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村上隆の一番弟子・Mr.が11年ぶりに国内個展を開催!80年代カルチャーが爆発する世界を疑似体験

  • 2026.8.6

カイカイキキ所属のアーティストMr.(ミスター)のポップでカワイイ爆裂オタクカルチャー!な世界観に没入できる個展が開催された。日本国内での個展は11年ぶりという貴重な展示をレポートする。

日本中が元気だったあの“80年代”に会いに行こう

福岡の福岡アジア美術館で2026年6月21日まで開催された「Mr.の個展:いつかある晴れた日に、きっとまた会えるでしょう。」。本誌でも何度も紹介しているように、Mr.はこれまでにアメリカ、フランス、中国などで精力的に個展を開催してきた。直近では台湾の高雄市の美術館でも開催(2026年4月26日で終了)された。

このように世界で大きく注目されているMr.だが、国内での個展は11年ぶりかつ、日本の公立美術館ではなんと初個展となる。カイカイキキ所属のアーティストMr.は1969年生まれ、村上隆の一番弟子であるが、現在では村上の名前がなくとも、現代アーティストの一人として世界で認知されている。その作風は特に80年代の漫画、アニメ、ゲームなどのジャンクなオタクカルチャーを現代アートの文脈からリストラクチャーしていくという、村上隆のテイストからさらにディープなカタチでオタク度を濃縮、ポップさにスーパーファミコン的16bitのデジタルテイストを加え特化させたようなものといえる。

今回の個展について、日本での開催になぜまず福岡をチョイスしたのかMr.に取材してみた。Mr.は日本ではカイカイキキギャラリーに所属している。カイカイキキでは、昨今アーティストに美術館での展覧会をするサポートも行う方針を打ち出し始めていて、その流れからカイカイキキギャラリーにMr.の国内の美術館での個展を企画してもらい、場所も探してもらったということだ。特に福岡という場所にこだわっていたわけではないが、Mr.としては今のところ東京でやりたいわけではなく、スタートは地方のほうが合っているという思いで福岡に縁があったということだろう。

展示はこれまでのMr.の創作のトータル総まとめ的なもので、そこには、コンビニ、ファストフードなど80年代日本のリアルな原風景がある。特に今回注目したいもののひとつは初代ソアラを改造した出っ歯、竹やりの仕様の痛車だろう。「週刊ヤングマガジン」に連載されていた漫画『シャコタン☆ブギ』のハジメソアラにインスパイアされた作品は、なんとMr.自ら原作者の楠みちはる氏に写真を添えて手紙を出したという熱の入れよう。

Mr.自身もあの時代にソアラに憧れていた若者のひとりだった。クルマとゲームが大好きな地方のヤンキーが、絵が好きで好きで膨大な数のレシートの裏にひたすら絵を描き続けていたその帰結としての集大成が今回の個展だ。日本が元気で活気にあふれていた80年代に、この個展でバックトゥザフューチャーしたい!

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