1. トップ
  2. エピソード
  3. 「子どもがいるんだから前を譲って」と迫った友人→入場口で係員が確かめた画面に、列の空気が一変した

「子どもがいるんだから前を譲って」と迫った友人→入場口で係員が確かめた画面に、列の空気が一変した

  • 2026.8.12
ハウコレ

受け取ったのは、会場のいちばん後ろの席の画面でした。断れないまま進んだ入場口で、係員は申込者名の欄を確かめ、列の空気が変わります。

「前を譲って」で始まった交渉

人気キャラクターショーの前方席は、抽選と本人確認つきで、当選は1席だけでした。未就学児は保護者の膝の上なら座席がいらないという案内も、申込画面に載っています。合流した友人は、自分の電子チケットの座席番号とこちらの画面を見比べて、まず子どもの頭に手を置きました。「子どもがいるんだから前を譲って」。続けて「あなた1人なんだから、後ろでも同じでしょ」と、自分の後方席の画面をこちらに向けてきます。

断れない空気の作り方

私が返事をためらうと、友人の声は周りに聞こえる大きさに変わりました。「ここで断るの、ちょっと冷たくない?」。子どもは前方の舞台を指さして笑っていて、悪いのはためらう私のほうだという空気ができあがっていきます。私は前方席の画面を友人の端末へ送り、代わりに受け取った後方席の画面を開いたまま、列に並びました。楽しみにしていたのは私も同じなのに、その一言が出せずにいました。

係員が確かめたもの

入場口で、友人は子どもの手を引いて前方席の列に進みました。画面を受け取った係員は、申込者名の欄を確かめてから顔を上げます。「こちらは、申込者ご本人の確認が必要なお席です」。さらに「特典のお渡しも、ご本人さま限定となります」と続きました。画面に並んでいたのは、私の名前でした。友人は口を閉じたまま私を振り返り、列に並ぶ人たちの視線の中で、席は私の手元に戻りました。

そして...

「この席は、私が自分で取ったの」。それだけ伝えて、私は前方席から1人でショーを観ました。特典の記念品は、今も部屋の棚に置いてあります。友人は後から責める文面を送ってきましたが、返事はしていません。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ