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花火の途中で「帰るぞ」と言い出した人混み嫌いの彼→突然私の手を引いた本当の理由

  • 2026.8.6
ハウコレ

強引に手首をつかまれ、花火に背を向けた私。

連れて行かれた先のベンチで、彼が口にした一言に、怒りの持って行き場をなくしました。一発目の花火が上がって30分もしないうちに、隣の彼は光る空ではなく出口の案内板ばかり見ていました。

半年前から楽しみにしていた花火大会

この花火大会は、私が半年前から彼を誘って決めた予定でした。会場は想像より混んでいて、私たちは川沿いの通路で立ち見をしていました。もともと彼は人の多い場所が得意ではありません。肩がぶつかるたびに眉をひそめ、打ち上げの合間には人波ばかり気にしていました。「どうしたの」と聞いても、「いや、なんでもない」と返すだけです。

「帰るぞ」と引かれた手首

次のプログラムが始まる直前でした。彼は私の返事を待たずに「帰るぞ」と言い、手首をつかんで歩き出しました。人の間を縫うように、来た道とは別の方向へ進んでいきます。人混みに耐えられなくなったんだ。そう思った私は、腕を引き戻しながら言いました。

「人混みが嫌なら、最初から来なければよかったじゃない」

それでも彼は歩く速さを緩めません。お目当ての花火が、背中の向こうで上がり続けていました。

ベンチに座って気づいたこと

連れて行かれたのは、会場の外れにある救護所近くのベンチでした。腰を下ろした途端、視界の端がちかちかして、自分の呼吸が浅くなっていたことにようやく気づきました。彼は自販機で水を買って戻ると、私の隣にしゃがんで言いました。

「ごめん。顔、真っ青だったから」

人混みの中で私の顔色が変わっていくのを、彼だけがずっと見ていたのです。

そして...

「先に言ってよ」と返した私に、彼は「言っても、我慢して残るだろ」と苦笑いしました。図星でした。翌年の花火は、会場から少し離れた土手で2人並んで見ました。距離をとった分だけ小さくなった花火を、今度は最後まで見届けられました。

(20代女性・販売職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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