1. トップ
  2. エピソード
  3. 嫁の既読を待って電話をかけていた私が、息子の一言で気付いたこと

嫁の既読を待って電話をかけていた私が、息子の一言で気付いたこと

  • 2026.8.6
ハウコレ

よかれと思って続けてきた電話が、嫁を疲れさせていました。

息子から「母さん、それ、監視されてるみたいで疲れるって」と聞かされ、私は既読を手が空いた合図だと思い込んでいたことに気づきました。打ちかけては消した長い文章の代わりに、私はいつも通話ボタンを押していました。

文字より声のほうが早いから

息子夫婦へ連絡するときは、先に短いメッセージを送り、既読がついたら電話をかけていました。

「既読になったから、かけたのよ」

読んでくれたということは、いま手が空いているということ。忙しい嫁の邪魔をしないための、私なりの気遣いのつもりでした。電話なら声の調子も分かり、文字より誤解なく伝えられると思っていました。

返事が遅くなった理由を測りかねて

いつごろからか、送ったメッセージに既読がつくまで数日かかるようになりました。体調を崩したのか、それとも私が何か気に障ることを言ったのか。思い当たる節を探しては、息子あてに「体調でも悪いの」と聞いたこともあります。折り返しの電話で嫁の声が硬く聞こえても、仕事で疲れているだけだろうと考えていました。

休みの日に訪ねてきた息子

それから間もなく、息子が家へ来ました。お茶を出しても口をつけず、言いにくそうに切り出します。

「母さん、それ、監視されてるみたいで疲れるって」

既読の直後の電話のことだと、すぐにわかりました。手が空いた合図だと思っていたものは、嫁にとって見張られていると感じる原因でした。私は湯のみを台所へ運びながら、これまでの着信を思い返しました。気遣いのつもりで始めたことが、嫁の負担になっていたと初めて分かりました。

そして...

次に嫁が顔を見せてくれた日、私は先に謝りました。

「迷惑だったのね、ごめんなさいね」

嫁は慌てた様子で首を振り、それから「お義母さん、返事はメッセージでさせてください」と言ってくれました。責める口調ではありませんでした。今は、返事を急かさずに待っています。文章を書くのに時間がかかっても、途中で電話へ切り替えず、メッセージで返すことにしました。送る前に読み返すようになり、電話で話していた頃よりも、相手の都合を考えて言葉を選べるようになりました。

(60代女性・主婦)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ