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隣人「来客のときだけ」4か月ぶりに実家へ行ったら駐車場に見知らぬ車が…まず警察に相談すると?【一級建築士は見た】

  • 2026.9.8
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「お盆に実家へ草むしりに行ったら、駐車場に知らない車が停まっていたんです。誰も住んでいないのに…」

そう話すのは、都市部のマンションに住むAさん(30代夫婦・子ども1人の3人暮らし)です。車で1時間半の実家は、両親が約38年前に建てた一戸建て(築38年・4DK・延床約96㎡/土地約180㎡)。

3年前に父が亡くなり、昨年母が施設に入って空き家になりました。月に一度は風通しをしていましたが、この夏は4か月ぶりになっていました。

まず警察へ。ただし、取り締まりは別

まず、ナンバーを控えて警察に相談しました。盗難車や事件にかかわる車かどうかは、警察でなければ確かめられないからです。ただし、無断駐車の取り締まりは別の話。道路上の駐車違反は道路交通法で取り締まれますが、私有地は適用外で、当事者同士で解決する民事の話になります。腹を立てて車をロックしたりレッカーを頼んだりするのは禁物です。自分の土地でも、手続きを踏まずに実力で解決すれば、逆に器物損壊罪に問われたり、損害賠償を請求されたりするリスクがあります。

空き家は、「管理していない」ように見えた瞬間から使われる

近所で尋ねると、停めていたのは隣家でした。「空いているようだったので、来客のときだけ」。悪意はなく、人の気配のない家がいつのまにか「使っていい場所」に見えていたのです。空き家の弱点は古さではなく、管理の気配が外から見えないこと。空家等対策特別措置法は適切な管理を所有者の責務と定め、放置して「管理不全空家」の勧告を受ければ、固定資産税の特例が外れて税負担が増えることも。

Aさん一家はどう対応したのか

隣家には事情を伝え、今後は控えてもらうことで穏やかに収まりました。そのうえで駐車スペースにはチェーンポール(数千円)を立て、郵便物は転送届を出し、草刈りと見回りは遠方の兄と月ごとに交代。あわせて市の空き家相談窓口で、貸す・売る・解体する選択肢の相談も始めています。

空き家の弱点は、「誰も決めていない」時間

親の家をすぐに手放せない気持ちは当然です。ただ、方針が決まらないまま流れる時間が空き家を静かに傷めていきます。

・まずは警察や#9110に相談:盗難車や事件にかかわる車かどうかの確認は警察の役目。無断駐車自体は取り締まり対象外、手荒な対処は逆にリスク
・管理の気配を外に見せる:車止め・郵便転送・草刈り
・適切な管理は所有者の責務:勧告を受けると固定資産税の特例が外れることも
・誰が・いつまでに・どうするかを家族で決める:入り口は市区町村の空き家相談窓口(窓口の名称や支援制度は自治体により異なります)

決める人のいる空き家は、荒れません。草むしりの帰り道に、まずその一歩から。

参考:
空き家対策 特設サイト(国土交通省)
空家等の適切な管理について【空家法が改正されました】(越谷市)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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