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「片付けなくていいのかな」おもちゃを放置した親子。だが、私の息子の姿に微笑ましくなった瞬間

  • 2026.8.17
「片付けなくていいのかな」おもちゃを放置した親子。だが、私の息子の姿に微笑ましくなった瞬間

活動前のおままごとで、一緒に遊んでいた親子

息子が保育園のプレ保育に通いはじめて、まだ間もないころのことです。

活動が始まる前には自由に遊べる時間があり、息子はいつもおままごとセットを選んでいました。小さなお鍋やお皿、スプーンを床に並べては、「できた」とうれしそうに見せてくれます。

その日、同じセットで遊びはじめた親子がいました。子ども同士はすぐに打ち解け、お皿を渡したり、お鍋の中を一緒にのぞいたりしています。

「はい、どうぞ」

息子が差し出したお皿を、隣の子も笑顔で受け取っていました。私はその子のお母さんと軽く会釈をしながら、二人の様子を見守っていました。

しばらくすると、先生から声がかかります。

「そろそろ始めますよ」

それまで遊んでいた親子たちが、一斉に先生のいる場所へ移動しはじめました。

隣にいた親子も、声を聞くとすぐに立ち上がります。

急いでいたのでしょう。先生の説明を聞き逃したくなかったのかもしれません。

ただ、さっきまで使っていたお鍋や食器は、床に広がったままでした。

(片付けなくていいのかな)

私が片付けようとすると、息子が先に手を伸ばした

私たちも移動しなければなりません。

とはいえ、このままにしておくわけにもいかないと思い、私がしゃがもうとしたときでした。

「かたづけする」

息子が先に床のお皿を拾いました。

自分が使っていたものを箱へ戻したあとも、手は止まりません。

隣の子が使っていたお鍋やスプーンまで、一つずつ拾っていきます。

「それはお友達が使ってたやつだよ」と声をかけようとして、やめました。

息子にとっては、自分のもの、お友達のものという区別ではなく、「ここにあるオモチャを片付ける」というだけだったのでしょう。

「これも、しまうね」

箱の仕切りを確かめながら、小さな手で一つずつ元の場所へ戻していきます。

最後のお皿を入れると、息子は満足そうにふたを閉じました。

「ぜんぶ、はいった」

そこへ先生が来て、きれいになった床に気づきました。

「片付けてくれたの?ありがとう」

息子は少し照れたように私を見て、それから先生のところへ走っていきました。

片付けをしなさいと何度も言い聞かせるより、毎日の中で自然に身につけていくこともあるのだと思います。

誰が散らかしたかを気にすることなく、当たり前のように手を動かした息子の小さな背中を見て、少しだけ成長を感じた朝でした。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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