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娘から返事が来なくなった私が、冷蔵庫のメモを見直した理由

  • 2026.8.12
ハウコレ

帰省の食卓では、メモに書いた項目を切り出せずじまいでした。娘からの短い要望をきっかけに、私は冷蔵庫のメモを見直しました。送信ボタンを押してから、質問を重ねていたことに気づきました。

返ってきたのは写真1枚

娘からのメッセージは、この家に届く数少ない明るい話題です。夫との食卓では、ごみ出しの確認だけで会話が終わる日もあります。だから「新しいマグカップ買ったよ」という写真が届いたとき、私は台所で何度も画面を開き直しました。何か返したいのに気の利いた感想が浮かばず、代わりに聞きたいことを順番に打ち込みました。「ご飯はちゃんと食べてる?残業は続いてない?」。送ってから数えると、質問は12個になっていました。

冷蔵庫の扉に貼ったメモ

以前から、質問を送りすぎている自覚はありました。そこで冷蔵庫の扉に「帰ってきたら聞くこと」というメモを貼り、浮かんだ質問はまず全部そこに書いて、送らないと決めたものから線を引いて消すようにしていました。それでも写真が届いた日は抑えきれず、12個も送ってしまったのです。返事は短くなり、そのうち既読だけがつくようになりました。理由を考えるより先に、私はメモに新しい行を足し、その中のいくつかを、やはり娘へ送っていました。

帰省の日に聞けなかったこと

連休に娘が帰ってきた日、私は張り切って買い出しに出ました。食卓では久しぶりに口が回って、おかずの作り方から近所の様子まで、思いつくそばから話しかけていました。それなのに、メモに書いた仕事や貯金の項目だけは、どれも催促のように響く気がして切り出せませんでした。娘が帰ったあと、冷蔵庫のメモの位置が、少しずれている気がしました。

そして...

その日のうちに、「質問じゃなくて、たまには感想も聞きたいな」というメッセージが届きました。責められた気もしたし、図星でもありました。私はメモの上部に「まず感想」と書き足し、写真をもう一度開いてから、「そのマグカップ、いい色だね」とだけ返しました。聞きたいことは、まだメモに残っています。全部をやめられるとは思っていません。ただ、長文はいつも感想から書き始めるようになりました。最近は、娘からの返事も1つずつ戻ってきています。

(50代女性・パート)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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