀行に勤務する水木(CV:木内秀信)は野心と密命を胸に、そして鬼太郎の父(CV:関俊彦)は妻を探すために、村へと足を踏み入れる。

龍賀一族では、当主・龍賀時貞(CV:白鳥哲)の跡継ぎをめぐり、醜い争いが巻き起こっていた。そんななか、村の神社で一族の1人が命を奪われ、怪奇の連鎖が始まる。鬼太郎の父たちの出会いと運命を描いた、ホラー作品だ。

2025年7月12日、アニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は土曜プレミアムにて本編ノーカットで地上波初放送された。しかし、本作のレーティングは“PG12”区分で、小学生には助言・指導が必要な作品になっている。そのため、SNSでは「大丈夫これ?」「これは深夜枠だよ」と驚きの声が上がり、「地上波大丈夫」というワードがトレンド入りするほど大きな話題を集めた。

怖いだけではない『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の魅力

アニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、『ゲゲゲの鬼太郎』という長寿シリーズのなかでも異彩を放つ一作だ。鬼太郎の父と人間の水木を中心に、鬼太郎が生まれる前の出来事へと踏み込んだ本作。これまで断片的に語られてきた過去を映画として描き、長年シリーズを追い続けてきたファンの好奇心を刺激した。

本作においてひときわ印象的なのが、これまでの『ゲゲゲの鬼太郎』とはひと味違うホラーとミステリー色だ。作中では、龍賀一族をめぐる不可解な事件や、一族に隠された謎が次々に描かれる。因習村を思わせる閉塞感と、何が起こるかわからない不穏さが物語全体を覆っており、本格的なミステリーを観ている感覚を味わえるのだ。

さらに、暴力を思わせるショッキングな描写も少なくない。地上波放送にSNSで心配の声が上がったのは、本作が持つ凄惨さが理由と言える。2024年10月4日には、15歳以上が鑑賞できる“R15+”へとレーティングが上がり、327カットのリテイクと音の再ダビングを加えた『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』が公開された。本作の恐怖がより堪能できる二段構えになっている。

しかし、アニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の魅力は怖さだけではない。物語を最後まで観た後に残るのは、登場人物たちの生き様や、彼らの間に生まれる絆だ。当初はそれぞれの目的のために哭倉村へやってきた鬼太郎の父と水木が、事件を通して少しずつ関係を築いていく姿が、本作の見どころになっている。

本作は公開後、口コミを中心に人気が広がり、異例のロングヒットを記録した。長年愛されてきた『ゲゲゲの鬼太郎』という世界に新たな魅力をもたらし、シリーズをよく知らない観客も引き込んだのだ。「怖い映画」という言葉だけでは語り切れない“深さ”があるからこそ、アニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は今なお支持されているのだろう。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari

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