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「スッピンの方がかわいいよ」褒めたつもりの俺が、デートで知った本音

  • 2026.8.17
ハウコレ

送ったばかりの文面を、僕はテーブルの下で何度も読み返していました。どこが引っかかったのか、そのときの僕はまだわかっていませんでした。

注文した食事が運ばれてきても、彼女は窓の外を見つめるだけでした。

写真付きのメッセージ

待ち合わせに向かう前、彼女から「今日はメイクがうまくいったよ」と写真付きのメッセージが届きました。画面の中の彼女は目元まで丁寧に仕上がっていて、素直に可愛いと思いました。それなのに僕が返したのは、「スッピンの方がかわいいよ」という文面でした。

出会った頃の、飾らない彼女を思い浮かべながら、気の利いた返事のつもりで送信したのです。送ってすぐは、いい返しができたと思っていました。ところが返ってきたのはスタンプが1つだけで、そのあとの文面は続きませんでした。

うなずくだけの彼女

レストランで合流してからも、彼女の口数は少なく、相づちも短いものでした。運ばれてきた食事は、彼女の前で手つかずのままでした。僕はテーブルの下でスマホを開き、送ったばかりの文面を読み返しました。何度読んでも、どこが引っかかったのか、すぐには思い当たりませんでした。彼女は窓の外へ視線を向けていました。

言えなかった本音

読み返すうちに、ようやく気付きました。僕は、きれいになっていく彼女に置いていかれる気がして、出会った頃のままでいてほしかったのです。それは彼女のためではなく、僕の弱さでした。

謝ろうかどうか、迷い続けました。間違いを認めて、呆れられるのが怖かったのだと思います。それでも、彼女の冷めていくご飯を見て、先に口を開くのは僕の方だと決めました。

「さっきの返信、ごめん。頑張ったところを見てなかった」

頭を下げた僕に、彼女は「落ち込んでいたのはメイクをするのも、好きだからなんだよ」と教えてくれました。会う日を楽しみに、少しずつ準備をしてきたのだということも。

そして...

今は、彼女から写真が届くたびに、どこを頑張ったのかを先に聞くようにしています。返信を打つ前に一呼吸おくようになった分、彼女との話は長く続くようになりました。素顔の彼女も、メイクをした彼女も、同じように見ていたいと、ようやく言葉にできるようになりました。

(20代男性・メーカー営業)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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