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ダウンスイングで前傾角度を保てないのはなぜ?プロコーチが解説

  • 2026.8.8

レッスンをしているときに、よく使う用語を解説します!レッスン前にぜひ読んでみてください。

用語18|なぜ上体が起き上がるのかダウンスイングで前傾角度を保てず、上体が起き上がってしまうのはなぜですか?

ダウンスイングで前傾角度を保てないのはなぜ?プロコーチが解説
上体が起き上がる動きは、「お尻(または腰)が前に出る」動きと結びついている。力の出し方として前後の動きを使おうとしていることになる

→上体の起き上がりは、アドレスで折っていた股関節を伸ばすことで起きています。

ダウンスイングで上半身が起き上がる動きは、悪い動きとして有名です。「お尻が前に出る」と表現されることもあり、カッコ悪く見えるので嫌だな、と私も思います。これはアーリー・エクステンション、つまり「早く伸び上がる」動きで、起き上がることでヘッドがボールに届かなくなるので、基本的にはトップが出ます。

上体の起き上がりは、股関節の伸展、つまりアドレスで折り曲げていた股関節の角度をほどくことで起きています。下半身の力を使おうとすると、股関節を伸ばし、お尻が前に出た形になります。上下運動が増え、回転運動が少なくなり、また左右の動きも減るのでクラブがボールに届かなくなります。

そこで、クラブを届かせようとして手を使ったり、ヘッドを落としたくなります。じつは起き上がる動きもスイングのエネルギー源となりえます。「アーリー・エクステンション」の「アーリー(早い)」でわかるように、タイミングが早すぎると悪い動きになるわけです。

起き上がるタイミングをもっと遅くすれば「よいエクステンション」です。そのタイミングをよくしていくには、「力の出し方」を考えるといいと思います。スイングは、上下の動きだけでつくっているわけではありません。

さらに、左右の動きと、回転運動などとを結びつけてつくるものです。そのうちの「上下の動き」だけに頼ると、上体は起き上がります。股関節を伸ばす動きで力を出そうとするのではなく、回転と左右の動き、そこに上下の動きでつくる力を加えるという力の出し方のイメージに変えてみてください。

脚の力がうまく回転につながっていくような足の使い方を考えてみるといいと思います。

回転の動き、そしてクラブの動きに力を与えるような下半身の使い方を考える(写真左)。起き上がる動きもタイミング次第では、スイングに力を与えることもでき(写真上)

用語19|なぜ手元が浮き上がってしまうのかインパクトで手をアドレスの高さまで下ろしたいのに、高くなってしまうのはなぜ?

ダウンスイングで前傾角度を保てないのはなぜ?プロコーチが解説
左:手首のほどき方をタテと考えていると、ヘッドが下方へ落ちる反動で手元が浮き、上半身が伸び上がる。このタイプの人は手の位置を低くしようとしても難しい右:前傾軸を維持し、起き上がらずに回転すれば、手を低い位置で動かしやすくなる。手のほどき方としては、タテよりもヨコを主体にするといい

→上体が起き上がるとヘッドがボールに届かないので、キャスティングします。その動きで、逆にグリップは上に押し上げられます。リリースの動きをヨコ向きに変えてみましょう。

アドレスのときの手の高さを、インパクトでも再現したい、と多くの人が考えています。プロも工夫を凝らしたいろいろな方法で、手を低い位置に通す動きを身につけるための練習に励んでいたりします。

なぜ手を低い位置にしたいかというと、ターゲットにフェースを真っすぐ向けているつもりでも、手が浮くと、フェースの面は右を向いてしまうので、こすり球になってしまうからです。

また、手が浮くということは上半身も伸び上がっているので、ボールに体の重さを乗せたインパクトにならず、ボールをつぶせたとか、フェースに乗せたという感触を得られなくなるからだと思います。

では、なぜ手の位置が高くなってしまうかというと、右ページの「なぜ上体は起き上がるのか」と関連しています。大きな力を出そうとして腰の左側を切るように回したり、ヒザを伸ばしたりすることで、お腹を前に突き出したりお尻を前に出したりして、上半身が起き上がります。上半身が起き上がれば、必然的に手の位置も高くなってしまうわけです。

さらに、タテにコックし、タテにリリースをしていることも原因です。タテにリリースするとヘッドは降下しますが、作用反作用でグリップエンドは上に押し上げられます。グリップが上がる、イコール、手元が浮くわけです。

上記で説明したことに加え、とくに、リリースの仕方をヨコに変えると上半身の前傾がキープしやすくなり、それと同時に手を低い位置で動かしやすくなります。

いかがでしたか? レッスン用語を正しく理解して、上達を目指しましょう!

解 説=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ。ツアーコーチ。アメリカの最先端スイング解析システム「GEARS」を日本で最初に導入。ゴルフスイングを科学的かつ客観的に分析するノウハウを『ザ・リアル・スイング』(小社刊)に著して一躍注目された。
アマチュアからプロまで幅広く指導し、稲見萌寧、木下稜介らのコーチとしても活躍。主宰する「ザ・リアル・スイング・ゴルフスタジオ」(横浜市)を拠点に
活動する。

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写真=高橋淳司

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