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「びっくりするくらい痩せました(笑)」中川大志が芸歴18年で辿り着いた《自分を整える朝の習慣》と真夏の公演を乗り越える“意外”な猛暑対策

  • 2026.8.15

8月15日から三谷幸喜さんの舞台『アメリカン・ドリーム』に出演する中川大志さん。俳優のお仕事について、猛暑を乗り切るコツやリフレッシュ方法について伺いました。(全2回の2回目)


舞台に入ると毎回痩せてしまう

中川大志さん。

——『アメリカン・ドリーム』の舞台がいよいよ始まりますが、長丁場の舞台期間中、これを食べると気持ちがアガるとか、もらって嬉しい差し入れなどはありますか?

実は僕、舞台に入ると毎回痩せてしまうんです。食欲がなくなるというより、舞台のことに集中しすぎて、食べることを忘れてしまう(笑)。あまりいいことではないので、なるべく食べるように気をつけてはいるのですが。なので、さらっと食べられる素麺みたいなものが嬉しいかもしれないです。

『歌妖曲~中川大志之丞変化~』(2022年)の時は、初めての主演舞台ということもあって、がむしゃらになっていて、「明日のことなんて知ったこっちゃない!」と、3時間以上の舞台を毎公演120%の力を注いでやっていたら、びっくりするくらい痩せてしまいました(笑)。

——不遇の宿命を背負った醜い姿の主人公が、美貌の歌手に変身して復讐するという物語で、肉体的な負荷もかかる役柄でしたよね。光と影のような2役は見事でしたが、そこまでのめり込まれたのなら、作品を終えた後に燃え尽き症候群になりませんでしたか?

少しなっていたかもしれないですね(笑)。役と離れるのがこんなにも寂しいものなのかと思いました。稽古期間も含めて4カ月くらい没頭していたので、その分、いろんな景色を見られました。

舞台期間中は上の空になってしまうことも

中川大志さん。

——舞台の期間中は、日常生活も役を引きずられるのでしょうか。

映像の仕事よりは、そういうところはあるかもしれないです。特に稽古中は大量のセリフを覚えなければいけないというのもあって、ずっと舞台のことを考えています。人と話をしていても、どこか上の空で「ごめんなさい、今なんて言いました?」みたいなことも(笑)。僕の脳のキャパシティの問題かもしれないですけど、同時にいろんなことをできないタイプ。今は『アメリカン・ドリーム』で頭がいっぱいです。

——それは大変……! 眠れていますか?

寝ている間も何かしら考えています。頭の中でセリフを復唱していたり、稽古場の景色が浮かんだり、すっかり侵されています(笑)。

朝起きて必ずすることは……

中川大志さん。

——夏から秋にかけての公演ですが、夏バテをしないためにどんなことをなさっていますか?

僕は運動が好きなので、体を動かすことが健康維持になっていると思います。ジムで筋トレをしたり、最近はヨガやピラティスを初めてみたり。キックボクシングも8年くらい続けていますし、趣味はゴルフです。汗をかいてプロテインやサプリを飲むと意外と乗り切れます。日焼け対策はしなければいけないですけど、夏の暑いのは嫌いではないです。エアコンの効き過ぎた部屋の方が少し苦手かもしれません。

運動のいいところは頭がリフレッシュすることですよね。稽古中は根詰めて頭をたくさん使うので、運動をするとスッキリします。

——中川さんはルーティンを大事にされているそうですね。朝の決め事などはありますか?

朝起きて、まずするのはベッドメイキングです。大したことはしていませんが、布団を整えて、パジャマを畳みます。仕事から帰ってきた時に、ぐしゃぐしゃにベッドを見るよりも気持ちがいいので、いつからか続けていますね。部屋を片付けるのもリフレッシュ方法になりますよね。

「お客さんをびっくりさせたい」

中川大志さん。

——10歳から俳優を始められて現在18年目。「俳優を仕事にしよう」と決心されたのはいつ頃ですか?

中学2年生ぐらいの時に、漠然と「大人になってもこの仕事をやっていくのだろうな」と考えるようになりました。撮影現場で過ごす時間が多くを占めるようになって、他の選択肢をイメージできなくなったというか、お芝居以上にやりたいことが特になかったんです。

高校を卒業するタイミングで進学するという選択肢もありましたけど、現場以上にワクワクすることはなかったので、この仕事を選びました。

——俳優業を続けたいと思う、一番のモチベーションは何でしょうか?

「お客さんをびっくりさせたい」というのはあると思います。とにかく、皆さんに楽しんでいただきたい。舞台も映画やドラマ作りも、きっと雑誌も同じではないかと思いますが、見てくださる方がいるから成立します。お客さんあってのモノづくりと思っているので、僕の仕事のモチベーションはお客様でしかないです。

永遠にそのカットは残るから

中川大志さん。

——舞台はその喜びを実感できる場所かもしれませんね。

はい。ダイレクトに作品の反応に触れられるので、やりがいを感じます。もちろん、自分が成長したいとか、こういうパフォーマンスができるようになりたいというようなことも仕事のモチベーションとしてありますが、それもこれもお客さんに届けることがゴールです。もし、誰も観てくださらなかったら、辛い稽古も撮影も続けられないと思います。

——観客のためとはいえ、ものすごい追い込み方でストイックに作品に向き合っていらっしゃって、お話を伺いながらすごいなと思います。

お客さんに届けるという目的があるから頑張れるだけで、僕は自分に対してそんなに厳しくないんです。舞台は本番が始まれば毎日幕が開きますし、映像は、監督のOKが出たら、永遠にそのカットは残ります。だから頑張んなきゃ、精一杯やらなきゃと思うだけで、普段のことは全然ストイックじゃない、自分に甘いんです(笑)。

クリエイティブな作業が自分にとってのエネルギー源

中川大志さん。

——それを伺って少し安心しました(笑)。では今後も一生、俳優を続けていきたいですか? 以前WOWOWの「アクターズ・ショート・フィルム」で『いつまで』を監督されましたよね?

人生何があるかわかりませんが、今のところは俳優を続けたいと思っています。作品を作ってお客さんに届けるという作業がすごく好きなので、ものづくりには関わっていたいです。クリエイティブな作業が自分にとってのエネルギー源なのかなと思います。

中川大志(なかがわ・たいし)

1998年生まれ、東京都出身。2009年に俳優デビュー。最近の主な出演作に大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22年NHK)、『Eye Love You』(24年TBS)、『ザ・ロイヤルファミリー』(25年TBS)、W-30『ALIUS -特定事象捜査ファイル-』(26年WOWOW)、映画『早乙女カナコの場合は』(25年)、『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』(26年)など。映画『ダーウィンズゲーム』が2027年3月12日公開予定。

衣装クレジット

パンツ 35.200円/saby(evolve 03-6823-5074)

文=黒瀬朋子 写真=平松市聖 ヘアメイク=長野一浩 (MARVEE) スタイリング=川地大介

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