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「間に合わない…」大学受験の朝に人身事故。パニックの駅で大人たちが取った“まさかの行動”に胸が熱くなる【書評】

  • 2026.8.18

【漫画】本編を読む

人生の大事な日に限って、トラブルは起きる。しかも、それが自分ではどうにもできないことだったら、なおのことつらい。焦っても、祈っても、時間だけが過ぎていく。だが、そんな時、周りの人の何気ない振る舞いが、思いがけず心の支えになったとしたら……。

しばたまさんによる『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた実体験を漫画化した作品。投稿されたエピソードは、心温まるものから、ゾッとさせられるものまでさまざま。中でも、大学受験の朝の出来事を描いた作品には、受験当日の張り詰めた空気の中で、見知らぬ大人たちのさりげない気遣いが印象的だ。

大学受験の日、投稿者は、かなり余裕を持って家を出たのだという。だが、駅は人であふれかえっていた。どうやら人身事故の影響で、電車が運転見合わせになっていたらしい。「間に合わなかったらどうしよう」――冷静でいたいと思っても、不安はどんどん膨らんでいく。幸い、電車は20〜30分ほどで運転を再開したが、駅には、受験生やサラリーマンがあふれ、全員がすぐに乗れる状況ではない。すると、隣で会社に電話していたサラリーマンの声が聞こえてきた。そして、その言葉をきっかけに、周りの大人たちの様子が変わり始めて……。

電車が遅れ、駅が混雑している時、人はどうしても自分のことで精いっぱいになる。そんな中で、受験生たちの不安に気づき、さりげなく行動した大人たちがいたことに胸を打たれずにはいられない。私もこんな大人でありたい。大げさな善意ではなく、目の前の誰かを少しだけ気遣うこと。その小さな優しさが、誰かの人生の大事な一日を支えることがあるのだと気づかせてくれる体験談だ。

文=アサトーミナミ

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