1. トップ
  2. エピソード
  3. 「そんな細かいことはいいから交換してくれ」よその店で買った品でごねた客。だが、店長の正論で状況が一変

「そんな細かいことはいいから交換してくれ」よその店で買った品でごねた客。だが、店長の正論で状況が一変

  • 2026.8.12

「昨日買った」と言い張る男性客

土曜の夕方、私が働いていた家電量販店のレジには長い列ができていました。

会計を待つお客様で混み合う中、六十代くらいの男性がサービスカウンターへやってきました。

手には、細い接続ケーブルとレシートを持っています。

「これ、昨日買ったんだけど使えない。交換してくれ」

私は商品とレシートを受け取り、まず購入内容を確認しました。

ところが、レシートに印字されていた購入日は昨日ではなく、三週間ほど前の日付でした。購入店舗も、私が勤務する店ではなく近隣の系列店になっています。

私は念のため、男性に確認しました。

「こちらのレシートですと、ご購入は三週間ほど前になっているのですが……」

すると男性は、少し苛立った様子で言いました。

「いや、昨日買ったんだよ。レシートが違うだけじゃないのか」

どうやら、本人は本当に昨日購入したと思い込んでいるようでした。

私は別のレシートを持っていないか、購入した店舗に心当たりがないか尋ねましたが、男性は次第に声を荒らげていきました。

「そんな細かいことはいいから交換してくれ。使えないんだから同じだろ」

周囲には順番を待つお客様もいます。入社してまだ二年目だった私は、どう対応すべきか迷い、責任者を呼ぶことにしました。

店長が確認した購入記録

店長は男性の話を一通り聞くと、レシートと商品を確認しました。

そして、落ち着いた口調で尋ねました。

「昨日はこちらの商品を、どちらの店舗で購入されましたか?」

男性は少し考えてから、私たちの店の名前を口にしました。

そこで店長は、商品番号や購入時間帯などを聞きながら、店内の販売記録を確認しました。

しかし、男性が話した時間帯に、その商品を購入した記録は見つかりませんでした。

「念のため確認しましたが、昨日こちらの店舗で購入された記録は確認できませんでした。お手元のレシートの商品でしたら、三週間前に系列店で購入されたものになります」

店長がそう説明すると、男性はもう一度レシートを見つめました。

しばらく黙ったあと、「……じゃあ、俺が勘違いしてるのか」と小さくつぶやきました。

どうやら、最近買った別の商品と記憶が混ざっていたようです。

店長は責めるような言い方をせず、購入店舗での相談方法について案内しました。男性も先ほどまでの勢いはなく、「わかった」とだけ言って商品を持ち帰りました。

男性が去ったあと、店長は私に「こういうときは、相手の言葉だけで判断せず、確認できる記録を一つずつ見ればいいよ」と声をかけてくれました。

大きな声に気圧されても、慌てず事実を確かめること。その大切さを学んだ出来事でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ