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読書週間は10月27日から 月に1冊も読まない人は6割超

  • 2026.9.27

読書週間は10月27日〜11月9日。文化庁の令和5年度「国語に関する世論調査」で、1か月に本を1冊も読まない人は62.6%、16歳以上の7つの年代すべてで6割台でした。年代別の割合を過去3回分並べ、年代による差の変化と、読書量が減った理由を数えました。

秋の夜長に本を1冊、と思いながら、気づけばスマホを見ている……という人も多いのではないでしょうか。10月27日からは読書週間です。日本人がどれくらい本を読んでいるのかを、文化庁の「国語に関する世論調査」で年代別に確かめました。
この記事でわかることは次のとおりです。
・2026年の読書週間はいつからいつまでか
・1か月に本を1冊も読まない人の割合(令和5年度(2023年度)の調査)
・年代別の割合を過去3回の調査と並べるとどう見えるか
・読書量が減った・増えた理由として選ばれたもの
差(ポイント)や年代の比較は、文化庁の公表データからweboo編集部が計算しました。

2026年の読書週間は10月27日(火)から11月9日(月)まで

文部科学省のページでは、読書週間を10月27日〜11月9日としています。国立国会図書館国際子ども図書館の資料では、文化の日(11月3日)を中心とした2週間が読書週間とされています。2026年は10月27日が火曜日、11月9日が月曜日です。
初日の10月27日は、2005年に施行された文字・活字文化振興法で定められた「文字・活字文化の日」でもあります。法律には「国民の間に広く文字・活字文化についての関心と理解を深めるようにするため、文字・活字文化の日を設ける」とあります。
期間中の11月1日〜7日は、文部科学省の「教育・文化週間」にもあたります。

出典 www.mext.go.jp

1か月に本を1冊も読まない人は62.6%(令和5年度(2023年度))

文化庁の令和5年度(2023年度)「国語に関する世論調査」では、全国の16歳以上に「1か月に大体何冊くらい本を読んでいますか」と尋ねています。ここでいう本には電子書籍を含み、雑誌や漫画は含みません。答えは次のとおりでした。
・読まない 62.6%
・1、2冊 27.6%
・3、4冊 6.0%
・5、6冊 1.5%
・7冊以上 1.8%
1冊以上読む人は合わせて36.9%です。
同じ質問は過去にも行われていて、「読まない」は次のように推移しています。
・平成20年度(2008年度) 46.1%(面接調査)
・平成25年度(2013年度) 47.5%(面接調査)
・平成30年度(2018年度) 47.3%(面接調査)
・令和5年度(2023年度) 62.6%(郵送調査)
ただし、調査のやり方が途中で変わっています。令和元年度までは調査員が質問を読み上げる面接の調査、令和2年度からは調査票を郵送して自分で記入する調査です。文化庁は、令和元年度以前の結果を「参考値」とし、比較には注意が必要としています。平成30年度の47.3%との差(15.3ポイント)には、調査方法の違いも含まれる点に注意してください。
※平成20年度の質問には電子書籍の文言がありません(雑誌や漫画を除く点は同じ)。

出典 www.bunka.go.jp

年代別に見ると令和5年度は7つの年代すべてが6割台

年代別の「読まない」の割合を、年代別の数字が報告書に載っている直近3回(平成25年度・平成30年度・令和5年度)で並べました。
・16〜19歳 42.7% → 40.7% → 66.3%
・20代 40.5% → 46.6% → 65.1%
・30代 45.5% → 48.1% → 65.0%
・40代 40.7% → 45.4% → 61.5%
・50代 44.3% → 41.6% → 62.7%
・60代 47.8% → 43.7% → 60.1%
・70歳以上 59.6% → 54.1% → 63.0%
(左から平成25年度・平成30年度・令和5年度)
令和5年度は、最も高い16〜19歳(66.3%)と最も低い60代(60.1%)の差が6.2ポイントでした。文化庁の報告書も、年齢別に見ると「余り差は見られない」としています。
過去の2回で同じ差を計算すると、平成25年度は70歳以上と20代の差が19.1ポイント、平成30年度は70歳以上と16〜19歳の差が13.4ポイントです。過去の2回は70歳以上が最も高かったのに対し、令和5年度は年代による差が小さくなっています。

出典 www.bunka.go.jp

平成30年度との差は7つの年代すべてでプラス(調査方法の違いを含む)

平成30年度から令和5年度への差を年代ごとに計算すると、7つの年代すべてで「読まない」の割合が高くなっていました。差が最も小さいのは70歳以上の8.9ポイント、最も大きいのは16〜19歳の25.6ポイントです。
・16〜19歳 +25.6ポイント
・20代 +18.5ポイント
・30代 +16.9ポイント
・40代 +16.1ポイント
・50代 +21.1ポイント
・60代 +16.4ポイント
・70歳以上 +8.9ポイント
この差には、面接から郵送への調査方法の変更も含まれます。また、16〜19歳は回答者が100人未満(平成30年度59人・令和5年度83人)で、数字がぶれやすい点にも注意が必要です。

女性の20〜40代は58.8〜66.7%

性・年齢別の表から、女性の20〜40代を取り出しました。
・女性20代 40.4% → 47.2% → 65.3%
・女性30代 48.7% → 53.4% → 66.7%
・女性40代 36.1% → 52.6% → 58.8%
(左から平成25年度・平成30年度・令和5年度。令和5年度と過去の回は調査方法が異なります)

読書量が減った理由 30〜40代は「仕事や勉強が忙しくて」が1位

同じ調査で、以前と比べた読書量を尋ねると、令和5年度は「減っている」が69.1%、「それほど変わっていない」が24.5%、「増えている」が5.5%でした。
「減っている」と答えた人に理由を二つまで選んでもらった結果では、「情報機器(携帯電話、スマートフォン、タブレット、パソコン、ゲーム機等)で時間が取られる」が43.6%で最も多く、「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」が38.9%、「視力など健康上の理由」が31.2%と続きます。
全体の上位2つを年代別に比べると、どちらが上かは年代で分かれました。
・16〜19歳 情報機器70.9%・仕事や勉強56.4%(情報機器が上)
・20代 情報機器67.3%・仕事や勉強63.3%(情報機器が上)
・30代 情報機器60.7%・仕事や勉強67.2%(仕事や勉強が上)
・40代 情報機器59.4%・仕事や勉強61.3%(仕事や勉強が上)
・50代 情報機器51.8%・仕事や勉強48.0%(情報機器が上)
60代は「情報機器」42.8%と「視力など健康上の理由」41.9%がほぼ並び、70歳以上は「視力など健康上の理由」が56.9%で最も多くなっています。
女性に限ると、20代は「情報機器」66.7%・「仕事や勉強」64.4%、30代は56.2%・72.3%、40代は56.2%・61.9%でした。

出典 www.bunka.go.jp

「情報機器で時間が取られる」は4回の調査で回を追って上昇

全体の割合を過去の調査と並べると、「情報機器で時間が取られる」は回を追うごとに高くなっています。
・平成20年度(2008年度) 情報機器14.8%・仕事や勉強51.2%
・平成25年度(2013年度) 情報機器26.3%・仕事や勉強51.3%
・平成30年度(2018年度) 情報機器36.5%・仕事や勉強49.4%
・令和5年度(2023年度) 情報機器43.6%・仕事や勉強38.9%
この4回の中では、令和5年度に初めて「情報機器」が「仕事や勉強」を上回りました。ただし令和5年度と過去の回は調査方法が異なり、平成20年度の選択肢は「携帯電話やパソコン、ゲーム機などで時間が取られる」と言い方も違います。

読書量が「増えた」人の理由は「時間に余裕ができた」44.3%

反対に、読書量が「増えている」と答えた人(全体の5.5%・194人)が選んだ理由は次のとおりです(二つまで回答)。
・時間に余裕ができた 44.3%
・読書の必要性を強く感じる 37.1%
・良い本を選ぶための情報を得やすくなった 19.6%
・電子書籍が手に入れやすく、読みやすくなった 18.6%
・本が入手しやすくなった 16.0%
・魅力的な本が増えている 13.9%
また、1か月に1冊以上読む人(全体の36.9%)に本の選び方を尋ねると、「書店で実際に手に取って選ぶ」57.9%、「インターネットの情報を利用して選ぶ」33.4%、「図書館や図書室で実際に手に取って選ぶ」25.0%の順でした。
本を「読まない」と答えた人でも、SNSやインターネットの記事などの文字を読むことが「ほぼ毎日ある」人は75.3%います。読書週間の2週間は、こうした回答を手がかりに1冊選んでみるのもよさそうです。

よくある質問

電子書籍や漫画は「本」に入りますか

令和5年度の質問では、電子書籍は含み、雑誌や漫画は除いています。なお、電子書籍(雑誌・漫画を含む)を「よく利用する」「たまに利用する」と答えた人は合わせて40.3%でした。

10月27日の「文字・活字文化の日」とは何ですか

文字・活字文化振興法(2005年施行)の第11条で、10月27日と定められた日です。同じ条文には、国や地方公共団体はこの日にふさわしい行事が実施されるよう努める、という趣旨の規定もあります。国立国会図書館国際子ども図書館の資料では、この日が読書週間の初日にあたると紹介されています。

調査は何人に聞いたものですか

令和5年度は全国の16歳以上が対象です。対象6,000人のうち、能登半島地震で被災者生活再建支援法が適用された地域の100人を除いて調査票を郵送し、3,559人から回答を得ました(2024年1〜3月実施)。調査の対象は16歳以上で、中学生以下は含まれません。過去の3回は標本数3,000人の面接の調査で、回答者は1,954〜2,028人です。

まとめ 1か月に1冊も読まない人は令和5年度、16歳以上の7つの年代すべてで6割台

読書週間と読書量の調査をおさらいします。
・2026年の読書週間は10月27日(火)〜11月9日(月)。初日は文字・活字文化の日
・1か月に本を1冊も読まない人は62.6%(令和5年度・郵送調査)
・令和5年度は7つの年代すべてが6割台。最も高い年代と低い年代の差は6.2ポイント(平成25年度は19.1ポイント)
・平成30年度との差は7つの年代すべてでプラス。ただし面接から郵送へ調査方法が変わっている
・読書量が減った理由は20代以下で「情報機器」、30〜40代で「仕事や勉強」が1位
読書週間の2週間、まずは1冊から手に取ってみてはいかがでしょうか。

※割合は文化庁「国語に関する世論調査」(平成20年度・平成25年度・平成30年度・令和5年度)の報告書によります。差(ポイント)や年代の比較は、報告書の表示値からweboo編集部が計算したものです。記事の情報は2026年9月26日時点のものです。

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