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「金払ってんのに客に作業させるのか」弁当の温めを断られた客。だが、店長が示した店のルール

  • 2026.9.21
「金払ってんのに客に作業させるのか」弁当の温めを断られた客。だが、店長が示した店のルール

レジの台に置かれた弁当

仕事帰りに、会社の近くのコンビニへ寄ったときのことです。夕方のレジには列ができていて、私は缶コーヒーを手に3人目に並んでいました。

その店では少し前から、レジの横にお客さんが自分で使う電子レンジが置かれていました。

先頭にいた男性が会計を終えると、袋から弁当を取り出し、レジ台の上に置きました。

「これ、温めて」

若い店員は一瞬戸惑った表情を見せましたが、すぐにレンジのほうを示しました。

「すみません。温めはこちらのレンジをご利用いただいているんです」

男性は眉を寄せました。

「え?そっちでやってくれないの?」

「申し訳ありません。お客様ご自身でお願いしておりまして…」

すると、男性の声が急に大きくなりました。

「金払ってんのに、客に作業させるのか?」

店の奥まで届くような声でした。雑誌棚の前にいた人も振り返り、列に並んでいた私たちも思わず男性を見ました。

「申し訳ありませんが、こちらのレンジを…」

店員が説明を続けようとすると、男性はレジ台に片手をつきました。

「だから、金払ってんのに客に作業させるのかって言ってるんだよ」

店員は少し困った表情で、「少々お待ちください」と言い、店の奥へ声をかけました。

店長が指さした張り紙

ほどなくして、胸に店長と書かれた名札をつけた男性が出てきました。若い店員の横に立つと、男性客へ軽く頭を下げます。

「お待たせしました。どうされましたか?」

男性は台の上の弁当を指さしました。

「温めてくれって言ったら、自分でやれって言うんだよ」

店長は話を聞くと、レンジの横にある張り紙を指さしました。

「申し訳ありません。当店では、温めはこちらのセルフレンジをお願いしているんです」

そこには「温めはお客様ご自身でお願いしております」と書かれていました。

男性は張り紙に目を向けましたが、まだ納得できない様子でした。

「でも、弁当くらい温めてくれたっていいだろ」

「申し訳ありません。皆さまに同じようにお願いしていますので」

店長は声を荒らげることもなく、もう一度レンジを示しました。

しばらく黙っていた男性は、後ろの列をちらりと振り返りました。それから弁当を手に取り、レンジの前へ向かいます。

「……で、これどうやって使うの?」

「こちらに入れて、このボタンです」

店長が操作を示すと、男性は何も言わずに弁当をレンジへ入れました。

やがて温め終わりの音が鳴りました。男性は弁当を袋に戻すと、そのまま自動ドアから出ていきました。

「お待たせいたしました。次のお客様どうぞ」

店長の声で、止まっていた列がようやく動き始めました。

男性も、店員に温めてもらえると思っていたからこそ腹を立てたのかもしれません。ただ、声を荒らげる前に張り紙を確認していれば、あそこまで店内の空気が張りつめることもなかったのでしょう。

最後まで感情的にならず、同じルールを淡々と説明していた店長の姿が、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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