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「もっと稼げる仕事にしたら?」親戚の前で夫の転職を迫った親戚。だが、妻が我慢出来ずに言い返してくれた結果

  • 2026.8.10

お盆の食卓で飛んだ一言

妻の実家のお盆に、親戚一同が集まった日のことです。久しぶりの顔合わせに、座敷の長机には料理が並び、和やかに箸が進んでいました。

私も妻に紹介されながらお酌を交わし、少しずつその輪に打ち解けていくのを感じていました。

その空気が変わったのは、義母の従兄にあたる叔父が、こちらへ体を向けたときでした。

五十代の、押しの強い人だと、妻から前もって聞かされていました。

「君、仕事はまだそのまま?」

返事をする前に、叔父はグラスを置いて続けました。

「もっと稼げる仕事にしたら?」

賑わっていた場の話し声が、すっと止みました。

私は箸を置き、なんと答えたものかと言葉を探します。

せっかくの集まりに水を差したくなくて、曖昧に笑うことしかできませんでした。

隣の妻が、小さな声で口を挟みました。

「そんな言い方しなくても」

けれど叔父は引きません。妻のとりなしを聞き流すように、むしろ勢いづいて身を乗り出してきました。

周りの親戚も、口を挟みかねて黙ってしまいます。

「家族を守るのは男の責任やろ。収入は上を目指さんと」

「好きとか言うとる場合やない。子どもができたらどうする」

踏み込んだ言葉に、私はただうつむくしかありません。義母が「まあまあ」と止めに入っても、叔父は「現実を教えとるだけや」と譲らず、場の空気が重く沈んでいきました。

妻が、まっすぐ言い返した

気まずい沈黙が続くなか、静かに箸を置いたのは妻でした。背筋を伸ばし、叔父の目をまっすぐ見ます。

「叔父さん、夫の仕事を勝手に否定しないでください」

凛とした声に、叔父の眉が動きました。妻はひるまず続けます。

「私たちは、今の暮らしに納得しています。よそのご家庭のことに口を出す話では、ないですよね」

穏やかな口ぶりでしたが、一言ずつが芯の通った、きっぱりとした声でした。叔父はぐっと言葉に詰まりました。何か言い返そうと口を開きかけ、けれど続く言葉が出てきません。

やがて、ばつが悪そうに視線を手元へ落とし、盃をゆっくりと回しました。

「……まあ、余計なことやったかもしれんな」

先ほどまでの勢いは、どこにもありませんでした。義母が小さくうなずき、親戚の一人が「ほんまやで」と続けます。重かった空気が、ゆっくりとほどけていきました。

妻は何事もなかったように、私の湯呑みに新しいお茶を注いでくれました。あの日、親戚の前でも一歩も引かず、毅然と私の背中を守ってくれた妻の横顔を、私は今も忘れられずにいます。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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