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"手作りBBQ"に見える王室の素顔。元専属シェフが明かした、英ロイヤルファミリーの夏休み

  • 2026.8.18
Hulton Deutsch

15年間にわたり英国王室の料理人を務め、毎年夏には静養先であるスコットランドのバルモラル城へ同行していたダレン・マグレディ。英国メディア『FoodBible』の最新インタビューに応じた彼が、歴史あるこの邸宅でのリアルな食事風景について明かしている。彼が語ったのは、世間の多くの人々が想像するよりもはるかにリラックスした王室の素顔だった。

マグレディによると、バルモラル城で行われる王室の夏のバーベキューは、厨房スタッフにすべてを任せるのではなく、一族のメンバーがそれぞれのコースを担当する手作りのファミリーイベントだったという。「アン王女がよく厨房に下りてきては、『今夜のファーストコースは私が担当するわ。何を持っていけばいい?』と声をかけてくれたものです」と彼は振り返る。「彼らは家族一丸となって食事作りに取り組んでいて、それを心から楽しんでいました。気取ることなく、進んで腕を振るっていたのです」。エドワード王子はデザートを担当するのが好きで、厨房スタッフは王子が焼くパンケーキの生地を事前に準備しておくのがお決まりだったという。「王子は庭で採れたラズベリーやストロベリー、アイスクリームを生地に包みたがっていました」。

1972年、バルモラル城で過ごすロイヤルファミリーたち。 Keystone
1972年、エリザベス女王とフィリップ殿下。 Fox Photos

しかしマグレディによれば、一族の中で最も情熱的な料理人はフィリップ殿下だったという。「みなさんで外へ出て、バルモラル城でバーベキューを楽しんでいました。殿下は料理をこよなく愛し、食材やレシピにも強いこだわりをお持ちでした。『どんなタレに漬け込もうか?』『庭にはどんな野菜がある?』とよく尋ねられたものです」とマグレディは語る。「よく庭を散策しては、何が育っているか確かめていましたよ。地元の産物をとても愛しておられました。そして、メインコースの調理を担当されていたのもフィリップ殿下です」。

1972年、バルモラル城で釣りをしているエリザベス女王とフィリップ殿下の様子。 Getty Images
1960年、バルモラル城の外でピクニックをするエリザベス女王とフィリップ殿下、子どもたちのアンドルー王子(中央)、アン王女(左)、そして現国王のチャールズ皇太子(右)。 Bettmann

マグレディの証言は、長年にわたり明かされてきたバルモラル城での暮らしの断片とも見事に一致する。元王室フォトグラファーのリッチフィールド卿は1972年、バルモラル城での王室メンバーについて「ある程度は『普通の人々』として振る舞っている。昼食はいつも屋外でとり、毎日外へ出て探検に出かけている」と観察していた。

1994年、バルモラル城付近の川で遊ぶウィリアム王子とヘンリー王子。 Julian Parker

また、ヘンリー王子も回顧録『スペア』で似たような情景を描写している。祖父のフィリップ殿下が一面の煙に包まれ、目から涙を流しながらグリルに立ち、鹿肉のフィレやカンバーランド・ソーセージを焼き、その横でエリザベス女王がドレッシングを混ぜてテーブルセッティングをしていた様子を振り返っていた。

Translation: Harper's BAZAAR JP From Town & Country US

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